MGC モーゼル・ミリタリーです。後ろの小冊子は、当時MGC 直営店で販売していたスモールアームズという洋書です。 子供の頃は、情報が少なく英語なんか全然わかりませんがよく購入していました。 いつの日にか全号揃えるのだ・・と思っていましたが結局揃いませんでした。 |
MGC のモーゼルとホンリューモーゼルは、どちらが先なのかよくは知りませんが
両者は、全然レベルが違って、こちらのMGC の物はそうとう開発が古いのに完璧・決定版です。 世の中の9割以上のモーゼルミリタリーの形をよく再現しています。 日本ではマガジン式のモーゼルの方が多いので間違った知識が広まる恐れがあります。 こちらにある英語のページですが、よくまとまっています。ご参考にどうぞ。 ↓ http://www.g6csy.net/c96/database.html |
実銃と同じクリップ装弾式です。モーゼルミリタリーは、オートマチック拳銃の
ほんの初期に開発された物で、当時のライフル銃式の装弾方法です。 当時はマガジン式のほうが珍しかったです。 MGC もきちんと再現していてトリガー前方にマガジンは入りません。 |
ボルトを引いてコの字になったところにクリップを挟んで装填します。
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この状態で上から指で押し下げます。 むかし何かの映画でそれを見てMGC モーゼルに憧れた物でした。
MGC のバレルはツーピースですがまったく段差を感じない素晴らしい仕上げです。 |
実物のクリップは、左のごとくすこしカーブしています。 MGC のカートもボトルネックでモーゼル弾を再現しています。
このモーゼル弾は、当時ボーチャード弾をコピーして装薬を増やした物で
高速弾で有名です。その後トカレフがコピーしました。両弾は共用できます。 |
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本物のようにまず弾倉部をばらさないと通常分解できません。
MGC のモデルは、スプリングがピアノ線ですが、実銃は板バネなので
折れることがあったのでしょう。 ストック付きの革ケースには予備のマガジンスプリングが
装備されていました。 |
ネジを一つも使っていない構造でラッチを上げるだけでゾロっと機関部が抜けます。 実はMGC モデルはひとつだけ、トリガースプリングがビスで止められています。 |
上記の小冊子の写真と比べてもいかに実物に近いかが判ります。
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MGC のロッキングブロックは、引っ掛け部分が少ししか出ていません。
実銃は右のイラストのようにでっかくベロが出ていて下からもでっかいツメでしっかりと抱えられています。
ロッキングブロックは重力で落ち込むのではなくボルトによって落とされて
ハンマースプリングの力で戻ります。従って銃をさかさまにしても正常に動作します。 |
上がMGC で下のブロックがハドソン1930です。ハンマー形状以外は違いが判りません。 ハドソンのモーゼル1930 のロッキングブロックは形状がMGC とまったく同じで、動作もMGC 同様に写真のように噛み合わせても、ただ乗せているだけでも動作に違いはありません。
ハドソンの機関部はMGC のコピーだと思います。 |
MGC のグリップの間隔の狭いミゾ堀リは、実物をよく再現しています。 ハドソンのグリップも1930型の幅広ミゾを再現しています。 MGC のグリップフレームには、ストックが付けられるように溝が切られています。
発売当初は、カートは9mm弾使用でプラグリップにも9の文字が赤く入っていました。 また木製グリップは9の字が焼き印された9mmルガー弾使用モデルのままでした。 |
刻印は、実物同様しっかり入っています。MAUSER マークは、ミリタリータイプには通常
は見られません。コマーシャルタイプにあったものでしょう。
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この頃のMGC は、実銃再現方針だったのでしょう。ルガーP-08 も
素晴らしい出来栄えです。独自機構のMGC になるのは、もう少し後のようです。
本格的モーゼル・ミリタリーのモデルガンで他社が追求できないくらい、
よく出来た決定版だと思います。当時のMGC の技術力の高さを物語っています。 |
だいじそ さんのブログ
元祖「GUN物喪志」 から写真をいただいて使用しています。 貴重な3.9 インチモデルです。
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追記・BOXTonさんより、箱写真を頂きました。有難うございます。かっこいい箱ですね。
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おまけ
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