1.王冠マーク以前の物
王冠マーク以前の物で初期型のたいへん古い物です。
トリガーガード上方にシリアルが刻まれています。
右側、左側にS&W のマークをひっくり返したような刻印が入っています。
MGCと書いてあるそうですが、一見S&Wに見えます。
この刻印は、その後52年規制から無くなったそうです。
また、最終販売品は箱も変わったそうです。
実在するS&W の4スクリュータイプをコピーしていると思われますが、リコイルシールド(半球形の部分)まで サイドプレートの一部にしているのは、製造上の問題からでしょう。おかげで他社のリボルバーも 多くがこのタイプで製造されました。
ちなみに実銃の4スクリュータイプは、古い型でたいへん珍しい物です。
実銃では、ボルトのスプリング止めがトリガーガード前方よりネジで固定されているところから
5スクリューモデルと呼ぶのが本当のようです。
この木グリは、後期のMGC純正品でS&Wのメダリオンが入っていますが、前期型木グリには前述の, "さかさS&W "マーク=MGC マークでした。
銃口は閉鎖されています。
トリガーにグルーブが入っているんですね。
ヒルツさんより写真をいただきました。有難うございました。
登 場
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昭和44年のMGC ニュースに発売中の広告が見られます。西暦で言えば1969年 です。
出典は忘れましたが、1965年のMGC ブローニングの乱により国際をはじめとする高級モデルガン組合と MGC は、決裂して、国際によるMGC チーフ他のコピー品製造販売が始まりましたが、やがて抗議するMGC と 手打ちが行われ、模倣品はやめろという主張が通りましたが、そちらもやめるのだからMGC も新型にしよう、 ということでMGC も2型チーフが誕生しました。コクサイも同時期に新機構の2型チーフになっています。
2.sm、smG 期 の物
左がsmGで右の 「やる気の無い仕上げ」 がsm期の物です。
何故か、smGになって突然凄い仕上げに変更されています。
まるでコクサイ24Kモデルのようです。
ごらんのように間違いなくMGC 2型チーフです。
左のsm期には、MGC 刻印がありますが
右の物は無刻印です。
左側のモデルには、大きなバナナ・グリップが装着されています。
MGC 純正で、本体に装着されて
販売された物です。非常に持ちやすく良い感じです。
右のグリップ・アダプターは、コクサイ製のものです。
メ カ
内部機構も同じです。シリンダーをようく見るとシリンダストップの誘導ミゾが
smG の方がずいぶんと大きくなっています。メカ的にはS&W をよく真似しています。
部品数は、少ないですね。簡潔にまとまっています。
MGC のコンバットマグナム金属は、うかつにサイドプレートを開けると
内部部品が爆発したかのように飛び散る恐れがありますが、このチーフはそのような事はありません。
しかし、組み込むのが結構手間取りました。以下注意点。
- グリップを付けずに作動チェックすると、簡単にリコイルスプリングが 外れますので要注意です。
- 黄色矢印のシリンダストップのバネが非常に入れづらいです。
小さなマイナスドライバーでバネを収縮してやってボルトを入れ込みます。
バネが飛んでも良い様な場所で組み立てるべきです。 - また、水色矢印のハンドは、サイドプレートから、はみ出しますので、サイドプレートを カパッと嵌めたらシリンダー方向からゆっくりドライバーで引き上げてやれば簡単に収まります。 シリンダーは、外しておく方が懸命です。
紙 箱
sm 期の紙箱です。イラストにもバナナ・グリップが装着されています。
このバナナ・グリップはMGC 純正です。
おまけ
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