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8mmレベル弾は11mmのグラー弾に比べるとずいぶんとスリムになっているが、 それでも隣に置いた30-06弾と比較するとずいぶんとずんぐりむっくりである。 2弾絞りのケース形状からミルクビンと呼ばれた。
チューブ式弾倉のレベルライフルに使用されている頃は、弾頭先端は平らであった。 ボディー径が大きくリムド形式のレベル弾はライフルには、たくさん入れられないし 機関銃などは大きなリムのため設計しにくく1934年には、リムレスの7.5mmx54 弾に 変更されている。
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Berthier Rifle 1890
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チューブ式レベル・ライフルの後継として登場したマンリカ式弾倉を持つberthier ライフル1890。
図はカービンタイプである。以下に詳しいページがたくさんある。 (フランス語?)http://armesfrancaises.free.fr/mousq%20Mle%201892.html (英語)http://www.gunsworld.com/french/bert_leb/bert_us.html (英語)http://www.angelfire.com/vt/milsurp/berthier16.html
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同ライフルは当初3連発であった。8mmレベル弾の径が大きくてそれ以上銃に入れられなかった。
マンリカ式弾倉なのでクリップにカートを装着して銃に入れ込む。1914年サラエボ事件をきっかけに
始まった第一次世界大戦にフランスも参戦。戦場で他国のライフルが5連発である事を知り1916年、
戦争中にもかかわらずあわてて5連発に改良したモデル1916ライフルを制式化した。
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単にクリップを大きくしライフルの弾倉部分を下に伸ばしただけであったが、クリップは マンリカ式弾倉の特徴ゆえ互換性がなく、戦場では困ったと思われる。
また、クリップが落ちてくる機関部下の穴をふさぐフタが取り付けられた。
戦場での砂の侵入を防いだ。 |
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この断面図はそうとういい加減に描いているのであまり見つめてはいけない。
ただ、上のライフルの絵でトリガーガードにクリップキャッチが覗いているのを
描き忘れていたために、ここで補完しておく。断面図はボルトが2分割されている
という事がいいたかっただけです。 |
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ヘッドスタンプ
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写真とイラストは同じ並びである。右の2発は同じ刻印だ。
全てにあるART というのはDireccion de Artilleria らしいが意味がわからない。
想像するに陸軍用なんて書いてあるのでは?ART.D のDは先端のとがったD型弾の意味。
昔のチューブマガジン用は平らなM型で刻印もMと書いてある。
下の段は想像だが、製造所を表していると思う。
真ん中の数字の右側が製造年を表す。右の2つの弾は一時大戦の始まった1914年製で
左の物は、なんと1905年製だ。
2006年正月にこのページを書いているので101年前の物だ。 |
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弾頭にも刻印
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8mmレベル弾D型弾頭は英語で言うとソリッドブロンズ。私は銅の無垢ではないかと思う。
凝った事に弾頭下部にも刻印が見られる。 ARS 社製造1913年製といった感じか? 昔は一発一発が大切だったのかもしれない。時代を感じさせる。
脱線するが現在ハンティングでの鉛の環境汚染を
防ぐため銅の無垢による弾頭の使用が推奨されている。当然ゲームに対する弾頭変形が少なくなり
威力は落ちると思われるが、詳しくは知らない。
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100年前の兵士に「100年後の地球では戦争もなく、みな平和に暮らしていますよ」と、言えない現実が つらい。
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