MGC PPK

ミリタリー派から怒られそうな写真ですが、まぁそれなりに雰囲気出ているんだからいいじゃない。 オークションで手に入れたMGC のタニオアクションのPPK と中国製トカレフ用ホルスター。 単一光源で目いっぱい絞って撮ってみた。気に入りました。
カートは32ACP。

このPPK はタニオアクションながら実に良くできています。
書籍写真と比べても判るとおりトリガーの位置にも気を配っています。
PPK の特徴でトリガーの上のフレームを面取りしてあります。 PPK/S はPP のフレームなので面取りはありません。

MGC の物は戦後版のスライドを参照しているようで戦中版は書籍写真のとおりスライド先端下部の 削り込みカーブが急です。なお、書籍写真にあるトリガーガード基部の削りこみのないタイプは 終戦近くになって現れたマイナーなフレームだと思います。書籍写真のグリップは黒色ですが 最初のころは明るい茶色のまだらのようなグリップだったそうです。 材質も違ってベークライトかもしれません。


このモデルの最大の特徴、エーレンバッファ・グリップ。英語で言うとパーティー・リーダー。 日本語なら優等生。 特に優れた者が頂いた特別な銃でスライド左側上部に受賞者の名前が彫られていたそうです。 軍隊なのか警察 なのかナチス党員なのか、よく知りません。

このモデルガンの前の前の所有者がプラグリップに細かな傷を付けてまるで木製グリップのように 加工しています。すばらしい技です。いい物にめぐり合えて幸せです。
ただ、銃身の固定ビスの「ガタ」が多くてスライドが浮き気味になるのは、修正の余地ありです。


おそらくスズキ製作所製だと思われるPPK タニオアクションと並べてみました。
小さいほうは、昔MGC が作った第1号のPPK のフルコピーだと思います。新PPK より 長さが8mmほど短くフレーム全体が縮小されているので並べるとかなり貧弱に感じます。
当時は子供のおもちゃとして子供の手のひらサイズに合わせたのでしょう。 私もかつて持っていましたが遊んでいたらフレームが破壊しました。
このモデルはマルゴーなど他のメーカーもコピー品を作っていました。

刻印はさっぱりでたらめですが、斜体で格好良いです。

3枚目の写真に少し写っていますがこのホルスターにはクリーニングロッドを 入れる部分があるので実物の写真を見るとキャンプに使う「ペグ」そっくりなので ステンレス製のペグを買ってきて適当に切った物を差し込んでいます。
ホルスターが古いのにクリーニングロッドはピカピカでちょっと失敗かな?
真似するのなら鉄製のペグのほうが切り易いのでお勧めします。ステンは硬い。


なんだかんだと、手元に集まってしまったPP 軍団。

左から

  • マルゼンPPK/s +ジークのPP アルミスライド
    生まれて初めてガスガンを持ったが、こんなに面白いとは思わなかった。
  • マルシン・PP サイド発火ABS。右フレームが破れかかっている。
  • マルシン・PPK/S ヘビーウェイト。生まれて初めてヘビーウェイトという物を 持って感激しました。それまでプラガンは良い印象が無かったのにこのモデルは 素晴らしいできばえです。25年ほどモデルガンから離れていたため、まったく浦島太郎でした。
  • スズキ製だと思う刻印まったく無しのタニオアクションPPK。
    むかしから「ボロ」。
  • 今回入手したMGC PPK。当然SMG マーク付。
  • マルシン・ABS のPPK/S サイドファイア式。前記HW と同じモデルだが発火方式が違う。 いくつかバージョンがあったようだ。


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