

日本で唯一スクエアバットのフレームのコクサイ・チーフ3型です。
実銃でも少数ですが、Jフレームのスクエアバットは存在しています。
チーフは通常右のようなラウンドタイプのフレーム、グリップです。左写真のコクサイ3型モデルには、S&W 社の実物グリップを付けています。
チーフの存在そのものが、「いざという時のGun 」なので、小さくするためにラウンドグリップが一般的です。
右は、CMC 2型のモデルガンです。こちらも実銃グリップを付けています。
グリップを外してみたらスクエアバットの形状がよく分ります。
モデルガン絶頂期に登場

1976年7月号のGun 誌に登場します。昭和でいえば51年です。52年規制の直前で 、モデルガン業界とユーザーは繁栄を謳歌していました。このころからすでに「リボルバーのコクサイ」と言っていたのですね。
同号をめくってみましたら、CMC 3型ガバメント、ハドソン41オート、ミコアームズの鉄製高級長物、六研真鍮モデルなどなど、繁栄のさまが、うかがわれます。私の頭の中は、このころから、あまり進歩していません。当時、手が届かなかった高級モデルでも「大人になったら買えるんだ」と思っていましたので、はやく大人になりたかったです。
実銃グリップ

このグリップは、オークションで間違って落札したものです。やけに安いなぁ・・と思っていたのですが、まさかスクエアグリップだとは思いませんでした。 仕方がないので、コクサイに無理やり装着しています。
コクサイのフレームの黄色矢印のピンを削り落しています。また、青矢印の部分の カーブが合わないので、ヤスリで削っています。それでも右写真のように、長さと下部のカーブが 一致しません。実物のほうがコクサイよりもスクエア度がすこし大きいです。
メカニズム

メカは、コクサイ2型チーフからすれば、格段の進歩を遂げています。 きっちりとコンポーネントのようにパーツが詰まっていて、分解、組み立ても容易です。 実銃にもかなり近づいています。ただし板ばねを使用しているのはコクサイオリジナルです。 Jフレームの実銃は、コイル式スプリングです。
左はコクサイ2型のチーフで、1669年に同社からミリタリポリスが発売された時に 同じメカで作り直されたものです。六人部氏の設計です。
2型に比べると、なんともすっきり仕上げられています。ただ、シリンダ・ストップ形状を見ると MGC によく似ています。
MGC と比較

そこで、MGC 2型のチーフと比べてみました。 MGC 2型は、1969年に登場しています。
右がコクサイ3型です。シリンダストップ形状や半分段落ちにしているトリガー、
トリガー上のリバウンドスライド用のピンの位置、などMGC を参考にしていると思われます。
ただし、コクサイのハンドがフレームにあたって止まっているところは、非常に工夫がされています。
このおかげで、組み立てが容易になっています。全体はMGC の発展コピーという感じがします。
7年も前に登場しているMGC のほうは、すでに貫通ピン式でシリンダーをロックしています。左写真のようにコクサイ3型は、1,2型と同様ただの鉄棒です。
したがってコクサイのシリンダーロック解除は写真のようにバレル側は、むりやり 出されるようになっています。MGC のほうは、1型チーフがバレル側ロックが全くなかったので 遊び途中でシリンダーが解放されることがありました。そこで、写真の2型は、実銃のような ロック方式にされています。エキストラクター全体が動くようになっていて、ユニークなメカです。
カート

カートは、組み立て式です。底面にはコクサイ 38スペシャル と英語で書いてあります。
真ん中に38スペシャルのダミーカートを比較に置いています。
リボルバーのコクサイ

リボルバーの雄と呼ばれるだけあって、コクサイは、チーフを4つもモデルアップしています。
左から1〜4型です。いちばん右の4型(M 36)は、最高の出来栄えです。
1型 | 1966年 | MGC のフルコピー |
2型 | 1969年 | 1型同様の外見だがメカ刷新 |
3型 | 1976年 | スクエアバットの新設計 |
4型 | 1988年 | 24金メッキ・最高品 |
コクサイはその後、85年に完璧構造のM19 を発売し、そのあともKフレームに素晴らしい製品を多く発売します。その製品群は、コクサイが会社として無くなってしまった今でも、コクサイブランドで販売されています。
写真右は、コクサイ・ミリタリポリス・オールドタイプ。
ミリポリもチーフも同じ38スペシャル弾ですので、こうやって並べてみると、チーフの特徴である
小さく携帯性が良いというのがよく判ります。
おわりに

左からコクサイ3型、CMC 2型、コクサイ・4型のチーフたちです。
全部S&W 社の実物グリップを着けています。モデルガンの設計が良いと
簡単にグリップが付けられるのですが、コクサイのM 36 は少し大きいように感じます。
S&W 社のグリップは、どれも良い出来で、コルトよりも入手もしやすいので、トイガンのアクセサリーに実銃グリップをお勧めします。グンと引き立ちます。
おまけ分解図

分解図にはエキストの止めの部分が詳しく書かれていないので写真を掲載しておきます。

