Java スクリプトで組み合わせました。ボタンを押して比較してみてください。
実銃のほうがボルト後退距離が大きいことやショートリコイルもしていることなど分かりますね。Yoshi さん、有難うございます。
S&W M29 と比較
マルシンのクリント・ワンです。そのむかし、まだ44レミントン・マグナムが拳銃弾の最強だったころ、これをオートで撃ってやろうという人が創りだしたオートマグという拳銃のクリント・イーストウッドへのプレゼント仕様です。
実銃は、世の中に一丁しか存在していないのでシリアルナンバーは、クリント−1です。 その後、映画ダーティハリー4 に使用され、映画用のプロップガンのクリント−2も製作されました。
スライド刻印
オートマグは、新進の設計、材料を使用しましたのでプロジェクトとしては、 失敗しました。でもアイディアは受けたので資本を変え製造され続けました。それで、刻印違いが、多く 存在します。
AM → TDE → HS → AMT → AMC などの刻印があります。
それにしても実銃は何ともシャープですね。
こちらは、マルシンの初代のオートマグですが、TDE 刻印です。
コクサイの方は、ハイスタンダード社の刻印でした。
マルシンは、この6.5インチモデルの金型をクリント・ワンの8.5 インチに改造したらしくて、通常版のオートマグは、製造されなくなりました。
でっかい排莢ポートが迫力です。仕上げも美しいです。
マルシンのオートマグは、当初250丁限定で1個ずつ違うシリアルプレートが付属していたようですが、売れ行きが良かったのか、その後2回にわたり発売されたようです。
これまた、でっかい迫力のボルトです。でも本物のオートマグは、もっと 大きいそうです。モデルガンのストロークは実物よりも短いですね。
左写真は、アメリカ在住のYoshi さんのページから許可を得て写真を借りてきました。
マルシンは、実銃を手にとって参考にしたのでしょうか?ぜんぜん作りが違います。
実銃の迫力はすごいです、特にリコイルスプリングの大きさなんか呆れちゃいますね。アメリカ人が
好きになるはずです、みるからにBIG な拳銃です。
Yoshi さんは、オートマグマニアなので是非ホームページ Yoshi's Hobby Page を訪ねてみてください。ファイア・アームズから入ると、クリント-1についての詳しい解説が日本語で書かれています。 現在は移転か閉鎖されているようです。
もともと実銃のオートマグは6.5インチのリブ付き銃身がスタンダードで、それ以外の長銃身はリブが付いていませんでした。イーストウッド用に作られたクリント−1のみ
8.5インチにリブ付きです。また、実銃はプラ製グリップに木目の塗装が施されていたようですが、マルシンのグリップは、木製です。写真映りは良いのですが、けっこう安っぽいグリップです。
実銃の方は、しっかりショートリコイルしているのが分かります。
さきのYoshi さんのレポートに、ここのネジが興ざめだと書いています。
本物は、六角レンチ式のネジのようです。
とにかくマルシンの物は、全体イメージが似ているだけで、かなりいい加減なモデルアップのようです。メカは全く再現されていないので、大きさと重さを味わうだけです。
コクサイもオートマグを先んじて発売していましたが、そちらは手にしたことがないのですが、
分解図をみるとマルシンと同様の物のようです。
コクサイさん、ごめんなさい。マルシンが丸ごとコピーした物でした。
コクサイと比較ページ
こちらに私がいただいた写真で構成した比較ページがありますので、是非ご覧ください。(別ページでオープン)
collection/auto/AutoMAG/index.html
モデルガンでも、こんなに大きくて迫力があるのに、実物はもっと大きいようです。
一度撃ってみたいですね。
カート
カートは、左からマルシン、44オートマグ、44マグナム、357オートマグ弾です。
ダミーカートが長いように、モデルガンのマガジンには入りません。
357オートマグ弾は市販はされなくって、銃身だけ買って弾は自分で44オートマグ弾を絞って作らなければなりませんでした。
オートマグ・プロジェクトは難しいメカと、当時は珍しいオールステンレス製なので加工に問題があった事でしょう。弾も新規開発の物で、ここが一番ネックだったかもしれません。弾の値段が高いと、人は撃ちませんから。
何もかも新規で揃えると作者の気分は最高でしょうが、プロジェクトとしては、とん挫することが多いです。定評ある材料であるスチールを選択してプロジェクトをスタートしていたら、もしかしたらもっと成功していたかもしれません。
F-1 レースでマシンもエンジンもチームも初めてで、 おまけにドライバーも新人だ、なんていったら、いつになったら勝てるのかわかりませんよね。
感 謝
今回は、Yoshi さんのおかげで面白いページが書けました。有難うございました。
上の写真のように、私のページの写真をiPod に取り込んで比較しながら撮影していただきました。
参考ページ
今では、オートマグ(初代)は、それほど人気がないようですが、かつて鮮烈な登場をしたころに 青春時代だった僕たちにとっては、特別な銃です。ですから詳しく解説したページも存在します。 ここに紹介しますのでぜひ一度ご覧になってみてください。
Timm さんのページ
Gun のメカニズムのページにあります。
Timm さんは、現在はブログへ移行しているようです。https://timmmk2.militaryblog.jp/
Yoshi さんのページ
前述のアメリカ在住のYoshi さんのページです。一見英語ページのようですが日本語の方が多いです。オートマグ中心です。
http://www.blackstonear.com/
今ではページが見つかりませんでした。
オートマグのフォーラムなどで発言なさっているようです。
ATR さんのページ
実銃からトイガンまで歴史を詳しく解説されています。
http://newnambu-mod60.sakura.ne.jp/index.htm
今ではページが見つかりませんでした。
登 場
1999年8月号のGun 誌に広告が出ています。
1999年9月号のGun 誌に記事が出ています。