写真x 上写真の物は、アルミフレームの後期型です。マルシンのウージーは、1973年頃から売られていて、いったいいくつのバージョンがあるのかわからないくらい 仕様違いが多いです。あとで分っているだけ、まとめてみたいと思います。
実物写真 上写真は無発火処理された実銃の写真です。こうして見るとマルシンのウージーは実物そっくりに作られていますね。
写真09 こちらは、マルシン木製ストック付きです。前方スイベルが紛失しています。
写真00
マルシンの古いカタログです。

写真01
裏はこんな風になっています。すでにルガーは、子供向けにグリップが細くなっています。

分 類

いったいいくつのパターンがあるのかは、把握できていないのですが、友人の意見を参考にして 大きく3つのタイプに分けてみました。

smG規制前を1型とし、smG規制後のバレルが短い物を2型、フレーム材質がアルミになりグリップがプラスチックになったものを3型と呼んでみました。

3型は、リアサイト形状の外観がネジが無くなって実銃っぽくなったこと、マガジンがダブルカアラムになったこと、また材質ではボディが亜鉛からアルミに代わって、グリップフレームもプラスチックになり軽量化されたことなどが 大きな違いになります。またボルトも当初は鋳鉄製でしたが、そのうち亜鉛製になり、後期には 一体式ではなくパーツ分けされています。

時期タイプバレル本体材質グリップフレームマガジン
規制前1型ロングバレル・閉鎖亜鉛ボディスチールシングル
規制後2型ショートバレル・閉鎖亜鉛ボディスチールシングル
3型PFC式・バイパス式アルミボディプラスチックダブル

1型

写真03 写真04
1型は、刻印も珍しいです。
写真05 写真06
バレルは、赤い範囲のチャンバーから色の変わっているところまでが鉄です。亜鉛と鉄は一体で鋳造されています。 また、バレルは閉鎖されています。
写真07 写真08
こちらは上の個体よりも新しい製品ですが、豚鼻になっています。おなじく閉鎖されています。 こちらのバレルは、デトネータがネジ式で取り外せるようになっています。
バレルキャッチは鉄製です。
写真27 これは1型の純正鉄製のボルトです。鉄製と言っても鋼鉄ではなく鋳鉄ですので 真っ二つに割れることがあります。色は少し赤いです。

2型と3型

写真11 写真10
2型と3型は、材質が変わっていますので相当に重さが違います。 亜鉛と鉄の2型は3.7kgでアルミとプラスチックの3型は2.3kgです。 1.4kgも軽量化されています。手に持つと明らかに判ります。
写真12 バレルは、3型になって初めてバイパスが設けられてガス抜けになりました。
右側は2型です。

グリップフレーム

写真13 写真14
セミ・フル刻印が違います。右がプラフレームです。

3型の刻印はドイツで使用されたウージーMP2の刻印となっていますので セレクターもドイツ語でDauerfeuer、Einzelfeuer、Sicher となっています。 フル、セミ、セーフの順番です。

一方2型のほうは、英語表記でAuto、Repetition、Safe ではないかと思います。 実銃では、他にヘブライ語の刻印もありました。下に写真を載せています。


写真25 ネットで取ってきたセレクター刻印各種です。左上の2個がヘブライ語です。
写真28 プラグリップフレームと鉄製フレームです。中の機構には変わりはありません。

リアサイト

写真19 2型と3型を見分けるにはリアサイトカバーを見るとすぐに判ります。2型のネジでフレームに固定されているのは モデルガン特有の形で、3型では実物同様の形状に代わりました。

3型のリアサイト下のフレームには、MP UZI IMI の刻印が見られます。
ドイツ語ですので口径表示がKal になっています。 2型のほうは刻印がありません。


マガジン

写真15 写真16
マグキャッチ形状が違います。2型のほうがキャッチが厚いのでマガジンに互換はありません。
写真17 写真18
2重マガジンになっている方が古い2型で、ダブルカアラムが3型です。

メ カ

写真02 写真の物は、smg規制後のアルミフレームバージョンでマガジンはダブルカアラムです。バレルは、ご覧のようにバイパス付きの物です。 グリップフレームは、プラスチックです。

ボルトストッパー

写真29 3型になってボルトストップ機構が付けられました。写真にあるハリガネの部分です。 これが左側のギザギザに引っかかって、中途半端にボルトを引いた時でも ボルトを保持するようです。おそらく本物での暴発防止装置なのでしょう。

ボルトをいっぱいに引き切るとハリガネは引っ込み、ストッパーは解除されます。


写真30 写真のように中間でボルトハンドルが止まってボルトを保持します。 写真の真ん中のみが3型でこの機構が組み込まれています。

カートリッジ

写真31 プラグファイアカートリッジです。

登場〜終焉

写真20 1968年(昭和43年)1月号に中田商店のステージガンということでウージーの原型と思われるものが登場しています。 原型製作は、六人部氏です。リアサイト形状が実物同様ですね。マルシン1型のネジ止めは、量産型で改変されたものですね。

実際に中田商店から発売されたのは1973年(昭和48年)のようです。拳銃金色規制の46年規制後で長物を重点的に 強化したころでした。


写真21 smG規制後に開発されたプラグファイア式ブローバックカートリッジがウージーにも採用されました。 写真は、1982年(昭和57年)5月のGun 誌広告です。

フレームがアルミになったことは書いてありますが グリップフレームがプラスチックになったことは、書いていません。


写真22 ちなみにこの号のGun誌のマルイの広告です。まだ、造るモデルガンシリーズを売っている会社でした。 今現在のようなソフトエアガンのでっかい会社になるなんて誰が想像できたでしょうか?

終焉

写真23 写真24

左が外部供給式のガスガンのウージーで、右がその9年後の電動ウージーです。このころに大変革が起こり 外部供給のガスガンを製造していた会社は、無くなってしまいました。

モデルガンのウージーは、おそらく左のガスガンが発売されたころに無くなってしまったのではないでしょうか?


おわりに

写真32 なかなかよくできたモデルガンの紹介でした。1型の写真を撮らせていただいた友人に感謝します。 下のビデオにあるようにマルシンウージーはリコイルスプリングの調整が必要なようです。 私はかなり弱めました。

分解組立ビデオ


6分弱あります。


1型・分解図

分解図01 分解図02

分解図は初期型の物でチャンバーとバレルが一体で、ボルトも一体型のようです。 このころのボルトは、鋳鉄製でしょう。smG 規制後はバレル、チャンバーが分離され、ボルトも亜鉛になり、最終型ではボルト内部パーツが 組み立て式に変更されています。


2型・分解図

分解図03 分解図04

バレルが短くなっていることが分かります。


3型・分解図

分解図01 分解図02

発火用のバイパスが設けられました。また、リアサイト形状が実物のように改良されました。 ボルトも中心部が別のパーツになりました。


おまけ

写真26 でっかい実銃写真がありましたので、何かの参考になるかなと掲載しました。