たいへん珍しいアサヒ・チーフの王冠期の写真を匿名様から頂きました。
有難うございます。写真を使わせていただきページを書いています。
基本的にのちにマルシンから出たチーフと同じものです。ですから製造はマルシンだったと思います。 カートもマルシンと同じです。チーフは5連発なのにカートが6発ついてくるのもマルシンの特徴です。 登場は46年規制(1971年)より前なのは、間違いないのですが、そこまでしか分かりませんでした。 広告から見ると、おそらく1971年の夏に登場しているのではないかと思います。
CMCのチーフ1型は、このモデルをコピーしています。
また、アサヒのチーフはMGCの2型チーフのほぼコピーです。したがってMGC 2型、アサヒイーグル、 CMC 1型、マルシン、以上4種類は、ほぼ同じ形、同じメカを持っています。↓参考。
写真は拡大できます。
左からMGC2型、マルシン、CMC1型です。サイドプレート前方の割り方は、まったくMGC と同じです。 また、トリガーの厚さを半分にする方式のメカもMGC と同じものです。 MGC のみが実物のように貫通エキストラクタ・ロッドを持ちバレルとロックしています。
王冠マーク
右はネットからの写真ですが、メッキ品のようで46年規制後ではないでしょうか?左の王冠マークの物の ほうが古いと思います。
メ カ
シリンダストップには、板バネが使用されています。下のマルシンでは、コイルばねに変更されています。 また、ハンドスプリングも形状が変わっています。
マルシンチーフsmG型です。
マルシンと比較
以下の3種(6枚)は、上がアサヒ、下がマルシンです。
シリンダーインサートが大幅に形状変更されているのは、法律的な問題でしょう。
紙 箱
のちにマルシンから発売された時もこのような箱で6発のカートが付属していました。 また、他のマルシン製品にもシェリフ・バッジの付属する製品が有りました。
カート
カートには、しっかりとアサヒ・S&W チーフズ・スペシャルとの刻印があります。
パンフレット
裏表紙はSAAに、なっています。
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デラックスモデル??
よく分からないのですが、このモデルは46年規制以前のものですがメッキをかけられた製品です。 箱にもデラックスモデルと書いていますのでそうなのかもしれません。 また、機構はコクサイ2型のコピー品です。といってコクサイ製ではありません。 パーツ互換がありません。勝手な想像なのですが 製品としては出来が悪いものなので、途中で販売をやめた製品かもしれません。 そしてマルシンの外注に出しなおしたのではないでしょうか?
不思議なモデルです。
広告
模型月刊誌「ホビージャパン」誌1971年8月号の広告です。
分解図
パンフレットの裏面が分解図になっているようですね。
匿名様、たいへん貴重な写真を使用させていただき有難うございました。