写真00
↑クリック拡大します。
スタンダード版は、フォワードストックがプラスチックだったような記憶があります。

1974年の終わり、もしくは75年の初めに登場した日本初のショットガンのモデルガンでした。 1977年の52年規制のため消滅しましたが、1981年にはプラスチックモデルRS-2として 蘇り、渡哲也さんの大門軍団に多く使用されました。


外 観

写真01 写真21 レミントン最大の特徴であるマガジンチューブ先端のダイヤルです。
MGC はきちんとコピーしています。

実物では、ここを右にネジ込むと バレルがワンタッチで外れるようになっています。
バレルとマガジンがセットで外れるウインチェスターよりも アドバンテージがあると胸を張る部分です。右に実物写真。


写真04 写真05

MGC の全長は810mmほどしかなくバレル長は34cmで普通の散弾銃では見られない長さになっています。 ライオットショットガン=暴徒鎮圧用、米国で警察がパトカーに積んでいるタイプですね。でもMGC はもっと短く作ったようです。

ちなみにウインチェスター97の方は、バレルは50cmでこちらこそ警官サイズです。 ほぼ同時開発のような2機種ですが、中身は全然違っています。簡単に言うと高級モデルガンの97に対して 廉価版の31となります。両者ともにチャンバーレスの絶対安全方式を採用しています。


アクションバーの謎

写真02 写真06

写真22 右写真のように実物のアクションバーは左側にあります。ウインチェスター97も左側です。ではどうしてMGCのM31は右側なのでしょうか?

想像ですが、左にするとアクションバーとボルトカバーを結ぶパーツが一つ必要になりますが、右側ですとアクションバーが直接 ボルトカバーを動かせるのでパーツが何も要りませんし、何より確実な動作が期待されます。 すこしでも値段を下げるべく右に設置されたのではないでしょうか?

これも想像ですが、複雑な97では儲けが出そうにないので、31で儲けるように単純に作った・・・ のかもしれません。


刻 印

写真03 MGC も実物のような刻印がされています。RS の語源 RIOT SHOTGUN と彫られています。 実物よりも格好いいですね。本体は塗装仕上げで古くなると写真のように浮き上がった部分もできてきます。 塗装をはいでブルーイングしている個体も多く見られます。

写真08 本物の刻印はこちら、クリック拡大します。MGC には珍しく社名も字体もそっくりにコピーされています。


メ カ

写真29 写真30

写真31 写真32

MGC 自慢の絶対安全メカ、チャンバーレスです。チャンバーのあるべきところが前撃針になっておりカートの保持はされないという 安全なメカになっています。

分解は本体左のプラスネジを2本外すとメカが抜き出せます。ハンマーを起こして行った方がやりやすいです。ストックはバラさなくてかまいません。アクションバーを抜くときにはバレル根っこのボールとスプリングを紛失しないように 気を付けましょう。このボールのおかげでアクションバーを戻したときにクリック感があります。

このモデルは、ハンマーが割れやすいのが有名です。


トラブル

写真33 写真34

写真36 写真35

ストックもバラしてしまおうとしたら、なんてこったい!ストック取り付け部が折れてしまった。 焦りましたが、よく見るとボルトは全ネジだしフレームまでネジが届いています。これは、一回折れたものを 修繕していたのだと理解しました。ずいぶん昔にもらったものなので忘れていました。 フレーム側までねじ込んで止まっていただけなのでしょう。今回は、絶対大丈夫なように両側から締め付けることにしました。

6mmの全ネジを買ってきて(120円くらい)、折れたパーツを両サイドから挟み込んで締め上げます。 2枚目写真のパーツをナット一つ分だけ短くしているのは、必要なかったかもしれません。

完成したらストック長に合わせて全ネジを切断し、エアガンのインナーバレルの真鍮パイプと長ナット(50円)で かさ増しして締めて固定しています。 長ナットは別に何の意味もありませんが、なんとなく格好良いかと思って使用しています。 以上緊急修理でしたがうまくいきました。折れた部分をちゃんと元の位置に戻してからネジ込まないと角度が変わってしまい、 あとがうまくいきませんので注意です。


修理その2_追記

写真39 写真35 匿名様より情報いただき追記しています。

写真はプラスチック製のRS-2 の修繕状況です。ツバ付きナットと、いうものを使用しています。 この方法は、本体のネジ部分を全部削り落として穴を広げないといけないので、すこし躊躇されるかもしれませんね。 でも、簡単修理に活用できるかもしれません。ネジの角度が重要ですので、おそらくストックをネジ込んでから、本体に接着した方が良いと思います。

情報頂き有難うございます。


登 場

写真09 これは1975年新春号のMGC ニュースですが、そこに掲載されていますので1974年中に発売されたものでしょう。 この宣伝文句には、映画「メカニック」に登場と書かれていますが、下記ページによるとウインチェスターが出ていたようです。 https://www.imfdb.org/wiki/The_Mechanic_(1972)

このチラシを見ると、まだ52年規制前なので金属とプラスチックが共存している事が分かります。 プラの44マグと金属 MJQ、プラのGM2が発売されています。


当時の状況

写真10 また、この号にはMGC 会長神保さんのメッセージが載っており、規制にかかる当局とのせめぎあいが見て取れます。 今こうしてモデルガンで遊べるのは、先輩たちが戦ったおかげだと感じます。つい最近神保会長は亡くなられたそうですが、 未来をよく見通す方だったと思います。ご冥福をお祈り申し上げます。

