上写真は無発火処理された実銃の写真です。こうして見るとマルシンのウージーは実物そっくりに作られていますね。
こちらは、マルシン木製ストック付きです。前方スイベルが紛失しています。
マルシンの古いカタログです。
裏はこんな風になっています。すでにルガーは、子供向けにグリップが細くなっています。
分 類
いったいいくつのパターンがあるのかは、把握できていないのですが、友人の意見を参考にして 大きく3つのタイプに分けてみました。smG規制前を1型とし、smG規制後のバレルが短い物を2型、フレーム材質がアルミになりグリップがプラスチックになったものを3型と呼んでみました。
3型は、リアサイト形状の外観がネジが無くなって実銃っぽくなったこと、マガジンがダブルカアラムになったこと、また材質ではボディが亜鉛からアルミに代わって、グリップフレームもプラスチックになり軽量化されたことなどが 大きな違いになります。またボルトも当初は鋳鉄製でしたが、そのうち亜鉛製になり、後期には 一体式ではなくパーツ分けされています。
時期 | タイプ | バレル | 本体材質 | グリップフレーム | マガジン |
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規制前 | 1型 | ロングバレル・閉鎖 | 亜鉛ボディ | スチール | シングル |
規制後 | 2型 | ショートバレル・閉鎖 | 亜鉛ボディ | スチール | シングル |
3型 | PFC式・バイパス式 | アルミボディ | プラスチック | ダブル |
1型
1型は、刻印も珍しいです。 | |
バレルは、赤い範囲のチャンバーから色の変わっているところまでが鉄です。亜鉛と鉄は一体で鋳造されています。
また、バレルは閉鎖されています。
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こちらは上の個体よりも新しい製品ですが、豚鼻になっています。おなじく閉鎖されています。
こちらのバレルは、デトネータがネジ式で取り外せるようになっています。 バレルキャッチは鉄製です。 |
2型と3型
メ カ
写真の物は、smg規制後のアルミフレームバージョンでマガジンはダブルカアラムです。バレルは、ご覧のようにバイパス付きの物です。 グリップフレームは、プラスチックです。ボルトストッパー
3型になってボルトストップ機構が付けられました。写真にあるハリガネの部分です。 これが左側のギザギザに引っかかって、中途半端にボルトを引いた時でも ボルトを保持するようです。おそらく本物での暴発防止装置なのでしょう。ボルトをいっぱいに引き切るとハリガネは引っ込み、ストッパーは解除されます。
写真のように中間でボルトハンドルが止まってボルトを保持します。 写真の真ん中のみが3型でこの機構が組み込まれています。
カートリッジ
プラグファイアカートリッジです。登場〜終焉
1968年(昭和43年)1月号に中田商店のステージガンということでウージーの原型と思われるものが登場しています。 原型製作は、六人部氏です。リアサイト形状が実物同様ですね。マルシン1型のネジ止めは、量産型で改変されたものですね。
実際に中田商店から発売されたのは1973年(昭和48年)のようです。拳銃金色規制の46年規制後で長物を重点的に
強化したころでした。
smG規制後に開発されたプラグファイア式ブローバックカートリッジがウージーにも採用されました。 写真は、1982年(昭和57年)5月のGun 誌広告です。
フレームがアルミになったことは書いてありますが
グリップフレームがプラスチックになったことは、書いていません。
ちなみにこの号のGun誌のマルイの広告です。まだ、造るモデルガンシリーズを売っている会社でした。 今現在のようなソフトエアガンのでっかい会社になるなんて誰が想像できたでしょうか?
終焉
左が外部供給式のガスガンのウージーで、右がその9年後の電動ウージーです。このころに大変革が起こり 外部供給のガスガンを製造していた会社は、無くなってしまいました。
モデルガンのウージーは、おそらく左のガスガンが発売されたころに無くなってしまったのではないでしょうか?
おわりに
なかなかよくできたモデルガンの紹介でした。1型の写真を撮らせていただいた友人に感謝します。 下のビデオにあるようにマルシンウージーはリコイルスプリングの調整が必要なようです。 私はかなり弱めました。分解組立ビデオ
6分弱あります。
1型・分解図
分解図は初期型の物でチャンバーとバレルが一体で、ボルトも一体型のようです。
このころのボルトは、鋳鉄製でしょう。smG 規制後はバレル、チャンバーが分離され、ボルトも亜鉛になり、最終型ではボルト内部パーツが
組み立て式に変更されています。
2型・分解図
バレルが短くなっていることが分かります。
3型・分解図
発火用のバイパスが設けられました。また、リアサイト形状が実物のように改良されました。
ボルトも中心部が別のパーツになりました。