
鈴木製作所のPPKです、MGC2型の完全コピー品です。
スズキってプラ製名品のガバやベレッタ92を作った会社でしょうか?私は、よく知りません。

スズキの箱は、なかなか格好良いですね。イラストは実物のPPのようです。
PBSS っていうのは、プロデュースド・バイ・スズキ・セイサクショ ってことです。

ごくありふれたタニオのPPKですが、本家MGC2型が幻のモデルガンと成っているのに、コピー品のマルゴーや スズキ、コモダ、マルシンの製品はいまでも良く見られます。そうとう大量に作られ、良く売れたのでしょう。

仕上げのひどい物や刻印がまったくない物など、いろいろ存在していますが、この個体の仕上げは最高です。 トリガーの上のフレームに型番号が記されています。

それは、KS10769 であり、コモダの製品番号と同じであることが判ります。
青い箱は、KKSの文字のようにコモダの箱です。
ですから、このPPKはスズキで販売されるよりも先にコモダ用として商品化されていたものだと思われます。 のちにスズキからも発売されたのでしょう。

ごらんのようにコモダのPPKとまったく同じ物です。コモダの方は、刻印がまったく入れられていません。 コモダには、王冠マークが入っていますのでsm マークのスズキよりも古い製品です。

刻印はMGC2型から口径表示を削除したもので良く似ています。しっかりと入れられています。

この個体には、マルシンの刻印も打たれています。マルシン向け製品を自社でそのまま販売した物でしょう。 マルシンもナカタ刻印のままの製品を販売していたことがあります。
マルシンもスズキも自社で製品を作っていたからそういうことが出来たのでしょう。
中田やコモダは製造工場は持っていなかったと思います。
マルゴーはどうだったのかご存知の方がいらっしゃいましたら教えてください。

よく知られているようにMGC1、2型は実物よりも小さく作られています。
それは社長の神保氏の「 本物とモデルガンは違う物だ 」というこだわりだと思われます。
写真右は、実物と同じ大きさのCMC のPPK です。大戦中の実物グリップを装着しています。

メカは、MGC2型とまったく同じです。MGC1型からすこし改良されて動きが良くなっています。

その後MGCは、実銃サイズの3型(写真手前)を販売しますが、コピー品の方は2型止まりで3型のコピーは 出現していません。
いまでもゴロゴロ存在しているのですから、そうとう多くの子供たちがこの製品で遊んだと思います。 自分も子供だったころ、タニオ操作しながら「きっと実物は違う構造なのだろうな・・」と、おぼろげに思っていました。でも大きさまで小さいとは思っていませんでした。
コモダ、マルシンの製品はスズキが作って供給していたと思われますが、マルゴーのPPKは、すこし違いますので 別の所で製作されていたのではないかと考えています。
多くの子供の遊び相手をしてくれた鈴木製作所のPPKの紹介でした。