ローマンシリーズとほぼ同時発売です。
S&W と同じようなデザインながら、いかにもコルトらしく力強く厳ついイメージに見えます。
下の方にも書いていますが、コクサイはグリップが短くって格好悪く見えます。かなり損をしています。
登 場
1979年11月号のGun 誌に広告が出ています。1980年6月号にはローマンも載っています。また1980年10月号には 同じメカニズムでプラスチック製のローマンも登場しています。トイガンのトルーパー
最初にマーク3シリーズを発売したのはMGC で1975年でした。本格的なプラスチック時代の到来を思わせます。まだ52年規制は始まっていなかったにもかかわらず、プラスチック路線を行くんだという表明で、先見の明がありました。
他にはKSC から1997年にプラスチックモデルガンでマーク5のトルーパーが発売されました。
メ カ
コクサイのマーク3シリーズは、トランスファーバーが折れやすいです。以前3個持っていたうちの2個は折れていました。 パーツの形状に問題があるのかもしれません。ハンドのテンションをかけるのにコイルスプリングが使用されているなんてユニークです。
久しぶりにバラしてみましたが、道具も使わずに簡単にばらせました。無理のない設計がされている感じがします。
最後に残ったトリガー・スプリングを見て、これはモデルガンでのデフォルメだろうと思っていましたが、実物でも このようになっているんですね、S&W と全然違うので驚きました。
実銃写真
こちらネット上から実物写真を取ってきました。ハンドはSAA 時代からの伝統的な板バネです。右は実物分解図ですが、53番パーツにモデルガン同様なトリガースプリングが見られます。
シリンダストップのテンションの掛け方が、コクサイはS&W 式ですがコルトの本物は違う形になっています。
意地でも同じようにはしなかったのでしょう。
カート
カートの底面にはコクサイ トルーパーMK −III と打刻が見られます。グリップフレーム
コクサイのグリップフレームは実物よりも5mmくらい短いです。よってグリップも短く出来ていまして、モデルガン全体の格好が悪くなっています。実物グリップを装着すると大変にスマートになります。この実物グリップは上部の丸さが大きな、前期型と思われます。数年後にスマートなカーブになります。その上部の形状をコクサイはコピーしています。MGC のグリップ形状は前期型のようです。実銃写真
左が1970年製、右が1974年製でグリップ形状や馬のマークの位置、トリガー形状に違いが見られますが、下記掲載のカタログを見ますとトリガーについてはレギュラーかワイドか選べたようです。
右の1972年製では、すでにグリップが2型に見られます。ということは左写真の前期型グリップは、最初の数年しか使用されていないということなのでしょう。
参考URL |
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https://www.turnbullrestoration.com/gun/colt-trooper-mk-iii-log-7492/ |
https://www.oldcolt.com/products/colt-trooper-mkiii-357-mag-sn-100000j-mfg-1972 |
https://www.imfdb.org/wiki/Colt_Trooper |
新旧比較(実銃)
パイソンなどのコルト・オールドメカを搭載した写真下のトルーパーたちをすべて生産停止して1969年に マーク3シリーズとして新たに旅立ちました。メカは全く変わりました。またトランスファーバーを装備し安全面も強化されました。写真上は1975年製新型トルーパーマーク3 、写真下は旧型トルーパー1968年製です。
参考URL |
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https://www.rockislandauction.com/detail/57/3783/two-colt-trooper-revolvers |
コルトカタログ
コルトの1970年カタログから抜粋ですが、トリガーはレギュラーかワイドスムースを選べたようです。 このカタログは下記からPDF を入手できます。
参考URL |
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https://www.oldcolt.com/collections/colt-catalogs-and-price-lists/products/colt-catalog-1970 |