外観ではトリガー後方のネジがないところが特徴ですね。他のフレーム形状は、1型チーフと同じ格好をしています。
登 場
1969年10月号のGun 誌にミリポリと共に広告が掲載されています。MGC コピー品の一型チーフから、この度新登場したミリポリと 同じ機構のチーフに再設計され登場しました。偶然か必然かMGC もこの年チーフを2型に変えています。
この号には伝説のスタートとなる六研・ファストドロウ1号の広告もありました。→
メ カ
メカは、同時発売のミリタリ・ポリスと同じ機構で本物のS&W と近くなりました。モデルとなったのは、S&W の5スクリューモデルなのか、フレーム下部にヨークを止めるネジが作られています。 もちろん本物は機能が違って、シリンダストップのスプリングを入れるところです。
1型から4型までのメカ写真を並べてみました。左下は、同時発売のミリポリと並べています。
- 1型はMGC 丸ごとコピー、シアがあります
- 2型は六人部氏設計、S&W メカに近づく
- 3型は板バネになった
- 4型は実銃同様の完璧メカニズム
カート
カートは、やたらリムが薄いのでハードに使うとリムが無くなってしまっているものも見かけます。紙 箱
紙箱です。この頃の国際は、やたらと鷲のマークを箱に入れています。コクサイの歴史
コクサイがいつ頃会社をやめたのか調べようと思ったら、けっこう情報量がないことに気づきました。 そこで自分で年表を作ってみました。間違いもあるかもしれませんので大目に見て下さい。コクサイは1960年ごろからスタートし販売のみだった会社がコルトポケットから製造にまで乗り出します。 そうして65年にMGC の住民票騒動のあとにMGC コピー品を製造販売します。それが1型です。 そののちに出現したものが、今回紹介の チーフ2型です。2型はその後10年くらいして3型に変わり、3型も10年くらいで4型に移行しています。
私は常々、モデルガンの賑わいと若者の人口について密接に関係があるのではないかと思っているのですが、この表を見ると 団塊世代が関わっているのは、2度の規制と2000年くらいの高級モデルガン出現だと思います。エアガン規制は 団塊ジュニアなのかジュニアたちの子なのかよく分かりませんが、規制がかかるくらい改造するにはお金も要るので やはり団塊ジュニアたちでしょうね。
なお、国際出版と国際産業は私の頭の中では一体物ですが、実際のところはどうなのかよくは知りません。 ただ両社とも荒井 新一朗さんというかつて海軍にいらっしゃった方がトップだったと思っています。 このへん未確認情報です。
1型と
MGC の丸ごとコピーの1型と並べてみました。シルエットやサイドプレート形状まで1型のままですが、 トリガー後方のネジがない方が2型だと識別できます。久しぶりに1型を取り出して動かしたところトリガーがポキッと折れちゃいました。いちおう予備のパーツはあるのですが 恐ろしくて分解できません。
分 解 図
実銃写真
非常に程度の良い実銃写真です。1950年製だそうで、まだモデル36と呼ばれる前です。シリンダラッチがオールドタイプの小判型です。トリガーガードがけっこう丸いですね。URL はこちら↓。https://www.rockislandauction.com/detail/75/675/smith-and-wesson-.38-chiefs-special-(pre-model-36)-revolver-box
こちらの方は、1956年製だそうですがトリガーガードは、よく見るチーフ型になっています。
https://pre98.com/shop/mon-may-18-1956-smith-wesson-pre-model-36-chiefs-special-revolver-early-flat-latch-snub-nose-38-special-nice/