フロンティア−−−ヒルツさんより写真提供いただきました
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MGC製コルト・フロンティアのゴールドモデルです。
ブルー仕上が3,800円、ゴールドモデルは1,500円高でした。
当時は、シビリアン・フロンティア・キャバルリーと3種類の銃身長を呼んでいましたが
現在ではフロンティアがアーティラリーと呼ばれているようです。
それぞれ 4 3/4 in、5.5 in 、7.5 in 銃身。
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経年でゴールドモデルの華やかさはすっかり失われています。
ただシリンダーの普段手で触れない部分等に往年の面影が有ります。
スクリュー類やハンマー等、後のメッキ期のパーツに交換されています。
マーブルグリップは割れた為(片側のみ現存)、木グリに交換しています。
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バレル刻印・フレームのランパンコルト・三本のスクリュー・右側面の
シリアルNo.等から規制後のメッキ品とは異なる事が分かりますか?
のちには、一番左のネジはダミーになります。
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バレルには、44−40と書いていますね。MGC 製SAA 初期モデルは、バントラインとキャバルリーは45刻印で、
フロンティアとシビリアンは44-40刻印でした。
45ロング・コルトを使用する銃はアメリカ陸軍採用品です。
民間では、もっぱら44-40 口径が使用されました。44-40弾は、ウインチェスターライフルの使用弾なので
拳銃もライフルも同じ弾が使用できて便利だったからでしょう。
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刻印アップ、左が何も無い後期型、右が規制前のネジが生きている物。
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これがMGC 旧モデルの生きている第3スクリュー。わざとゆるめて判りやすくしています。
生きているって言ったって役目は何もしていません。本来ならボルトが通るところですが、MGC の物は
トリガーと同じ軸に通っています。
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規制後にモールドとなったスクリュー。前オーナーが間違ってドライバーで回した跡がくっきり残っています。
いくら回しても回りません。ちなみにMGC の51ネービーもこのようなダミースクリューです。
両モデルは、互換パーツがけっこうあります。
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51ネービーのようなコイル式スプリングです。マニアは、ハンマーにストラットがあるのは許せなかったかもしれません。
いくら遊んでも壊れない物を目指したMGC の方針が如実に読める箇所です。実銃は、もちろん板バネです。
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左の規制後SMG マークの物は馬の刻印もありませんし、バレルには両サイド共に何も刻印が入っていません。
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左の古いシリンダーのボルトの入るミゾは、実物のように台形カットになっていますが、規制後SMG マークの物は
単なる四角形カットです。
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右サイドに78年製造の刻印があります。昭和53年ですね、SMG 規制は52年(1977年)からです。
今年でちょうど30年です。
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グリップの変遷
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MGCピースメーカー用のプラグリは最初期は黒色に馬のモールド入りで、後に輸出の
関係も有り、コルトそっくりな形式ではなく黒色にメダリオンとなりました。
その後、最終期まで茶色のケミウッド+メダリオンです。
写真は貴重な初期型グリップ。茶色に見えるのは、メッキカスタムなどに使用されたマーブルの旧タイプグリップ=希少です。
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裏側です。
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この2タイプが一般的です。
黒・馬 → 黒・メダル → 茶・メダル と変わっていきました。
マーブルの馬は黒メダルまでのあいだに少数存在します。
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MGC の黒いグリップは、CMC の旧型グリップそっくり、というかどちらも本物のコルトを真似てます。
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裏から見ると違いがすぐ判ります。ネジ位置が違うのでCMC の物はMGC にはまりません。
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おまけ
分解図のJPG が別窓で開きます。→
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