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2つのMGCこのHScの設計者はMGC ブローニング380 の設計者と同じではなかろうか? オリジナルの機構をそのまま丸写しにはせず、機能は同じで別構成にしている。 「物真似じゃないんだぞ!」という主張を感じる。 |
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大雑把に描いているが、左が実銃で右がMGC。 銃身固定のラッチ、トリガーバー、ディスコネクターが 実物の機能をそのままに新たに設計されている。ディスコネクターの取り付けが 危ういがまぁ仕方ないか。グリップで飛び出しを防止している。 |
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上がタニオ、下がデラックスモデル。ハンマー形状が違うほかは同じ。 複雑なフレームも良く作られている。戦後のHSc実銃は製作が簡単なように フレーム後端が別パーツになっている。 |
驚きのタニオアクション |
この当時、すでにMGCではタニオの技術は確立されていたが、あえてその方式を使わずに
独自の形式を採用している。これはHScがダブルアクションの時にハンマー後方を
持ち上げる事にヒントを得たのではないだろうか。
ハンマーに「ツノ」をつけ、スライドにかませ
動かすという奇抜なアイディアだ。
ただし、ハンマー軸よりも後方で動かしはじめるので初動が重たい。 |
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上がデラックス、下がタニオ。矢印の穴にハンマーの「ツノ」が入り込み
スライドを動かす。 上のデラックスのファイアリングプレートは初期の頃の物かもしれない。 エキストラクターと別部品で撃針のモールドもない。 |
国際のHSc
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左が国際。セレーションが大きくマガジンの底が厚いのですぐに見分けられる。 グリップもコクサイの方が厚い。 銃身固定やスライドのミゾ部分にMGC を真似したと思われる箇所がある。 |
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国際のモデルは純然たるタニオアクション。 しっかりした作りであるが、これを受けるスライド側の爪のバネが貧弱なので せっかくの強靭なタニオシステムもうまくいかないことが多い。 もうすこし大きなバネが入れられるようにして欲しかった。 このモデルのハンマースパーは折れている。そりゃそうだろう、スパーはMGC よりも 長い上にスパーに直接スライドが当たるために衝撃が加わりやすい。 急いで作ったのか、全体の設計がいまいちに感じる。 |
刻印の比較
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上がMGC 、下が国際。書籍の写真を見ると刻印は両社とも実物どうりである。
MGC にしては珍しい。モーゼルのマークがMGC には入っていない。MGC は昔から
気にしていたのか、マークの真似はあまり見かけない気がする。 国際はしっかりMAUSER と書いてある。MGC の3本線と国際のマークを足せば 本物と同じになる。 MGC のマガジン底部にはモーゼルマークが入っている。 |
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実銃のHSc はワルサーPPの大ヒットにあわてたモーゼルが
対抗馬で作り上げた物だ。 戦後も再生産されたが、その美しい姿の割りに集弾性能が悪く 人気はいまいちのようだ。
写真はエアガンのPPK とMGC のHSc。 |
注意事項タニオの両モデルはSMG 刻印が付いている物は 販売可能だ。 昔のモデルガンの紹介はひんしゅくを買うかもしれないが、かつていろいろ楽しめたことを 今の世にも紹介したい。当時を経験した私たちが言わなければ誰が伝えるであろう。 どうして現在では売られていないのか皆で考えて欲しい。 当時からすれば、トイガンは、もの凄い進化を遂げている。 金属製モデルガンの規制も無くなってはいない。 銃規制も強化される一方だが、実社会は全然安全ではなくなってきている。 昔は一家皆殺し、幼児殺害なんて今ほどなかったと思う。家にカギをかけるのは 夜くらいのものだった。ホームセキュリティなんて考えられなかった。 この先、治安が良くなりHSc のような楽しいモデルガンで再び遊べるような世の中が 来て欲しいと願う。
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