![写真00](./pic_x.jpg)
最近はあまり見なくなってきましたミロクのケンタッキーピストル(借り物)です。
友人からの情報によると、最近ではミロクのフリントロックピストルは押収対象になっているそうです。 私は所有していませんが持っておられる方はご注意ください・・・って黄色にすればいいのか?
![写真01](./pic_01.jpg)
もともとケンタッキー州で作られたのではなくって、ペンシルバニアでドイツ系の移民によって 造られた性能の優れたペンシルバニア・ライフルです。ニューオーリンズでの米英戦争の最後の戦いでケンタッキー出身者の軍が大勝利をおさめたことからケンタッキー銃と呼ばれるようになりました。
![写真02](./pic_02.jpg)
ロッドは外せます。
![写真03](./pic_03.jpg)
左側のネジを2本外すと、機関部が取れます。
![写真04](./pic_04.jpg)
当時ミロクは実際に撃てる物を輸出していましたので、機関部はその流用だと思います。 たいへんしっかりした作りです。製造国を示すJAPANの文字がみられます。
![写真05](./pic_05.jpg)
バレルは、前方、後方のネジを外すと取れます。
![写真06](./pic_06.jpg)
鉄製ですので溶接による銃口閉鎖、機関部肉厚削除と、改造防止対策が施されています。
![写真07](./pic_07.jpg)
この個体は非常に錆が激しかったのですが、ストックの中の部分は当初のブルーイングがみられます。
![写真08](./pic_08.jpg)
バレルの後方は2個のパーツが一体となって作られています。
青い矢印は、パーティングラインからもわかるように鋳造品でしょう。
黄色い矢印の方は鍛造品ではないかと思います。
![写真09](./pic_09.jpg)
この部分で一体化されています。
![写真10](./pic_10.jpg)
反対側から見たところです。なんだか不思議な作りです。
![写真11](./pic_11.jpg)
ストック内部は荒削りです。
![写真12](./pic_12.jpg)
機関部のアップ。
![写真13](./pic_13.jpg)
トリガー周りは、なんだか作りが荒いです。実物は、こんなに隙間はなかったでしょう。
![写真14](./pic_14.jpg)
特徴のある8角銃身。
![写真15](./pic_15.jpg)
こちらも特徴のあるピストルグリップ。
英国のブラウンベスに見られるように、もともとゆるい勾配だったグリップ角度ですが ケンタッキーピストルは、特徴のある急な曲りのグリップで作られています。
下記の実物写真のようにグリップエンドには、本来真鍮が入れ込まれていたものだと思います。 なんたって一発しか撃てませんから、撃った後はこん棒として使用します。それでグリップエンドは 強くないといけません。
![写真16](./pic_16.jpg)
いろいろケンタッキーピストルで検索してみましたが、みな形が少しずつ違うので、「これが標準型だ」 という物は解りませんでした。
![写真17](./pic_17.jpg)
グリップエンドは、強化されています。
![写真18](./pic_18.jpg)
ハンマー形状はミロクによく似ています。
![写真19](./pic_19.jpg)
こちらは、ミロクの機関部。
亜鉛製でもいいから再販してもらいたいモデルガンのご紹介でした。