
コモダのPPKです。コモダは正式には小茂田商店と言っていました。
モデルガン界では、安価な製品ばかりを売っていて、品質もそれなりでマニアの眼中には ありませんでしたが、今となってはそれなりにかわいい物です。

箱の裏にまで印刷してあります。箱には力が入っていますね。

製品自体は、MGC2型の完全コピー品ですがこの個体には刻印がまったくありません。
1965年のブローニングの乱以来、MGCをぶっ潰せっ!とばかりに高級玩具組合から MGCのデッドコピー品が多く製造販売されましたが、このPPKもその流れの一品です。

MGC2型の完成度は高くて、このコピー品も性能が良く、本家のMGCよりも多く売れたのではないかと思われます。 現在でもオークションでよく見かけます。

左に置いているのは、スズキのPPKですが、この2つはまったく同じ物です。
もともとコモダは、商社なので製造はスズキが請け負っていたのだと思います。
また、スズキのPPKはマルシンの刻印が打たれてマルシンへも供給されています。
したがって、マルシン、スズキ、コモダのPPKは全部同じ製品です。

MGC製やマルゴー製と見分けるのは、写真矢印の押し出しピン跡が手っ取り早いです。
写真にあるようにスズキ、コモダともに同じ位置にあります。
また、拡大写真にあるようにマガジンキャッチのチェッカーが田の字になっていることも特徴です。


MGC3代目と並べています。
MGC3代目は、それまで小さかった物を実物大に作りかえられたものです。
初代と2代目が小さいのは、社長の神保氏の「 モデルガンは、実物と違ってあるべきだ 」という 主張に基づき小さく造られています。MGCの初期のモデルガン全般にこの傾向があります。
2代目のPPKは、初代が余りに売れすぎて金型がダメになったので生まれたそうです。
小林さんから話を聞きました。大きさ、機構はほとんど変わっていません。
タニオ メカ

MGCと完全に同じつくりです。簡単明瞭で少ない部品点数で遊べる機械です。
小林さんの秀作だと思います。

バラすときにセフティの小さなボールを飛ばさないように気をつけましょう。
スライドのバネの上に乗っています。
トリガー修繕

この個体のトリガーは、右写真のスズキの正常品と比べたら判るように、トリガーバー浮き止めの ポッチが折れていました。おかげでトリガーがタニオ爪プレートから外れてタニオアクションが一回しか 作動できません。
スズキの製品と押し出しピン位置がまったく同じなのがわかりますね。

トリガーバー修繕のために穴を開けました。園芸などに使うカラータイの周りを切って 芯のハリガネだけにした物をその穴に通して連結させます。

タニオプレートの下からもぐりこませてトリガーバーの穴に通し、ねじって止めます。
これでトリガーバーが外れずにタニオ遊びが出来るようになりました。
もし切れたら、また簡単にやりかえられますのでお手軽で良いです。

MGC2型のデッドコピーである鈴木製作所が作ったPPKなので、コモダの特徴と言ったら、 この格好の良い箱だけですね。
オトナたちが主義主張や覇権を争って生まれたPPK ですが、そんなことなど何も知らない子供の私は、本物もこんな風に作動するのか、はなはだ疑問を持ちながら、このPPK でよく遊んでいました。 なつかしく思い出しました。