左の写真はM31 ではなくってウインチェスター97を使用しているように見えます。


チラシ

チラシ写真 右は1975年のビジェールより
クリック拡大します。

下は当時の長物カタログより

写真20


カートの箱

写真16 上はMGC のカタログからですが、カートの12個入りなんてのがあったんですね。
全然知りませんでした。
写真23 写真24 マルパソさんよりコピーデータをいただきました。有難うございました。

ということで、さっそく作ってみました。 しかし相変わらず雑な作業で急いで作ったので、出来もそれなりです。

右にPDF ファイルを挙げておきますのでダウンロードしてA3で印刷して ボール紙などに張り付けて、ご使用ください。

下箱は結構ギリギリなので正確に作りましょう。


ポリワッシャー

写真18 写真19 上は、レミントン31とウインチェスター97の取説ですが、紙火薬の止め方が違っています。 どちらの解説が古いのか分かりませんが、ポリワッシャーなる製品があったのですね、知りませんでした。 すごく地味な製品ですが、かなりレアなのではないでしょうか? 実物をお持ちの方に見せていただきました。有難うございました。

紙 箱

写真25 写真26 右のようにMGC ショットガンはストックが折れやすいです。モデル97も輸送で折れたりします。そのためRS-2 になってからは 発泡スチロールの丈夫な箱に入れられるようになりました。

すみません右のイラストはネットから取ってきましたがURL 紛失です。


写真27 金属製のRS-1 の箱の警官イラストは半分しか見えませんが、 RS-2では箱の幅が倍になりましたので、警官のイラストはほとんど見えるようになりました。

●下の方にオマケデータ掲載しています。自作の方はどうぞ。


ワイルドセブン

写真17 レミントン M31といえば、少年にとって、あこがれのワイルドセブンの飛葉ちゃんが使用していた銃ということになります。 でも、良く調べたら上写真の左側のように第一回からショットガンは出ていますが、M31 ではないようです。右のイラストは MGC モデルガンの発売後に描かれたようで、正確にM31 の形状になっています。

このマニアのページに詳しく書かれていますので是非ご覧ください。 また、同サイトによると望月先生は、威力とか性能ではなく、外観から銃を選んだと書かれていますので、ウッズマン使用なども納得です。

  • マニアによる考察

    http://wild7.jp/10175

  • 先生のコメント有り

    http://wild7.jp/4019


実銃について

写真15 こちらに歴史が詳しく書かれています。

https://gunsmagazine.com/gear/remington-model-31/

レミントンM31 は、現在では忘れられてしまった名銃と言われています。マニアには高評価のようです。 下排莢のポンプショットガンしか作っていなかったレミントンがウインチェスターの牙城に挑むべく作り上げたM31 でしたが、 やはりウインチェスターM12 の壁は厚かったようです。

のちに改良してM870 を出してウインチェスターM12を打ち負かしました。 M870 は名銃として慕われ、エアソフトでもたくさん売られています。エアソフトでは、ウインチェスターは存在しません。 レミントンばかりです。M870 の陰に隠れてしまいましたが、M31 は、映画ゲッタウエイでおなじみのハイスタンダード1200やモスバーグ 500の開発のヒントになったそうです。まさに隠れた名銃、マニアックです。


トリガーガード

写真11 上に紹介のWEB ページにも書いてありますが、1941年からトリガーガードが後方に長くなったとあります。 新旧の比較写真を挙げておきます。MGC M31は、長くなった形状のコピーです。

写真12 上の写真ではボルトが、後ろ上がりになっていることが分かりますね。 これは想像ですが、レミントン M17 と同じようなボルトのロック方式なのではないかと思います。 ボルト形状は右のようにブリーチ面が上がって見えます。ブリーチを水平に考えるとお尻が上がってい るということです。


イサカのロック

写真13 写真14

ブローニングの設計したレミントンM17 の特許切れを狙って開発されたイサカ M37は、兄弟のようなものです。 M31 のボルトロックも同じ感じではないでしょうか?右図のイサカのようにボルトのお尻が本体に食い込んでロックする。 このへんは想像なのでご存じの方がいましたら教えてください。


おまけ

写真28 紙箱のスキャンデータ pic_box.pdf

7MB あります、実物サイズなので、でっかいです、

名前を付けてリンク先を保存 してください。

そののちA3 8枚に印刷して使用してください。
いくらか重なるようにできています。

データ提供いただいたマルパソさん、有難うございました。


分解図

分解図 分解図 実銃の分解図です→



おわりに

写真37 我が家のレミントンを並べてみました、上からマルゼン・エアコキ870、MGC、サンプロ XP-100、CMC 2丁、MGCデリンジャー です。

どうしてMGC の小林さんは、超有名なウインチェスターM12をモデルガンにせずにレミントンM31を選んだのでしょう? 同時開発のウインチェスターは、オールドなM97なので、超こだわりマニアの選択ですね。おかげで私たちは、マニアックな銃のことが知れて有難いのですが、メジャーなM12のことは全く知らないという実銃の世界とは反対な光景が広がっています。 まぁ、それも良いことなのかもしれません。マニアックな事を知っている方が楽しいですものね。