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現在では、デザートイーグルという素晴らしい大口径拳銃が存在するのに、やはりこのガンに こだわってしまう、私はそういう世代です。

上から発売順にMGC プラ、コクサイ、マルシンです。
この三機種を並べて写真を取りたかったんです、でジャンクをオークションで入手しました。 真ん中のコクサイ金属は、リアサイトが割れて紛失しています。


Gun誌 における登場

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国際出版のGun 誌 にオートマグが登場したのは、自分のデータベースで調べると1970年7月号です。 現在、ウィキペディアで調べると、オートマグが米国で発売されたのは、1970年らしいので タイムリーな記事だったようです。
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その6年後には、タークさんがハイスタンダード刻印の物を購入して実射レポートを挙げています。

当時高校生だった私は、その記事を読んでも何のことかさっぱり分かりませんでしたが、今読み返すと 全部わかりますね。当時は、弾を作るってところから?でした。


モデルガン登場

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タークさんの記事の直後にMGC プラスチック・モデルガンが登場したようです。

時代背景としては、翌年に迫った52年規制の匂いがプンプンで、MGC は金属モデルに見切りをつけ プラスチックモデルに注力しはじめたころです。


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このチラシには、4月発売と書かれています。

タークさんの記事が4月号なのでGun 誌 発売後すぐに追っかけて発売されたようです。

チラシ内には強烈なブローバックを謳っていて、子供たちにとっては結構な衝撃でした。

発売当初は、重い金属のボルトでしたが、のちにプラスチックに変更となりました。 今回入手したものは、プラスチックボルトでした。

MGC 登場の翌年にコクサイから金属モデルが登場します。タークさんのハイスタンダード刻印でした。


大きさ比較

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大きさは、MGC が小さくってマルシンがコクサイよりも少し大きいです。 したがって登場順に少しずつ大きくなったということです。

写真の真ん中がマルシンです。


形状比較

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どれも本物の迫力には及びませんが、一番右のMGC が最も形的に似ているのではないでしょうか?
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左写真は、アメリカ在住のYoshi さんのページから許可を得て写真を借りてきました。
右写真のマルシンさんは、実銃を手にとって参考にしたのでしょうか?ぜんぜん作りが違いますね。 実銃の迫力はすごいです、特にリコイルスプリング部分の大きさなんか呆れちゃいますね。アメリカ人が 好きになるはずです、みるからにBIG な拳銃です。

Yoshi さんは、オートマグマニアなので是非ホームページ Yoshi's Hobby Page を訪ねてみてください。ファイア・アームズから入ると、クリント-1についての詳しい解説が日本語で書かれています。 現在は移転か閉鎖されているようです。


刻印違い

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実銃のオートマグは、スタートからプロジェクトはつまずき、何度も倒産、支援を繰り返したため いろんな会社の刻印が見られます。それは、モデルガンにも反映していて、この3種とマルシンのクリント・ワンの 刻印は全部会社が違います。

写真は上からオートマグ社刻印のMGC 、ハイスタンダード社刻印のコクサイ、TDE 社刻印のマルシンです。 実銃の時代もこの順番でOK です。


メ カ

分解チラシ1 分解チラシ2
分解チラシ3 分解チラシ4

MGC のメカは、独自の物で実物とはかけ離れています。また、分解も難しそうなのでやめました。


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写真はコクサイのモデルですが、MGC ほどではありませんが、実銃とはかなり違った構造になっています。
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写真はマルシンのモデルですが、コクサイのコピーであることがよく分かります。

パーツ比較

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コクサイとマルシンのフレームに他社のボルトを入れてみました。何の問題もなく入りました。
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同じようにバレルを入れてみましたが、両者ともにあと少しのところで止まります。ですがほぼ同じ大きさのようです。 この程度なら、レストアするのに若干削れば他社のパーツも使えそうです。

おわりに

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実銃のオートマグの設計者の方は、すでにお亡くなりになっているようですが、なんとも苦労したオートマグだったことでしょう。 でも世の中に名前は残りましたね。

また、名前だけではなく銃そのものも各部を見直され、改良を施されて新しく生まれ変わっています。 下記ページを訪ねて見て下さい。新生オートマグの迫力映像が見られます。設計者の熱い魂は、この銃に乗り移り 多くのマニアを今後も虜にしていくことでしょう。


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リンク張りました→

おまけ・MGC 分解図

分解図15