マニアックな外観
TARGET | COLT | CAL .45BL |
CUSTOM | AUTOMATIC |
うーーむ、なんとも格好良い刻印です。なんだか判る人は、そうとう古いマニアですね。
1966年(昭和41年)に初代のGM-1 がMGC より発売されてから3年後、1969年(昭和44年)に販売された
「GM ターゲット」です。私は、初めて見ました。
1,000丁くらいの販売ではなかったかとのことです。
グリップは、通常の物が付いていたそうですが、ヘンメリーに憧れたオーナーが 自作しています。全体像は、通常のガバメントにアタッチメントが付いてターゲットタイプになっています。
元は、GM-1 初期型です。MGC の GM-1 はトリガー部分のフレーム切り欠き部分 (ひとさし指が来るところ)が、なだらかです。
ターゲット・モデルの特徴あるセレーションは、あとからの機械加工です。
セフティもGM-1 のしるしです。それにしても凄いコンディションです。この子は愛されていますね。
バレル先端には、コンペンセンターがサイレンサーのように差し込んであり長銃身をほうふつさせます。 火薬カスで抜けなくなったり、落として紛失したりしたそうです。
先端のインサートは、のちの物でしょう。
ボーマーサイトは、当時としては良く出来ていてクリックこそありませんが フル・アジャスタブルです。
メ カ
サイト部分は、一体でスライドにネジで固定されています。
ボーマーサイトを外すと元になったGM-1 のフロントサイトと削られたリアサイトが見えます。
GM-1 のバレルにコンペンセンターが差し込まれています。
GM-1 初期型は、このようにリンク式です。
リンクに差し込むリコイルスプリングガイドは、はまり込むところが折れやすいです。
GM-1 初期型の特徴であるファイアリングブロックとエキストラクターです。
上がノーマルのアルミ合金製、下がオプションで販売されていたロストワックス・鉄製です。
アルミの物は、壊れやすかったようです。
シアとハンマー。この二股式ストラットは、GM-2 プラ製まで引き継がれています。
訂正です・形状互換はありますが、GM 2はピン止めになっていまして二股式ではありません。
ターゲットモデルのみに採用されたストレート型メインハウジング。
ナショナルマッチ・ゴールドカップをイメージしているのでしょう。
スライドオープン。
くぅーーっ、凄い出来のグリップですね。これが自作とは恐れいりました。
1969年と言えば「アポロ11号」が月着陸をした年ですね。団塊の世代のトップ集団が20歳になるころで 、モデルガン業界も良く売れたから、このようなカスタムが出現してきたのだと思います。 1970年の大阪万博もあり、世の中は上向きばかりの好景気の頃ですね。
この頃の事は、なんだか懐かしい、はるか遠くのことになっちゃいました。
感 謝
<kingdam of odd >様 世にも珍しい物を凄いコンディションで見せていただき、たいへん有り難うございました。 また、ぜひお願いします。
カタログ記載
昭和44年MGCニュース
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