写真_x 写真上がタナカ製、下がインドのウインドラス製です。どちらも刀身は、亜鉛合金のようです。 上のタナカは、バヨネットのみ販売していますので、スカバードは適当なものを並べています。

長さがウインドラスの方が長いですが、計測するとそちらの方が実物どうりで、タナカの方は すこし実物よりも短いようです。


大きさ比較

写真_11 ブレード長はウインドラスが17インチで実物同様です。タナカの方は、ブレードだけでなく、 全体に少し小さいようです。

実銃写真

写真_00 1917 銃剣は、本来はアメリカで生産されたイギリス向けの、このエンフィールドライフル用のものです。 ですが、たくさん生産されたのでほかの軍用銃にも適用されました。
写真_01 そのひとつにトレンチガンとして採用された軍用散弾銃のウィンチェスター1897もあります。 このほか、イサカやモスバーグなども着剣装置が付いたものには、1917銃剣が装着できます。

トイガン写真

写真_02 残念ながらエンフィールド1917ライフルは、モデルガンはおろかトイガン全体でもモデル化されておらず 写真のトレンチガンに装着しています。が、ウインドラスはタナカのモデルガンには装着できません。

写真下のイサカ37は、KTW のエアガンですがタナカの放熱シールドをかぶせています。 ただ、写真用に被せているだけなのでガバガバです。


ウインドラス製

写真_03 右がウインドラス製なのですが、装着部分の形状がタナカと全く違うのでモデルガンには付けられません。 他の方のページを読むと、実物シールドにウインドラスが着剣できるようなので、タナカさんがわざと 実銃と違う形で作っているものと思われます。

ご参考ページ↓ Pan American Airways(日本語)
https://panam.militaryblog.jp/


写真_04 ウインドラスの刻印です。なかなかにそれっぽいです。
実物写真 もともと1917銃剣はイギリス向けだったので、カナダにも出荷されていたようで、 米軍も使用しましたので刻印はさまざまにあるようです。写真は下記フォーラムから取ってきました。

https://www.greatwarforum.org/topic/212975-a-canadian-marked-us-m-1917-bayonet/


タナカ製

写真_05 刻印は地味ですが、米軍用が入っています。
写真_06 右のウインドラス製とは、溝の付け方がずいぶん違います。
写真_07 書籍写真のようにタナカの方が実物に近く溝を再現しています。

また、ロック部分のすこし上方にあるピンもタナカは再現してあります。


写真_08 タナカのプラスチックモデルガンに装着しています。
なんとも、とんでもなく過激な形になります。こんなのを家の中で振り回していたら 家族に完全に変態扱いされますので注意が必要です。

そもそも銃の形をしているだけでも大体アウトなのに、それに剣が着いているのは、もはや許されません。 出張中に捨てられる可能性があるので保管には気を付けましょう。


おわりに

写真_09 米軍のトレンチガンには、ウインチェスターのほかイサカやモスバーグなども採用されていました。 写真は上から、タナカ、KTW 、マルシン です。

下二つはジャンクなのですが、作動や発火を考えなければ、いろいろな銃器が手元に揃えられます。 ショットガンのモデルガンがMGC の2機種しかなかったころからすると、今は考えられないくらいの品ぞろえです。 欲しい機種を手に入れることができる、そういう意味では昔よりも良い時代になったのかもしれません。


おまけ図面

写真_10 図面は下記ページから取ってきました。

http://www.usmilitaryknives.com/bayo_points_10.htm


参考書籍

書籍写真

Bayonets: An Illustrated History by Martin J. Brayley

文中参考にした書籍です。世界中の銃剣が載っています。良い本だと思います。