M1 ガランド

写真x うーーん、とうとう買ってしまった。オークションで競った結果、思ったよりも高値で購入、しかもショップであったので10%の消費税付き。 世界がコロナウイルスでしょげ返っている今日この頃、何も考えずに生きている自分へのご褒美ではなく、自らへ試練をかしたのかもしれない。
写真03 人は、判らないものを判ろうと努力する、謎は大変魅力的である。 私も中田のガーランドのこの部分がどうなっているものか、知りたくてたまらず、ついついポチってしまったのである。 もちろん、志村けんさんの冥福を祈りながら、いつ自分にやってきてもおかしくないので、好きなことはとりあえずやっておこうと いう「自分創造の 神のお告げ」に従ったものである。

もちろん来月のカード支払いに向け、このあとお宝放出は間違いないわが運命である。


登場広告

写真01 1996年7月号のGun誌広告です。実銃ストックを大量に仕入れたのでしょうか?
モデルガンを実銃ストックに組み込んで販売しています。ただし、ガーランドだけは機関部は一体物で全く動くところがありません。 そのかわり、ガスチューブやトリガーハウジング、オペレーションロッドなどは、実物が使われていたようです。
M1カービンがCMC ではなくプラ製のMGC 製なのが当局へ気を使ったせいなのかもしれません。

また、トンプソンはハドソン製が使用されていますが、在庫が無くなっちゃったのでしょうか?MGC製にA1ストックを組み込んだものを オークションで複数見かけました。

99式小銃はオークションで時折見かける情報からしますと、マガジンスプリングとフォロアが外されていたようです。 中田としては、カート装填が出来ないということに拘っていたようです。


98年 記事

写真02
1998年8月の記事ですが、ここではガーランドとM1カービンのみ紹介されています。 広告ではなく、記事扱いです。価格は書いていません。

昔から存在していた?

写真19 友人から面白い情報をいただきました。
実は中田無可動銃は、昔から存在していたというものです。まずは、証拠写真の1985年10月号のコンバットマガジンの記事写真を ご覧ください。機関部のクリップラッチ形状が実物やモデルガンと全然違います。のっぺらぼうになっています。
この形は、まさに中田無可動銃と同じ形です。

ミリタリー関係の広告写真の撮影用に無可動ガランドはかなり昔から存在していたみたいです。一般に販売していたのかは、よく分かりません。

写真20 クリップラッチ形状が分かるように並べてみました。機関部の真ん中辺にある凸のレバーのところです。 一目瞭然ですね。貴重な情報ありがとうございました。

分解・謎のネジ

写真04 いよいよこの謎のネジを外す時がやってきた。ワクワク感満載です。
写真05 うん、まぁ思っていたような感じです。中身はまるで無い、まさにがらんどう(伽藍洞)。

写真のセフティ周りの白い物は、ガムテープでセフティがオフ・ポジションになるように私が貼り付けたものです。 トリガーとセフティは、ブラブラ状態です。


写真06 構造はこんな風に単純にねじ込まれているだけです。

分解方法

トリガーハウジングを外してもまったくストックは動かないので、モデルガンや実銃を知っている人は、きっと戸惑います。 メインストックとオペレーティングロッドは、木ネジで固く結ばれていて、最後まで離れられません。

[1]トリガーハウジングを外す

写真07_1
[2]ガスシリンダを外す

[3]ハンドガードを抜く

写真07_2
[4]バレルを外す

[5]オペレーティングロッドを外す

リアサイトもバラせると思いますが、方法がよく分かりません。
教えていただいたので以下に追記です。

リアサイト

写真18 匿名様から教えていただいたページを参考にバラしてみました。案外簡単にバラせたので驚いています。 このモデルに付いているのはWW2 以降の最終型のリアサイトのようです。  バラし方参考ページ
http://www.garandgear.com/m1-garand-strip

http://www.civilianmarksmanship.com/striphtml/detailstripsight3.html


余談ですが、オークションでたまにオペレーティングロッドに穴が開けられているものが出品されることがありますが、 もしかしたら中田の実銃シリーズから取り外したものかもしれません。

写真08

機関部

写真08 レシーバは、鋳造で作られています。重さから鑑みて亜鉛製ではないでしょうか?磁石は付きませんがアルミほど軽くないので。
写真11 機関部には、オペレーティングロッドがきちんとはまり込むように切り欠きがあります。

バレル

写真10 バレルは、単なる鉄の棒です。ガスシリンダ・プラグを受け止めるネジやサイト部とかみ合う3本のミゾなどは存在しません。

迫力の実物パーツ

写真12 写真13
写真14 写真15
機関部は亜鉛製とは言え、頭から尻尾まで鉄製のパーツは、迫力満点です。 無可動実銃は、えらく高価なのでほぼ同等な物が安価で手に入ったと思えば、お買い得だったのかもしれません。 ただ、ハドソンのモデルガンに比べれば軽いです。中身が無いからしょうがないですが。

シリンダーは、鋳造品なのですね。パーティングラインも見られます。


ガランド比較

写真16 上から中田製、ハドソン、デニックスです。それなりに皆さん頑張っています。

ハドソンとデニックスは、トリガーガードがタイプ1の前期型です。


WWII セット

写真17 2次大戦セットです。上から無可動BAR 、中田ガランド、CMC M1 カービン、CAW トンプソン。

久しぶりにBAR を引っ張り出してきましたが、やはりでっかく重いです。超迫力です。 こんなに重いのを一人で抱えて戦場を駆け抜けたんですから、カービー二等兵を尊敬しちゃいます。


こうやって並べてみると、下の2つは中田商店の実物ストック付きが存在するんですね。 おぉっ・・・ヤバイ、禁断の香りがしてきた、イカンいかん、行かん、逝ってはいけない。