CMC2型と言っても外観は1型と同じです。1型は発火機構が無くてマガジンが 9mm口径ガバのように細いそうです。 このガバメント登場までマテルを手本としたSAA を造っていた江原商店はCMC と社名を変更します。 1965年のブローニングの乱による業界分裂もきっかけだったのではないかと思います。
Gun 誌の広告によりますと
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外観の特徴当時のモデルガンレベルを1段超えたすごい製品でしたが、リアルさをあくまで追求するCMC 、もしくは江原氏は10年後の1976年に新規に3型を発売します。写真右がナショナルマッチタイプの3型です。
この3型と比べると2型の外観特徴が良く判ります。
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誕生の歴史これが1966年5月号のGun 誌広告です。綺麗ですね、原型なのか量産品なのかよく判りません。
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そのページの裏には、中田商店の文鎮が並んでいます。これは、MGC 製品をボイコットしたため、売る商品が少なくなってしまい急遽、六人部氏のABS 原型をもとにアルミキャストの鋳物=文鎮モデルを作って商品の穴埋めをしているところです。反MGC 連合の本格的モデルガンが登場するまでのつなぎでした。
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お互いに意地なのか、単なる偶然なのか、ほぼ同時にMGC からもガバメントが発売されています。それは、発火できるモデルでした。CMC も負けじと1年後に発火タイプを発売します。それがこのページで紹介する世間で2型と呼ばれている物です。
写真は1967年5月号のGun 誌です。
Gun マガジン広告↑クリック拡大します。Gun マガジン 1967年 2月号の広告です。発火タイプの広告です。 ベレッタが製作中だとも書かれています。 |
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全面対決ほとんど同じ時期に登場したMGC と比較してみました。下がMGC GM-1 初期の初期型です。
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これはMGC のパーツを借りてきたものですが、右サイドにわざわざファイアリング・モデルと刻印されています。CMC 1型に対してのアドバンテージを高らかに謳っているのかもしれません。
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独創的なマガジンキャッチですが、両者同じような作りです。この形式は、このあと登場する中田のオート拳銃も全部この形式でした。おかげで子供だった私は、実銃の マガジンキャッチもこうなっているのだと信じていました。
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プランジャー部分も製造優先で鉄プレスの独特な形状ですが、これも両者同じ作りです。このような珍しい形式を2人の設計者が同時に考案するとは思えませんので、どちらかが参考にした物だと思います。(あとで判ったのですが、CMC がマガジンキャッチ方式ともに真似したものです。CMC 1型ガバは形状が違います) この形式から実物同様なプランジャー部を持つ金属モデルガンの登場は、相次ぐ規制により30年近くも待たなければなりませんでした。ホビーフィックスのガバメントがそれです。日本で唯一のプレス部品を脱ぎ捨てた金属ガバです。
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シア形状は、CMC の方が実物に近いのですが、動作はMGC の方が確実です。CMC は、サムセフティ裏側のシアに引っかかる部分が小さいのでセフティON でもハンマーが落ちてしまうことが多いです。MGC は、しっかりロックします。両者ブローバックモデルではありませんのでディスコネクターは装備していません。まだブローバックモデルガンなんて夢の時代でした。
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どちらのモデルもトリガー付け根の三日月形切れ込みが薄いのが特徴です。
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メ カ全バラです。実物に非常に近い形状です。当時、ここまで造り込むのはきっとたいへんだったと思います。 クリック拡大します。
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発火形式CMC ガバ2型の特徴である発火部分です。音叉型のプレートでカートを 前進させる方式です。写真のパーツはレストア品です。エキストラクタは、固定式なので これでうまく作動できたのでしょうか?
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全体にMGC は丸っこくてCMC はスマートです。MGC はグリップが短いのが特徴です。
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左からMGC 、マルゴー、CMC 2型、CMC 3型です。
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歴史を読んでいくと、この2型はMGC との対決品だったことが見えてきます。 ともあれ、江原商店からCMC として一歩踏み出し、その社名を歴史に刻むことになる記念すべき 第一号のモデルガンの紹介でした(厳密に言うと1型→ベレッタ→2型)。
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コマンダー個人作成のコマンダーのレプリカ箱ですが、このデザインの物が実際にあったのかは良く知りません。
フレームは共通です。
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初期・通常の紙箱ロイスさん のブログから 初期の紙箱の写真を借りてきました。パカッと二つ開きになるタイプではないでしょうか?
大変貴重な箱写真です。モデルガン讃歌 の papa さんのブログからお借りしました。
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コマンダー豪華紙箱2019/08 追記匿名さまよりコマンダーの初期の頃の豪華紙箱の写真をいただきましたので紹介させていただきます。 貴重な写真を有難うございます。 昔のモデルガンは、立派な箱に入っていました。この水色は箱のカバーです。
ちゃんとコマンダーって書いていますね、兼用ではなく専用の箱が用意されていたんですね。 左上には「日本高級玩具組合」のNKG のマークがあります。
毛が敷かれています。高級感満載です。
上蓋にすこし内枠がかかるので閉まる時も高級感にあふれています。 手の凝った紙箱です。貴重な写真を有難うございました。
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おまけ
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