
kingdam of odd 様より写真いただき使用しています。 有り難うございました。

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きわめて珍しい中田のエンフィールドと、もっとレアなウェブリーです。
エンフィールドは、No.2 マーク1ですが、グリップ形状からすると
No.2 マーク1 スターのダブルアクション・オンリータイプがモデルのようです。
ウェブリーの方は、あとから1971年に販売になったようで、外見だけの変更品です。本物のウェブリー社の実銃に
サイドプレート式は存在しません。SAA の様な一体フレームです。 ウェブリー社は、長いこと英軍に独占で銃器を卸していましたが、1932年にこのエンフィールド工廠製品に敗れて採用されませんでした。会社も、やる気がなかったようですし、官業の癒着もあったようです。意図的に不採用になったと思います。
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ランヤード形状は違う物ですね。下写真のウェブリーの銃身後端部分が
実物のように丸く削られているのは、オーナーの手製カスタムです。中田のモデルは
ここの部分の切削がありません。
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こちらのエンフィールドの形状がナカタ・オリジナルです。
ただし、バレルにあるWebley 刻印はオーナーの手作りです。
写真だけで見るとなんとも逞しいデザインでスカッと動きそうですが、
このモデルガンは、デリケートで調整がたいへんに難しいそうです。
私自身もマルシンのABS モデルガンを調整してみた事がありますが、実物と違う
大きな許容間隔のためにギシギシといった感じに仕上がってしまった覚えがあります。
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左側刻印です。時期によっては、バレル上にもモデル名の刻印があったようです。
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うーん、見た感じは、鉄の直線的感覚です。力強いです。まぁ実際は亜鉛製ですが。
中田エンフィールドは、46年規制で金色になっても販売されましたが、48年ごろには流通在庫のみだったのか
店頭では見かけられなかったようです。
あまり売れなかったのでしょう。 52年規制以降は完全に消えました。
銃身分離型と捉えられたのかもしれません。
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シリンダーインサートは、他のモデルに見られない特別な形をしています。
カートも結構な長さですね。ひょっとしたら実物の38S&W より長いかもしれません?
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トップブレイク=上側で分かれる。この形式は、一気に廃莢、装填が出来る事が
強みです。しかし、オーバーロードの時に上部フレームが吹っ飛びバレルがお辞儀したら
顔面に向けて薬莢が飛び出してきそうですね。今では流行っていません。
前方の一点でバレルは支えられていますので、精度と強度が求められます。 量産モデルガンには
辛い部分です。
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モデルガンのリコイルシールドは、割れやすかったそうです。
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このバネによって一気に廃莢されます。
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クリアランスが大事なセンターピンです。また、廃莢のためのカムも
調整がしんどかったそうです。削り出しパーツなら良いのでしょうが、この複雑メカを
量産亜鉛モデルガンで再現するのは、たいへんだったと思います。オーナー様によると
「精密でデリケートで気難しいGUN 」だそうです。
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内部のメカも複雑そうですね。繊細メカ機構は、コルトパイソンのご先祖様のような感じです。
リバウンドメカは、組み込まれていません。すべてのバランスが完璧に取れていないと、まともに動かない「パイソン式システム」は、モデルガンには向きません(実銃のコルトでも欠点です)。
中田のモデルは、松葉バネが使用されていません。よってコイル式のリコイルスプリングと
リバウンドレバー用のピアノ線スプリングの2本が存在しています。
当時は松葉バネは、高価だったのかも知れません。
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下にある黒いモデルは現行のマルシン・プラ製モデルガンです。
松葉バネを使用していますのですっきりです。実物もこうなっています。
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現代のモデルガンは、銃身後端の切削もなされています。ハンマー形状も少し違いますね。
中田商店は、企画と販売のみ行っていましたので製造は、下請けの丸真ダイカストでしょう。
今のマルシンです。
したがってこの二つは、兄弟のような物です。
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左の現行モデルガンの方が、フレームは薄いです。長さも、長いようです。
今のモデルの方が、情報が多い分、実物に近いのではないかと思います。
オーナーさんの手作りの木グリの右側は、まだチェッカーが入れられていませんね。
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中田のグリップ右側には、大きなネジ止めがあります。
このタイプのグリップは、実物では No.2 マーク1スター の物のようです。
ダブルアクション専用です。下記に参考ページありです。
http://a-human-right.com/enfield380.html
http://world.guns.ru/handguns/hg92-e.htm
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本体も貴重な物ですが、壊れやすさからいうと、こちらの紙箱のほうが
貴重かもしれません。
箱の横にはワールドウォー2と書かれていて、第2次大戦の記録を残したいと言う中田社長の
思いがこめられています。その強い意思で、このようなマイナーな銃もモデルガン化されました。
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1971年(昭和46年)発行の中田のカタログ雑誌です。
これに登場しているエンフィールドは、六人部氏の手作りの鉄製原型でしょう。
バレル後端部も実物どうりになっています。
ウェブリーは、この年に発売されたようです。 他のモデルが3,800円のところ4,500円ですから
少し高価です。
kingdam of odd 様 たいへん貴重な物を拝見させていただきました。有り難うございました。
そして世界的にも珍しい物をモデルガン化した中田社長に拍手を送りたいです。おかげで今でも
日本のガンマニアにとってエンフィールド・リボルバーは馴染みの深い物になっています。
オーナー様、どうぞ壊れないように、作動させずに保存してくださいね??。
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おまけ
分解図のJPG が別窓で開きます。→
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