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左から44オートマグ、308、30−06。 オートマグ弾は1971年、44オートマグ拳銃専用として登場した。
当時、拳銃弾最強であったレミントン44マグが回転式拳銃専用なのに対し
自動拳銃でも44マグを撃てる物を開発しようとした物で、開発者はSanford 氏。
カルフォルニアのパサデナでオートマグ社を設立し販売を始めたものの、その後倒産。
弾は30-06 、308 のケースを切断して製作できる。想像だが、もともとワイルドキャットで他の誰かが
製作していたのではないだろうか?それをヒントにSanford 氏が銃の開発を始めたのではないだろうか?
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左がオートマグ弾で右がそれを絞った357オートマグ弾である。 357オートマグ弾は1973年に登場。市販カートは販売されず、 撃ちたい人は自分で作らなければならなかった。 ダイスは販売されている。 また、銃もバレルとスライドのアッセンブリーのみが販売され、フレームやマガジンは 44マグナムと共用である。他に41マグ用もあったらしい。
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ヘッドスタンプ。左がノルマ製、右2発は米国Starline 社製。
norma社(スウェーデン) http://www.norma.cc/ オートマグはマイナーだったので銃弾の製造メーカーも少ない。 このほかにメキシコ製がある。
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自動拳銃用と回転拳銃用を脈絡も無く並べているのでこういう展示はよろしくないが、
まぁ、有名どころなので勘弁してください。 また、一番右が信じられない大きな500SW 弾。この回転式拳銃弾を超える威力の拳銃弾は しばらくは出てこないであろう。
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オートマグの市場での失敗は、多くの啓示を含んでいる。弾も新開発で銃の材質も
当時はまだ珍しかったオール・ステンレス。 ステンレス鋼は、錆びなくて大変に良い物だが、硬く加工が難しい上に金属同士の あたり調整に難があった。何もかもを新しく開発する事は成功の可能性を極端に 少なくする。 何ごとも既成事実のものを改良する事の方が成功しやすい。 材質をスチールで弾を44レミントン・マグでスタートしたならば、 また、別の結果が待っていたかもしれない。 写真はコクサイのモデルガン。このマガジンに実物カートは1発しか入らない。 本物のマガジンは、まだ大きい=銃もより大きい。アメリカ人は大きく強いものが 好きと言うことだ。 |