写真00

私は、日本の金属チーフの最高峰だと思っているコクサイのM36 です。
1988年登場です。美しい仕上げに、完全メカ搭載です。

コクサイの会社が無くなった後もサンプロ系?ですこしの期間、売られていましたが 現在では販売されていません。


バフ掛け登場

写真11 写真12 2003年 3月のGun誌にパーティングラインが消えたと書かれているバフ掛けされたモデルガンが紹介されています。 素晴らしい純金メッキと相まって最高品質のモデルガンが誕生しました。しかしそれは残念ながら金属モデルガン文化の最後の 輝きを表したものになってしまいました。

右は同号のコクサイ広告
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KSマーク

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1983年から国際のいままでのTMマークがKSに変わりました。TMとはトレードマークの略だそうです。 SoulTanaka さんより情報頂きました。有難うございます。

左サイドに刻印が入っています。1983年といえば、リコイルシールドに二重線が入ったプラ製M19発売の翌年で、完璧なプラ製M10登場の年です。刻印の変化は、このKシリーズ登場に絶対の自信を持ったしるしではないでしょうか。 本物のS&W社も右サイドの場合は大きなマークで左サイドの場合は小さなマークでした。両サイドにS&Wマークがあるものは見たことがありません(写真で)。 左のモデルガンは、1976年登場のコクサイの3型チーフです。


3型と4型

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3型チーフから12年経っての新型登場です。3型は、希少なスクエアバットのフレームでしたが、4型でごく普通のラウンドバットになりました。

サイドプレートのネジを見ればわかるように、4型は実物形状を再現できています。両モデルともS&W 社の実物グリップを装着しています。


写真03

メカも格段に進歩しています。左の3型は、MGC 2型チーフを手本にしたメカです。右の 4型は実銃どうりに作られています。素晴らしい出来です。


ライバル?

写真04

本来の競争相手はコクサイ3型ではなく、こちら1985年登場のCMC 製でしょう。
コクサイもCMC も時代を反映して、先にプラスチックモデルガンが出現しています。 その金型を利用した金属モデルガンでした。

ほとんど同じサイズですが、コクサイのほうが少し大きく感じます。


写真05

CMC で唯一気になるリアサイト周りもコクサイは十分に再現できています。
これで鋳造品なのですから驚きます。


写真06

バレルもCMC より太くって迫力ありです。CMC のテーパー度合いは少し強すぎると思います。


写真07

CMC のサイドプレートをコクサイに乗せてみましたが、微妙に違いますね。

コクサイのリコイルシールド下部のサイドプレートの曲線は、誇張されてはいますが、実物もこのように複雑なカーブを描いているようです。


写真08

メカは、両者とも文句の付けようがない再現度です。
モデルガン誕生から4半世紀たっています。これだけの高レベルなものが廉価に売られる時代になりました。


写真09

どちらも実物グリップを付けています。ポン付けできるなんて、昔を知っている私には 驚異的でした。両者ともに名品だと思います。


おわりに

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「真似のコクサイ」から「リボルバーのコクサイ」への変化が見て取れるチーフの1型から4型まで並べてみました。4回もモデルチェンジするとは、きっと社長には、何かこだわりがあったのでしょう。
おかげで「コクサイ」は、真に「リボルバーの雄」として皆に記憶されています。


おまけ分解図

分解図