コクサイ K38マスターピース

亜鉛合金製・金属モデルガン

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だいじそ さんのブログ 元祖「GUN物喪志」 から写真をいただいて使用しています。

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マスターピースとは、masterpiece =傑作,名作 と呼ばれるターゲット競技用の銃です。
実銃では、もともとミリタリ&ポリス(モデル10)のターゲット銃として開発された物で、当初は6インチ銃身で22口径でした。 22口径でもオール、Kフレームです。
長い銃身にターゲットサイト、軽いトリガーを装備しており人気だったそうです。
下記に実銃をモデルナンバーごとに並べていますが、出現年度はファーストモデル時のものです。
コンバット・マスターピースとは、警察の要望で作られた4インチ版のマスターピースの事を言います。
テーパードバレルです。 出現時は4インチでしたが、のちに2インチなども作られました。

名 称モデル名口 径
銃身長
発売年度
K-38 マスターピースモデル1438SPL
6in,8in
1947年
K-38 コンバット
マスターピース
モデル1538SPL
2,4,6 in
1950年
K-32 マスターピースモデル1632 S&W Long
6in,8in
1938年
K-32 コンバット
マスターピース
モデル名なし32 S&W Long
4 in
1949年
K-22 マスターピースモデル1722 LR
6in,8in
1931年
K-22 コンバット
マスターピース
モデル1822 LR
2,4,6 in
1951年

( S&W のモデル名は1957年にあとから付けられていますので年代と一致しません)

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コクサイのモデルは8 3/8インチという長い物です。
箱のデザインは、マジックで書いたようなセンスのない物ですね。やる気あるの?と言いたくなります。
サイトは、見事なターゲットサイト。サイトの後ろ側(目に近いほう)が、スパッと切れているほうが狙いやすいようですが 業務で使用のさいは、引っ掛かりなどが懸念されますので実用銃では、こうなっていない物が多いです。。

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マスターピースはミリタリ・ポリスのロングバレルバージョンです。
実際に弾を撃たない僕らにとっては、K-22 もK-38 も同じ物ですが、Kフレームの22口径は人気があったそうです。
また、K-22 マスターピース・セカンドモデルからクリック式リアサイトが採用され、このあとに続く357 コンバットマグナムのデザインの 先駆けとなります。モデル19の先輩ですね。

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このモデルの発売の頃のコクサイは、「ボロのコクサイ」から「リボルバーの雄」への転換期で、メカにもそれが強くうかがえます。
実物をかなり再現したメカですが、のちの完璧版M−29ほど完成されてはいません。
コクサイと言う会社に何があったのかは知りませんが、明らかに昔のコクサイとは違い、このあと次々に高品質なモデルガンを造りだして行きます。

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グリップフレームは、MGCパイソンのようで実物グリップの装着は、無理そうです。
バレル刻印の&が間延びしているのは、実物をよくコピーしています。

日本ではマイナーな競技銃ですが、S&W の歴史を語る上では、はずされない名銃です。 珍しい物を見させていただきました。だいじそ さん、写真有難うございました。


とにかく、なが〜〜いんです。競技には良いのでしょうが・・・

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おまけ

分解図のJPG が別窓で開きます。→  分解図へリンク


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