↑Cal537ONN さんのブログ Cafe 「スタスキー&ハッチ」からいただき写真です
まぼろしのマルゴー・パイソンです。めったに見かけません。 ディティールは、マルゴーらしく、かなりいい加減で、強烈に曲がったグリップを見ると、おそらくコクサイのダイアモンドバックと同じ形なのではないかと思います。
お安いお値段でモデルガンを供給していたマルゴーは、子供たちに親しまれたことでしょうが |
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サメのヒレの様なフロントサイト、ラッチの上にあるネジがマルゴーの特徴です。 マルゴーがダイアモンドバックではなく、パイソンと高らかに謳っているのにはちゃんと訳があります。 下の分解図を見ると判るように、ファイアリングピンがハンマーに付いたダイアモンドバック型ではなく、 ちゃんとフレームに付いています。ハンマー打撃面は平らです。その改造のためにサイドプレートにネジが追加されたのかもしれません。 コクサイのダイアモンドバックは、サイドプレートが浮きぎみになるのでハンドの遊びが多くなり、 まともにシリンダーを回せません。マルゴーは動作については改善されています。 |
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マクロレンズで迫ったアングル、鬼気迫る感じです。 超高級なモデルガンと思ってしまいます。素晴らしい写真です。 こんな風には、私は撮れません。 バレルの両サイド共に同じ刻印です。マルゴーらしいところです。 |
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分解図を見れば判るように、CMC のダイアモンドバックを改悪コピーしたコクサイの
物とほとんど同じです。パイソンですから、ファイアリングピンがフレームに付いています。S&W 型のボルト(7番)にオートマチックのようなシア(12番)が付いています。 この機構は、CMC のダイアモンドバックのフルコピーです。もちろん実物とは、まったく違う物です。
トリガーピンを固定したのが改悪で、コクサイの物は折れる危険がありました。マルゴーも同じですね。
CMC は、別部品になっています。 |
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だいじそさんによると、大きさが小さいと言うことなので、機構ばかりではなく大きさもそのままダイアモンドバックなのかもしれません。
銃身長違いも存在したようですが、タダでさえ珍しいマルゴーパイソンですので
今後見る事が出来るかわかりませんね。
だいじそ さん、貴重なお写真有難うございました。 鬼気迫るアングルを勉強したいと思います。 |
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パイソン・メカモデルガン讃歌 の papa さんのブログから写真をお借りしました。有難うございます。 右がマルゴーで左がコクサイのダイアモンドバックです。 パイソンは実銃でも撃針がフレームに付いていますので、それを真似たのでダイアモンドバックではなく、パイソンと称しているのでしょう。 しかし、大きさはコクサイ・ダイアモンドバックとそれほど変わらないようです。 この写真を見ると撃針を追加したおかげで、サイドプレート割付が変わってネジが増えたことが判ります。 グリップ周りをすこし大きくしているそうです。これでパイソンの一丁上がり。 |
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Cal537ONN さんご提供写真カートの分厚いリムがモデルガンらしくて良いですねぇ。本体に存在するファイアリングピンがパイソンの証です。 |
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ご参考・コクサイ・ダイアモンドバック |
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コクサイのダイアモンドバックです。CMC のコピー品です。
当時のCMC は、まだ実物忠実主義ではありませんでした。
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ハンマーは、こんな所に引っかかっているんです。裏の20番の部品をトリガーで押し上げて
12番のシアが回転してハンマーが落ちます。面白い構造をしています。 CMC 、コクサイ、マルゴーともにシアは同じ構造です(CMC がオリジナル)。 |
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登場広告Gun誌 1978年1月号(昭和53年)のマルゴーの広告です。クリック拡大します。この月は銃身分離型モデルガンの販売が12月に規制された ばかりで広告もリボルバーだらけになっています。CMCは写真すら載せていません。 本格的オートが発売禁止になったのでマルゴーもパイソンを発売しリボルバーに生き残りの道を 探ったのかもしれません。 |
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おわりに( ↑Cal537ONN さんご提供)
なんとも妙な形だけにマニア心をくすぐるマルゴー・パイソンのご紹介でした。何人もの方の写真を提供していただきレポートが書けました。有難うございました。 |
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おまけだいじそさんより、分解図いただきました。有難うございます。
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