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CMC のS&W モデル27です。
ダーティーハリーの流行で44マグナムが はやった頃にM-29 と同時に発売された物です。 超メジャーなモデル29と超マイナーなモデル27を同時に出すなんてCMC らしいです。


同時登場

写真00 悲しみの46年規制から5年、金色世代も登場してきて満を持しての登場となりました、M27 とM29 です。広告左にはガバのブローバック、下側には3代目SAAの広告となかなか乗っている時代でした。
写真01 フレームは、Nフレームと両者同じなので開発に都合がよかったのでしょう。
また、すでにMGC からハイウエイ・パトロールマンがプラスチックで発売されていたことも 影響したかもしれません。
モデル27は、写真の6インチ、3.5 インチの2種類が発売されました。

実銃では、357マグナム弾の登場時の初の使用銃で、当時はカスタムによってユーザーの依頼に基づき製作されていた 物なので銃身長は3.5in からいろいろあったようです。 モデル名も無かったのですが、登場から23年後の1957年にM-27 と名前が付けられました。

ちなみにハイウエイパトロールマンM-28 は、357マグナムM-27 を使いたい警察のために仕上げなどが変更されて、安価に製造された物で4インチと6インチ銃身のみ存在します。ですからモデルガンでは存在しますが、厳密に言えば3.5インチのハイパトは実在しません。M-27のみです。


メ カ

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上が同時発売のモデル29・44マグナムです。
フレームや機構はまったく同じです。したがってシリンダ・フリーになる欠陥も、 モデル27にもあります。同様にハンマーピンが折れやすいです。
データベースのCMC モデル29のほうにメカニズムの事を書いていますのでご参照ください。

両者はハンマー、トリガーの形状がやや違います。M27 はワイドトリガーではありません。もちろん使用弾が違うのでシリンダーの長さも違います。


外 観

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テーパーがかかったぶっといバレルが特徴です。
なんとも力強いです。実銃では、初めて登場した357マグナムと言う強力弾を 使用するので安全に配慮され丈夫に作られています。


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反射防止加工です。 CMC では、ガーゼをかぶせた様な作りですが、本物はチェッカーリングになっています。 さすが、特別注文品のモデル27です。凝っています。

はじめて見たときは、モデルガンだからこんな風にしたのかと思ってしまいました。
これがあるのは、モデル27 だけです。M-28 にはありません。CMC もよく再現しています。


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上の2個がsm期です。下はCMC 純正の木製グリップを装着したsmG 期の物です。

真ん中は、本物の古いS&W 木グリを着けています。


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製造ロットによっても違うのかもしれませんが、左のsmG の物は シリンダーの面取り加工が小さいです。


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実物の38スペシャルの撃ちガラを入れてみました。
すこし沈みすぎです。cmc のカートの方がリムが厚いようです。


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コクサイのKフレームのモデル19との比較です。
手にするとKフレとNフレは、断然大きさの違いを感じますが、写真ではよく判りませんね。
Nフレームは、このまま殴っても凶器になるほどでっかいです。 この重たい物を使っていた警官も大変だったでしょう。

この二つが同じ弾薬を使うのだからKフレームへの衝撃は相当だったことでしょう。
結局、357マグナム用にグリップはKフレーム、機関部はNフレームと言う Lフレームが のちに開発されました。


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右がモデル29の黒色グリップです。モデル27は、エンジ色というのか 若干茶色い物です。


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CMCのM−29、27勢ぞろい。借りまくって来たので記念に一枚。
快く貸してくださったオーナー様有難うございました。


CMC 純正木グリ装着

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このようなサイズの木製グリップもありました。
実銃では、ハイウエイパトロールマンが、このグリップです。


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ぴったり合っていい出来栄えです。
CMC のメダリオンは、SW の背景に黒の着色がされているのが特徴ですね。


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CMC オリジナルの箱です。モデル29が白色に対してこちらは黒ですね。
ヒルツさんより写真いただきました。貴重なものを有難うございました。


CMC 純正
ターゲットグリップ装着

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おまけ

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