登 場
マルイさんがGun 誌に登場したのは、わたくし調べでは1980年9月号です。 初めから1ページ全面のカラー広告ですのでチカラが入っています。ラインナップを見るとオートマグやブラックホークに人気があった時代ですね。 このオートマグはブローバック作動ではなく手動だったそうです。
このページを書くにあたってマルイさんのページを見に行ったら設立50周年挨拶に昭和40年設立と書いてありました。
ブローニングの乱のあった1965年ですね。まだプラスチックモデルガンは世に出ていなかった時代ですのでマルイさんは
何か他の物を作っていたと思われます。Wiki によるとプラモデルなどを作っていたようです。
ガバメントが出たのはそれから2年後の
1982年2月号でした。
火薬は自社ブランド品の5mmと7mm が発売されていたようです。
再びWiki によりますと、こののち1985年に1,900円のエアコキP-08 を発売してからエアガン・ユーザーに人気が出たようです。 地力を蓄え1991年に発売された電動ガン FA-MAS のヒットにより地位を確立したようです。
正直に言ってこの当時に、作るモデルガンという安っぽい物を売っていた会社が、今のような世界的なエアソフトの大会社になるなんて想像できませんでした。たゆまざる努力の結果なのでしょう、ジャパニーズドリームの一つともいえるのではないでしょうか?
刻 印
スライド左側刻印は見慣れたミリタリー刻印がしっかりと入っています。それにしても強烈なヒケがスライドストップにありますね。
スライド右側にはマルイの刻印が凸文字で入れられています。
外 観
鋭くとがったハンマーはCMC2型のガバメントを彷彿させます。発火方式は、ファイアリングピンではなくプレートになっています。カート前進式発火です。
マガジンもオール・プラスチック製です。セフティシャフトがすこし飛び出るのが他のモデルとの識別点になります。
メ カ
ディスコネクターも実物同様の物が備えられています。
トップリングには凸が2本あります。
発火はカートをストップするだけの前撃針で行われます。この個体は汚れていますので 発火済みだと思われます。ファイアリングプレートとエキストラクタは一体式で同時に前進します。ブリーチ面がカートを抱き込むようにへこんでいるのはMGC を見習っているのかもしれません(実物はフラット)。
紙 箱
かなり大きな箱です。
箱の横のガバメントの写真は、ちゃんとマルイのモデル写真を使用しています。スライドストップのヒケが目印です。 写真右の解説のように果たしてこんな風にブローバックできたのでしょうか?キャップが飛び出してきて前撃針に引っ掛かって 次弾が装填不良なんてことになりそうな機構です。
箱の中は、このようにプラモデルのように納まっています。
取 説
なんだか火薬の入れ方がハッキリしません。一番大事なところなので断面図などでしっかりと書くべきところだと思います。 取説を印刷して自作なさる人は、B4で印刷して上2枚を連結させ、その裏が下2枚になります。
おわりに
今では押しも押されぬ大エアソフト会社ですが、その昔はこのようなチープなモデルガンを売っていた時代があったのですねぇ。
写真はマルイ電動トンプソンとガスガンと並べましたが、その素晴らしさを見ると、何事も一歩一歩進んでいきなさいって 言われているような印象を受けます。
宣 伝
発火済み個体と組み立てキットのセットでオークションに出品しますので是非探してみてください。