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あ、あの名品、シリーズ70をホビーフィックスが2008年5月に再販すると言うことで、そうそう食いつきました。 しかも発売当時は6万くらい。オークションでもその近辺の品物を4万くらいで再販です。もともと、シリーズ70には強い思い入れがあったので、すぐに買っちゃいました。
当時私は、ミリタリーを5万も出して購入したばかりの頃にシリーズ70が販売され、チャンバーが掘り込んであるのを見て、バレルだけ売ってくれないかと電話したことがありました。そのときの、つれない対応に「くっそー、おぼえておれ・・」と思ったものです。長年の恨みもこれで晴れました。
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登 場
当初の登場は、Gun 誌 2005年6月号に出ています。
税込み59,800円となっています。2005年は平成17年で消費税は、5%だったので
本体価格は、56,952円と中途半端です。
外 観

ミリタリーとの違いは、フロントサイト形状やチャンバー刻印です。
チャンバー刻印は良いですね。
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サムセフティ形状も違います。ここはメカ的にも改良されていて、セフティ・オンでハンマーをコック位置で止めることが出来ます。ミリタリーは、コックできません。右下写真の
シアにかかる部分を削られているのがミリタリのハンマーです。
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バレルは、コマーシャル・ミリタリーはチャンバー閉鎖したミリタリーの物を、あとから切削加工したものでしたが、今回の物は、中子による抜きでした。以前販売のシリーズ70もこうなっています。右上はコルト社の70年代のカタログです。
コルトもこの頃は元気でした。
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なんといっても、シリーズ70のキモ。切削加工のブッシングです。最高です。
実物同様に製作されています。また、おかげできつくてバラす時は、手では回せません。
写真の書籍は、フランス語なので私は読めませんが、バネの力でバレルのセンターを保持することは、イラストで判ります。命中精度向上のためです。
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素晴らしい木製グリップが付属しています。
この彫り方は普通と違いますね。カッターのような物で彫られている感じで、山と山が詰んでます。機械で彫っているのでしょうか?
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オーマイゴッド!壊した・・

ミリタリーと違ってシリーズ70には、スライドを手動で引ききったときに、スライドストップがかかるように上へのテンションがかけられています。黄色矢印です。
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そいつがやたらと固くて、通常分解したあとスライドストップが入らなかったので
木槌で叩き込んだら見事に曲がってしまいました。この状態ではスライドは閉まりません。
仕方なく金床の上で大ハンマーで叩いて伸ばしましたが、何も敷かずにやっちゃいましたので右下写真のように傷が入ってしまいました。購入初日にして傷物です。
写真右上のように、ドライバや爪楊枝などでプランジャを押さえてスライドストップを入れるべきでした。いつも深く考えずにやってしまうのでミスも多いです。まぁあんまり気にしてません。
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快調タニオメカ

各部の見直しが行われたのか、ミリタリよりタニオアクションは快調です。
ここまでバラすことは普通はありませんが、赤矢印の真鍮ブッシュが飛び出ますので注意です。
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全バラ

バラすのは、そう難しくなかったです。エキストラクタが硬いので叩き出しました。
細かな部品が多いので紛失に注意しないといけません。
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組み立ては難しい

バラすのは、簡単でしたが組むのは難しかったですね。
写真左のようにトリガー固定ネジは、この段階で入れておかないと後からは入れられません。
ファイアリング・ブロックを止めるマイナスネジは、撃針に干渉しますので先に締めてはいけません。写真左下のハンマーストラットのピンとシアのピンは、ゆるくてすぐに落ちますので
紛失注意です。
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右側刻印にBが見られますが、B級品の意味では、ないそうです。一時期ネットで
HF自身がB級品を売りまくる事がありましたので気になった友人が確かめました。
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各部が切削加工されていて非常にシャープな印象を受けます。CMCが昭和の名品であるならHFは、まさに平成の名機です。持つ喜びを感じます。
スライドがギシギシ音を立てるプラ製は、どうしても金属世代の自分には、しっくり来ません。
この重く、精巧に製作されたモデルガンを持つと、あの強い反動の45口径を撃てるパワーを
手のひらに感じます。
今回は、予告もなく、いきなりの再販だったので飛びつきましたが、その後のメールで別タイプも計画中との事・・・えーーっ!もうお金ありませんけど・・。
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