登 場

写真01 Gun 誌への登場は1983年9月号です。まだ、CMC がMINI14 を販売していたころです。ミニ14のフルオート可能版が AC556 で、M14 ライフルと同じ右側位置にセレクターが存在しています。

発 売

写真02

実際の発売は、翌年の1984年7月号のころのようです。CMCの広告にも登場しています。


写真03

同じ号の明和模型さんとMGTS商店さんの広告です。これを見るとAC556とAC556Kは、 同時発売だったようです。

今では有名店のタナカさんが独自ブランドとしてスタートしたばかりのころの お話です。


バリエーション

写真04

上から折り畳みストックのAC556K、フル木製ストックのAC556 この2種類が当初発売されました。 どうもネットの写真を見る限り、フル・ストックの方は、K型よりもバレルが長いようです。

右の写真は、ネットフォーラムからの引用なので出所がよく分かりませんが、国内のサイトでも長いバレルを見ることができます。


また、のちにCMCが廃業してmini14 の販売をやめてからだと思うのですが、セレクターなしのMINI14も発売されたようです。 また、イラスト一番下にあるようなシルバーメッキされた機関部(セレクター無し)を持つステンレス・モデルも発売されたようです。写真は1993年5月号の Gun 誌広告です。ステンレスモデルはサプレッサーの形状が違います。
写真05 写真05

写真00

1986年5月号のGun誌 に広告が載っているAC556は、サプレッサーがCMC のMINI 14 とは形が違いますね。


刻 印


CMC と比べるとタナカの刻印は、浅いです。
CMC との大きな違いは、フロントサイト位置です。
CMC と並べてみました。

メ カ

写真09

通常分解、実物と違ってハンドガードを外さないとメインスプリング部が、ばらせません。ハンドガードは本物は、はめ込んでいるだけですが、モデルガンはネジ止めとなっています。

あとから説明書を読んだのですが、ロッドの先端にピンを入れてスプリング・テンションを殺すとオペロッドが簡単に外れるようです。


実銃メ カ

写真10

youtube の場面の写真ですが、CMC、タナカ の物はオペレーティングロッドがめちゃ短いです。 まるでM1 カービンのようです。実物は写真のように長くて、バレルバンドの中にピストンがあって ガスを導きます。なのでモデルガンは、バンド部までガラ空きで、実銃と全然違う形にガックリです。


また、本物はハンドガード裏にM16 みたいにアルミの放熱版が設置されているようです。 ↑写真はネットにあった実物写真です。

フルオート・セレクター

写真08

ミニ14とAC556 の違いである、フルオートセレクター部です。実銃では3発バーストもある3ヶ所セレクトになっているものもあるようです。写真の下半分のようにM2カービンみたいなステーが見られます。このあたりの構造は、実銃とは少し違っているようです。


写真11

AC556 の方には、シアを開放するプレートが見られます。仕組みはまだ勉強中で理解していません。


写真12

ついでにM1 ガーランドから続く一連の機構。M14 の物はM1A です。

こうやって並べるとルガーは、22口径なのですがトリガー・ハンマー部は7.62mmNATO のM14と同じくらいの大きさですね。


写真13

同じ機関部をもつ銃たち、上からハドソン、ホビーフィックス、CMC、タナカ。


写真14

ついでに銃剣写真など。左からM1、M5、M6、M7 。銃剣メーカーはデニックス、実物、実物、アリイのプラ模型。 ハドソンにはM5 銃剣は入りませんでした。


3兄弟

こうやって並べるとみな全く同じ機構なのがよく分かります。

マクナマラさんが、M1 ガランドからM14 へ20年も経つのに変化、進化が全く見られないので 頭にきてスプリングフィールド・アーモリーを閉鎖してしまった、というのも分かる気がします。 今では名称のみ民間企業が引き継いでいます。


壊してしまった

このモデルガンは、オークションで競り落としたものですが、我が家に到着後5分で壊してしまいました。

折り畳みストックのバットプレート部分の展開の仕方が分からないまま、えぃっと力尽くで開いたら パキーンと良い音がして部品が真っ二つに割れちゃいました。バネもひとつどこかへ飛んで行ってしまった。 オーマイゴッド・・・。しばらくショックで沈んでいましたが、救う神に拾われました。


みなさん、けっこうここを壊すのでしょうね。予備部品を製作してオクで売っている神を発見、速攻落札して 修繕できました。有難うございました。若干ヤスリ掛けはしたものの、シッカリ治りました。 その後部屋の隅から飛んで行ったバネも見つかり、修復は完了しました(バネは一つでも作動はOK)。

実物マガジン

この個体は、マガジン無しで出品されていたものです。マガジンのみの入手は難しいと考えて、実物プラ製マガジンを すこし加工して取り付けました。裏側の四角形を少し削るだけで取り付けられます。
バッチリ付きました、ただしカートの装填排莢はテストしていませんが・・・。
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ガンダイジェスト

写真07

再生産分でしょうか?94年のガンダイジェストにミニ14とAC556K がNew として掲載されています。


取説、分解法


おまけ分解図

手持ちの取説には、パーツ名称が書いていませんでした。本当は、もう一枚ページがあったのでしょうね。分解図のイラストはCMC時代の基本構成にボルト、セレクター、フロントサイト、折り畳みストックの部分などが 変更、追加されています。