マッコイ2機種
マッコイさんっていっぱい作って売っていたようですが、基本型は2機種しかありません。 全部A1では無い1911のモデルガン化で当時は量産品としては初だったのではないでしょうか? 2機種というのは以下になります。- 六人部さんの六研製作 1,000丁限定のスプリングフィールドモデル。
- 福野さんプロデュースのクリアケース入り高級品群。
登 場
上写真は1997年2月号のGun 誌に載った広告です。1000丁限定で 39,000円 とあります。 「ろっけん」という言葉が躍っているように当時のオヤジたちには刺激的だったと思います。 買う方もですが、この広告を見ると売る方も「ろっけん」に酔っている感じを受けます。 売る方、買う方ともに希望に燃えたワクワク感にあふれています。-
●SFモデルとは?
1914年から1917年頃にかけて米国・国営のスプリングフィールド・アーモリーで製作されたコルト1911で、通算3万丁ほど作られました。その間1919年までにコルト社では60万丁も作られましたのでSF は少数派です。コルト製とは刻印や形状にすこし違いが見られます。
ムック本
上はワールドムック85 平成8年11月20日発行 のムック本の中にある広告?記事?ですが、この本全体が リアルマッコイさんのカタログのようなものです。
以下私感です。
もともとマッコイさんは、表紙になっているマックイーンを追いかけてA−2ジャケット複製に魂を注いだ
イラストレータの岡本さんの周りに集まった人たちで作られた会社のようで、フライトジャケットなどを扱う服飾屋さんでしたが
櫻井さんがモデルガン好きでそちらにも進出した模様です。ムック本の表紙も岡本さん作です。今でもマックイーンに燃えているようです。
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トイズマッコイ
http://www.toys-mccoy.com/
外 観
外観は何といっても右側のイーグルマークが素晴らしいです。また、左側にはタコのような爆弾マークが2ヶ所あります。 ブリーチの加工もオールドタイプの本物そっくりです。バレルはふさがれています。グリップを外すとフレーム左側に ROCKEN &リアルマッコイと刻まれています。
ネットの情報によると、当初から六研製は少数で他は外注だったらしいのですが、外注製作品の中には刻印が薄いものなどもあったようです。が、ここに紹介の個体は刻印はしっかりしています。
右写真の解説本の矢印にあるようにスライドのくぼみ切削がなだらかではなく円形に切削しているのがスプリングフィールド
アーモリー製の外観特徴です。
重 さ
このスプリングフィールド・モデルは素晴らしい出来栄えなのですが、唯一不満点は軽いということです。 写真はマッコイさん2期製品の福野型と重さを比べていますが、倍近く違います。メ カ
マッコイSFの特徴
豪華オマケ
箱からカートまでマニア心をくすぐる品揃えで泣けてきます。カート刻印もオールドタイプです。 (胴がくびれていませんが)
ユーザーハガキを送ると解説ファイルが送られてきたそうです。(ここにはありません)
右写真のURL
https://forum.cartridgecollectors.org/t/box-of-fa-11-11-headstamp-45acp/34319
マッコイさん年表
年 月 | 記 事 | 特 徴 | 価 格 (税別) |
---|---|---|---|
1988年 | 会社設立 | ||
1995年 | 六研文鎮ガバメント | 無可動 参考: モデルガン探訪 (reybow presents)さん 参考: Gun 誌96年記事 |
300,000円 |
1997年 | 六研スプリングフィールド1911 | 装填式1000丁限定(500g) 参考: ワールドムック85 96年11月記事 |
39,000円 |
1999年 | コルト1911純正モデル | 非装填式1350丁限定(1000g) 参考: 発売予告チラシ |
93,000円 |
2000年 | シャトーテリー純正モデル | 非装填式・限定150丁 参考: 発売予告チラシ |
139,000円 |
2000年 | 1911強化素材コルト非純正 | 装填式・限定500丁 参考: 発売予告チラシ |
95,000円 |
2001年 6月 |
民事再生法申請、 事実上倒産(関連企業が手形詐欺にあったようです) | ||
2002年 | 兵庫の会社がアパレル部門の 跡を継ぐ |
モデルガン部門は消滅 | |
2002年 | ELAN よりコングスベルグ JBシャノン発売(六研30周年記念) | 参考: ELANチラシ | 200,000円 148,000円 |
この表の他にスーパーブルー仕上げ??のような特別仕上げ品がごく少数あったようですが、販売元がマッコイさんなのか 六研なのかよく分からない所です。また、井浦先生による彫刻モデルは、マッコイさんで3種類、エランさんでJB シャノン があったようです。右は美章園ホビーさんが健在だったころのマッコイ彫刻品の広告です。
マッコイさんの彫刻品3種には、スライド先端下部に彫刻が無いのが見分ける目印です。
広告には旧リアルマッコイと書かれていますので、すでにマッコイさんが閉店した後なのかもしれません。
実銃写真
https://www.invaluable.com/auction-lot/springfield-model-1911-45-pistol-manufactured-1914-693-c-8944be180d
おわりに
なかなかに素晴らしい出来栄えのモデルガンでした。ただ、プロジェクトとしては満足のいくものではなかったようで、マッコイさんからは第2弾として福野さんプロデュースの高級路線が登場します。そちらについても近日書きたいと思っています。よろしくお願いします。