MGC SAA のグリップについて
水をかけないでください
|
現在60代の先輩方は、黒いモデルガン時代とウエスタンブームを経験した方々で、総じて
SAA にたいへんな親しみを持っています。しかし、金色モデルガン世代の私は、SAA にはとんと興味がありませんでした。
最近になって興味がわき、過去のモデルを調べた結果、メカのつくりからMGC 製品は自分にとって最も下にランクされていました。
ところが、ネットで知り合った世安(としやす)さんのホームページ (ちなみに世安さんは私と同年代です)
そこで自分でもグリップ比較をしてみて、改めてMGC SAA をみなおした次第です。 ※注意:MGC SAA の写真のハンマーはCMC 68型が付いています。見っとも無くってすみません。
|
実物グリップここに2個のコルト社純正のグリップがあります。実物は、一丁ずつ合わせるため、グリップ内側に シリアル番号がケガキ針で入れられています。本物の証です。 向かって左が小さなグリップで、右は、たいへん大きく胴もズンドウで太いです。
|
なかなか合うモデルガンがありませんでしたが、結局ハドソンの物と マルシンのバットマスターソンに落ち着いています。
|
右のイーグルグリップは、バットマスターソンには大きすぎましたのでバックストラップを別のものと交換して装着しています。この大きさは、明らかに2nd か3rd モデルのもので、モデルガンのグリップよりかなり大きな物です。
問題は、左のグリップで、小さすぎて合うモデルガンがありません。 しかし、その形状は大いに参考となります。
|
絞りグリップ
左の小さな実物グリップのスタイルは、51ネービーのように大きく絞られています。
|
MGC 登場MGC のモデルガンと比較してみました。
ごらんのように形状は瓜二つです。握った感じもそっくりです。
|
実物グリップとMGC グリップを重ね合わせています。形状はほとんど同じです。
|
左のハドソンにMGC グリップを乗せ、右のMGC に実物グリップを乗せた状態です。
|
ライバル対決左のMGC と右のCMC 68モデルに実物グリップを乗せています。ご覧のようにCMC のフレーム後方が長いのが よくわかります。ついでにCMC にMGC のグリップも乗せています。バックストラップが大きく出ていますね。 CMC は、写真から図面を起こしたから長くなったのではないかと思います。写真では広角レンズのせいで中心から遠いほど長く写ってしまいます。
日本製の本格的SAA が無かった1967年にMGC は、初めてこのモデルを発売しました。
|
ざんげ
CMC 信者の私は、MGC よりもCMC 68型の方が実物に近いと思っていました。 私の時代のMGC は、省略至上主義で独自メカの製品ばかりという印象を持っていましたが、調べていくと、その昔は すごくマニアックな製品を作っていた会社でした。 写真は現代の最高品だと思うマルシンのバットマスターソンと並べていますが、欲目で見るようになったので、 MGC も負けてない風格があるように見えてきました。 人間の目は脳からの命令によって、どうにでも見えるもんだと感心しました。
|
全員集合
グリップについて書こうと思い、かき集めてきたSAA たちですが、結局登場しませんでした。
|
実物グリップ
今回登場のこの4つは、全部実物グリップですが、大きさはそれぞれ違います。
メカの動きはCMC 3型が一番です。ハドソンの物はフレーム前方が薄すぎます。
|
おわりにこの2個ともフレーム前方がファーストジェネレーション・中期型です。小さなグリップも再現されています。 2nd、3rd を模したモデルが多い中で貴重な存在です。いつまでもSAA マニアのために輝いていて欲しいと思っています。 今は無きMGC に私の懺悔は届いたのでしょうか・・・?
|