発売以降すでに1年以上経っているので記事にしてみましょう。
と、いうのも生き神様の作なのにあまりうまく動かなかったので話題にしたくなかったのです。
憧れの小林さんの新作なので迷わず飛びつき、新型カートもたくさん買ってワクワク状態でしたが、その後はしょげていました。 このたび、各社からW-CAP 方式のカートがいろいろ出ましたので、GM 7.5 をCP 化して遊んでみました。
外 観
なんといってもハイセンスな感じのシリーズ70刻印です。実物でも人気があるそうです。でも普通の人が見たらミリタリーでもシリーズ70でも全く同じものだといわれるでしょうね。
セレーションには、フライスで削った刃物の跡が見られます。ですからエッジは立っています。
リアサイトはスライドと一体です。
馬のマーク
刻印は、おそらく外部発注でしょうが、もうちょっとどうにかならなかったのでしょうか?
すごく、ひ弱なお馬さんになっています。ちなみにミリタリーは首がもっと立ったお馬さんです。
こちらはネットから取ってきた実物写真です。
新型カート
新型カートについては、多くを語りたくありません。設計はよかったのかもしれませんが製造段階での間違いでしょうか? 中身がユルユルで、暴発が多くみられます。組むのも面倒です。期待していましたが、自分はこのカート方式は使わないことにしました。バレル崩壊
と、いうのもバレルを壊しちゃったからです。いえ、自分が悪いのですが・・・。 カートの中で無造作に投入したプライマーが回転しちゃって凸部分が火薬に向いてセットされていました。 装填するとスライドが戻った瞬間に発火してブローフォワード状態になりバレル破損に至りました。 普通のCP カートでは、カートの中でプライマーが回転することなどないもので油断していました。CP 化へ
イージーCP による発火はやめて安定発火できるCP 化に取り組みます。 写真の長い方がタニオコバのデトネータで同社のヘキサゴンカート用です。短い方はBWC のCP カート用です。 タニオコバの方は、少し長すぎでこのまま使うとヘキサゴンでも暴発が見られます。 BWC の長さくらいに削った方がよいでしょう。CP 化へメカの調整
1)バレル後退の遅延化
私の購入したGM7.5 は、バレルの下降がすぐに行われるようなセッティングになっていて ブローバック威力を弱める感じでした。友人の助言で、なるべくスライド後退の最後の方でバレルが下降した方が 作動性が良いと教えてもらったので、写真の上側矢印のバレルロッキングラグを少し削ってスライドがかなり後退して バレルが下降するようにしました。下矢印のスライド側の部分がバレルのロッキングラグを押し下げる部分です。 ここは触りません。
2)リコイルSP カット
写真右に見えるすごく調子の良いGM7 と同じスプリング長さにカットしました。
3)SP ガイドのSP カット
GM7 はすごくうまく動くので、なるべくそのパーツに似せようとスプリングガイドのバネもヘコヘコになるように カットしました。本来ならバラシてカットするところでしょうが面倒なのでそのままニッパーで 引きちぎっています。
4)ハンマーSP 交換
GM 7.5 不調の根源であるメインスプリングは、ネジを一つかましていましたが、それくらいでは発火性能に 改善が見られなかったのでMGC GM-5 のメインスプリングと交換しました。これでバッチリ発火するようになりました。 写真左がGM-5 (GM 12)のスプリングです。少し長いです。
5)ディスコネ磨き
ディスコネクターの頭をすこし削ってスムーズに下降するようにしました。 以上でCP カートによる作動は、完璧となりました。W-CAP 各社
最近の流行なのか、よそに負けたくない根性の人が多いのか、各社から5mm、7mm キャップ火薬を使う ダブルキャップカートが発売されました。それらのインナーのみを利用して比較してみました。
まずデトネータは、中空を使用しないとダブルキャップの意味がありません。写真の右にあるジークの
ものを使用します。プスチックに見えますが鉄製です。錆びます。BWC のデトネータよりも0.5mmくらい
短いのですが発火に支障はありません。
各社のインナー、カートです。左から比較用のMGC シングルCPカート、ジークの穴あきインナー、BWCのカート、エランのカート。 インナーの違いによる結果を見たいのでカートは左から2番目のタニオコバ・イージーCPカートのみを使用し各社のインナーによる発火をしてみます。
エランのインナーは他の物に比べ長いので暴発しないか慎重に実験してみたところ大丈夫でした。 インナーが長いせいで燃焼室が狭くなり、そのぶん燃焼圧力が高くなっているようでエラン・インナーの反動は 明らかに強いです。
各社の違いはビデオで見ていただくとして、BWCとエランは同じ理屈なのですがビデオで見るとBWCの方が 少し炎が多く見られるような気がします。上写真はBWCインナーです。
本来BWCやエランは、専用のデトネータと専用のカートを使用するものです。
このページの実験は、あくまで参考にしかなりません。また、エランはありがたいことにインナーのみでも販売 していますので、今までのエランカートを使用してダブルキャップで遊ぶことができます。
ビデオ
ジークのインナーは穴が開いているので7mmの火がそのまま5mmに燃え移りますが、BWCとエランはインナーが弾頭付近で こけてから着火すると思いコケ燃え型とビデオで書きましたが、よく考えたらオーリングを火炎が突破して引火するのかもしれません。ジークのインナーは穴を通じて7mmの火炎が前方へ逃げますので少しブローバック威力が弱くなります。
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映画のようにガンガン炎を出すのはコナを使用するしかありませんが お手軽にダブルキャップが使えるのは、ありがたいことです。ますますの各社の競争に期待しましょう。