
マルシンのM16・2型です。当初はエジェクターが実物のようにボルトに付いていてボルトフォワード機構もありませんでした。 空軍向けのM16 モデル604 というのが近いのではないかというモデルガンでした。
この写真の物は52年規制後のモデルなので、その際にバージョンアップされて2型になったのかもしれません。
1型と違ってレシーバー側にネジ止めでエジェクターが設けられています。MGC と同じ方式です。また、 ボルトフォワード機構も外観だけ取り入れられています。
1型2型の分類は、私的なものです。
1型の方は、コクサイのページに記載しています。コクサイとマルシンは同じ製品です。
黒い1型

借り物なので出所はよく分かりませんが、黒い塗装の1型です。私は上の写真の2型のように明るい色の1型しか 見たことがなかったので、この色がオリジナルなのかはよく分かりません。
登 場

1973年(昭和48年)12月号に登場します。当初は、国際から同年1月号に予約開始の広告が掲載されています。 そして、12月号にコクサイとマルシンは揃って発売広告を出しました。
東京レプリカコーポレーションとは、中田商店とマルシンが共同で作った販売会社です。当時は「 =中田商店 」としてとらえられていました。
カタログ

マルシンのカタログより(昭和50年頃?)。上記の登場価格よりも安いですね。 実は、登場したころは実物のハンドガード、ストックが使用されていました。そちらが 24,000円で その後、国産パーツ使用の物が 19,500円で販売されました。
3型?

トリガーガードも実物のように可動になっていますし、ボルトフォワードも実際の機能が追加されています。 刻印もコルト刻印になりました。
3型?広告

1981年10月号のGun 誌広告です。また、この号にはジャック天野さん=根本 忠 さんによるMGC との比較記事も掲載されています。

それによるとジャック天野さんは、実物ハンドガード、ストック付きを1号、日本製に変換されたものを2号、昭和52年のsmG 規制後のボルトフォワードアシストの ついたものを3号、そうして大幅リニューアルを4号と呼んでいます。わたし的には、1号と2号はハードウエア的にほぼ同じものなので同じ1型ということにしたいです。
ジャック天野 | maimai 分類 | ||
---|---|---|---|
型 | 年代 | 内 容 | |
第1号 | 1973年 | 実物ストック、コクサイも販売 | 1型 |
第2号 | 1974年 | 日本製ストック | |
第3号 | 1979年 | ボルトアシストノブ付き(形だけ)smG | 2型 |
第4号 | 1981年 | プラグファイア式、全面見直し | 3型 |
(私的)1型・2型比較

1型のボルトは、右写真のように実物同様に飛び出し型エジェクターが付いていました。しかしsmG規制後の2型では MGCと同様に本体にネジ止めのエジェクターに変更されました。また、1型のボルトヘッドは鉄製でしたが2型ではなくなりました。 コストダウンだったのかもしれません。ちなみに1型、2型のハンマーは鉄製です。

2型本体右側では、リアサイトの矢印記号が追加され、またフォワードアシストが外観のみですが追加されました。 機能は3型で追加されます。よって2型のボルトはギザギザ溝がつけられています。
(私的)2型・3型比較

3型のボルト形状は実物のようにガス抜き穴が設けられ、しっかりと変わりました。マガジンキャッチ周りの補強リブも出来ました。

マガジンキャッチ周りの凸やマガジン誘導スカートの形状、マガジンハウジングの補強リブ上下の形状など2型、3型は全くプロポーションが変わっています。 3型は、より実物っぽくなっています。

サプレッサーもかご型に変わりました。
3つ又サプレッサーは、戦場で木の枝が挟まる不都合があったようです。

3型は、実物のようにトリガーガードが開けられるようになっています。冬用の厚い手袋でも撃てるようにです。

上が3型で実物のように肉抜きされたチャージングハンドルです。1,2型は、無垢ですので重いです。 また、本体の材料も3型では亜鉛ではなくアルミに変更されて、より実物のように軽くなっていますが、 本物は、3型のマルシン以上に軽いようです。

2型では、ハンドガード抑えなのですが、ガスパイプが再現されていましたが、3型では省略されました。本体側にもパイプの通る穴がありません。 手抜きです、最近のエアガンにも負けてます。
刻印比較

3型のマルシンとホビーフィックスの刻印を比較しています。左のホビーフィックスの方がフォントが小さめで彫り浅いようです。
M16 モデル604

マルシン、国際が初めて製品化したM16 は、A1 になる前の型式です。コルトのモデル名で言うとモデル604 だそうで 米国でもレアなようです。検索は
https://bpullignwolnet.dotster.com/retroblackrifle/index2.html

マルシンの1型です。アシスト部分がなくマガジンキャッチ周りの補強がなされていないタイプを
コピーしています。
メカ・ボルト比較

一番下のホビーフィックスは、参考に置いていますが本物そっくりなので別格なのですが、マルシンの3型ボルトは、かなり改善していて、いい線いっているなと思います。

1,2型のハンマーは、スチール製です。
XM177

XM177のハンドガード止めリングは、実物後期型のように末広がりになっています。
サプレッサー部分は、プラスチック製です。
マルシン3機種

バレル長

時代とともにどんどんバレル長が短くなってきています。
上からタニオコバ・M4、マルシンXM177、マルシン2型M16ですが、バレル長は 10.5インチ、14.5インチ、20インチとなっています(XM177E2は本当は11.5in+サプレッサ)。
マルシン着剣

上からアリイのプラモデル、ウインドラスM7、プロビスM9銃剣。
アリイのプラモデルは、ロック位置まで入りません。

1型、2型の着剣ラグは、写真に示すところが厚いので市販のM16 用の銃剣は装着できません。 3型のみ付けられます。1,2型に付ける時は、すこしヤスリがけをしないといけません。

M16 用の銃剣は3種類が知られています。上から最も有名なM7 バヨネット、たぶんウインドラスの亜鉛製。刃の形状は昔のM3 ナイフからの陸軍伝統です。 真ん中が一番新しい海兵隊用のものです、プラスチック製。下はフロビスのM9 モデルです。 フロビスは、日本向けに真鍮のブレードの銃剣を発売しています。マニア向けにありがたいことです。法律で銃剣装置がついていないものは本当のスチールブレードの物が 販売できますが、着剣装置がついているとスチールでは販売できないのです。
プラグファイア・カート

終わりに

もともとM-16 系はあまり好きな銃ではなかったのですが、調べていくうちにどんどん好きになり、今では写真以外にも3,4丁部屋に転がっています。
実銃を調べると、もともと空軍に採用された銃で、決定者は日本を焼き払ったルメイ将軍だったそうです。この辺りは嫌がる陸軍と昔ルメイ将軍の部下だった マクナマラ国防長官なんかいて攻防が非常に面白いのですが、長くなりそうなのでまたの機会に書いてみたいと思います。
1型分解図
1型の物です。ボルトにエジェクターが付いています。
クリック拡大します。
2型分解図
Gun誌 79年7月号より。エジェクタがMGC 同様に新設された。
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3型分解図
組立キット取説より。ボルトアシストに本機能が追加されています。
XM177分解図
組立キット取説より。
おまけイラスト
マルシンの取説のイラストがえらく格好いいのでまとめてみました。