CMC エルマ・ルガー

ERMA Luger 380 ( ERMA KGP )

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なんともスマートな拳銃、エルマルガー。正式にはKGP と言うらしい。
Luger の商標は、ストーガー社が押さえていたため使用されていない。

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当時ナカタからタニオタイプのP-08、MGC からリアル機構のP-08 が販売されていたので競合を避けて エルマ・ルガーを選んだのではなかろうか?

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マルシンのP-08 と比べるとショートリコイルしていないのとトグルの後退が少ない事がよく判る。 実物もショートリコイルはしない。弾薬が小威力だ。

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機構は独自の物で実物志向ではない。
CMC の実物志向が強まるのは、もっとあとのことだ。

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リコイルスプリングのような物は、ハンマースプリングだ。そう、ハンマー式なのだ。
実物はストライカー式。

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実物の分解図です、ストライカー式なのが分かります。


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トグルもプレス鋼板製で実物の削りだし品とはかなり違う。

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トグルは、ハンマーを起こすことのみに使用されるので戻り用のスプリングが内蔵されている。 ナカタのP-08 と似た構造。

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これがハンマー。これを起こすためにトグルを引くことになる。
実物のエルマルガーは、もっとP-08 に近い構造をしている。

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Luger 拳銃が進化したならば、このような形を取っていたであろう。たいへんスマートだ。
分解はセフティを安全側にし、前方ラッチを回すと銃身部分が前方へ抜ける。

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グリップ部分のストック取り付けリブは、単なる飾りでP-08 のイメージを作り出すためのものだろう。

実物のエルマ社の物は、戦後Luger 拳銃が人気なのに現物が希少なので需要があると見て開発された物で モーゼル社から本格的なLuger 拳銃が販売されるまでは貴重なトグル・アクション拳銃であった。


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CMC純正木製グリップの装着写真を頂きました。有難うございます。
本家のルガー拳銃みたいで、なかなか決まっていますね。
実際のチェッカーリングは MGCのようでチープだそうです。


おまけ

分解図のJPG が別窓で開きます。→  分解図へリンク


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