Mkb 42(H) は、ドイツ軍から与えられた課題で作成された試作銃で、のちに小改良されてMP 44 となったものです。 MP44 は現代での主流であるアサルトライフルの元祖と位置付けられている名銃ですので、そのご先祖様ということになります。
かっこのHと付いているのは、この試作銃がハーネル社の物だからです。競作となったワルサー社の物はかっこにW と記載されます。形はこんな感じで、完成を急いだ軍により情報共有されているのでハーネル社の物と同じような形をしています。 マガジンは共用できるようです。
主な違いはボルト閉鎖システムで部品数の多いワルサー社は採用されなかったようです。
このワルサーの試作銃は、自動ライフルの G43 にも見られるようにボルトが複雑です。ワルサーの伝統かな?
右写真のページは下記です。
https://www.lsb-malta.com/en/articles-news/news/52/sturmgewehr-walthers-mkb-42w.htm |
MP44 と比較
ハーネルの物は、サブマシンガンのようなオープン・ボルト方式で簡単な機関部でしたが、改良を求められ、採用されたMP44 ではワルサー社のようなハンマー式、クローズド・ボルト式になりました。右の合成写真で2丁を重ねると機関部も少し大きくなっている事が分かります。
写真の2丁はどちらもショウエイのモデルガンです。歴史的に貴重なものをモデル化してくれて有難いものです。
登 場
96年のガンズダイジェストに掲載されていますので、1995年ごろに発売されたものと思われます。 ほぼ、同社のMP44 と同じころですね。発火モデル
ショウエイさんの古いブログに発火タイプを発見。2012年に20から30丁発売されたようです。5mmキャップと7mmキャップを使用しブローバックさせます。ダミーカート用のチャンバーも付属していたようです。実際に発火させるのを見たことがありますが 全然発火音がせずに機械の作動音だけだったのを覚えています。以下2点は海外のページで発見したデータです。
マイナーチェンジ
同ブログを見ると2012年のロットは、いくらかマイナーチェンジされています。このページで紹介しているものは、初期ロットのようでコッキング・ハンドルはスチールではありません。マガジンの穴もありません。ここに紹介のモデルは、シングル作動が不良ですので、以降の製品の材質が改良されたものだと思われます。
2024年再販分
150丁くらいだったか?分からなくなってしまいましたが、2024年に再販されました。2月前半で出荷開始のようです。価格は税別15万なので、約13万でデビューしてから30年近く経つのに、それほど値上がりしていません。この少し前に再販されたFG42 タイプ2 が20万でしたのでこちらはずいぶんお買い得感があります。
ここに紹介のモデルガンは、おそらく初期の方のロットなので左写真のところに刻印はありませんが、今度再販された分には 右写真のようにたくさん刻印が入っています。いいなぁ。右写真はショウエイさんのブログより拝借しました。