写真x ↑初期型です。

MGC は当時、まだCMC のマーク2が発売されていなかったのに、実銃の世界ではマイナーなマーク3を モデルガン化しています。007にちょこっとだけ登場したことがあるそうですが、ボンドショップを名乗る MGC なので、それがモデル化の理由なのか、それとも安価に提供するためなのか、よくは分かりません。


カタログ写真

写真00
1971年(昭和46年)用のMGC カタログからの抜粋ですが、バレル長の長い初期型の写真が使われていますが、 すでにグリップセフティが見られます。けっこう早い段階でグリップセフティは、追加されていたのが伺えます。

登 場

写真07 MGC グラフィティによれば、1970年(昭和45年)に登場したようです。 MP-40 が高価で買えない子供たちにもブローバックを味わってもらおうと安価に作られたモデルです。 隣のトンプソンの3分の1くらいで、モーゼル拳銃よりも安かったんですね。

紙 箱

写真20
紙箱の写真をいただきました。有難うございます。
なかなかに格好良い箱ですね、裏側も良いです。

初期型、後期型の違い

匿名様からの写真を使用させていただきました。有難うございます。

写真01 レストアされたそうで、素晴らしいブルーイングですね。CMC のステンマーク2 も お持ちのようで、違いがよく分かります。


写真02 バレルの長い方が初期型です。
写真03 また、後期型には写真の右側のように、グリップセフティが付けられました。 銃自体が持ちにくいので暴発事故が多かったのでしょうか?
写真04

写真05 初期型の方が、スポット溶接の数が多いですね、しっかり着けられています。
また、シアの取り付け方が少し違っているそうです。


写真06 バレルの長さだけでなく、構造も少し変わっています。

後期型です

写真x2 使いにくかったのでしょうか?グリップセフティが除かれていますが、後期型です。
写真09 前期型に比べたらスポット溶接の間隔が広がっています。
写真10 オーナーによって取り除かれたグリップセフティ部です。

グリップセフティ復旧

写真10 その後パーツを購入して復旧したようです。セフティを握らないとボルトが前進できなくなっています。

メ カ

写真08 超少ない部品点数です。実銃では、シングルとフルオートはセレクターで切り替えられますが MGC は、フルのみに省略されています。

実物写真

実物写真 インターネットのオークションサイトから取ってきた写真ですが、バレルの長さは MGC 後期型の方が実物に似ています。

おわりに

写真11 手前からCMC ステン・マーク2、MGC マーク3、ガスガンのマーク5です。 こうしてみるとマーク3がもっとも穴あけ加工が無く製造できることがよく分かります。 やはり、子供たちに安価に提供するためにマーク3を選んだのではないでしょうか?

おまけビデオ

発火シーンの個体は、マルシンMP40 のマガジンを流用しているため15発くらいしか入れていません。 それ以上だと調子悪いそうです。カートは、MGC P220 用を使用しているそうです。


分解図

分解図