外 観

写真01 写真02

フタの内側には121.R. 1888 11.K.とスタンプがあり、1888年製だと思われます。 最後の二文字は不確かです。


写真03 写真04

モデル87 って言ったって1987年ではございません、1887年 です。今から150年くらい前の物にしては、シッカリしています。 中には銃弾が30発入る仕切りがありますが、カチンコチンに固まっています。布でしょうか?何で出来ているのかよく分かりません。150年前は柔らかかったのだと思います。この30発入り前盒を2個、背中に後盒(30発入り?)を担いで合計90発で 兵士は戦ったようです。下記書籍参照


写真05

写真06

ちなみにこの本の表紙のように当時の正式ライフルはモーゼルではありませんでしたので、私の写真のように Gew 98 を添えるのは本当は間違いです。Gew 98は、まだ登場していない時代です。
参考に書籍購入費
€ 89.9 +送料 € 75 =€ 164.9 = \27,380-


分 類

写真10 このイラストは、ネット検索で見つけたものですが、おそらく書籍からの物だと思います。出所は不明ですが 奇麗に分類がなされていますので、この方の分類に従ってまとめてみたいと思います。

また、他にも似たようなイラストも発見。


写真12 下記のフォーラムから取ってきました。

フォーラムには薄いM 87 が登場していますが、将校用や砲兵、工兵などは、 この15発しか入らない厚さの薄い弾薬盒が使用されたようです。
https://www.greatwarforum.org/topic/251335-187487-german-ammunition-pouch/


写真11 こちら写真入りで各モデルの違いが一目でわかる写真ですね。

右下は、メディカルポーチになっています。

衛生兵の装備でしょう。


モデル一覧

判っているものを一覧にしてみました。

モデル87と87/88 型の違いが今一つ分かりませんが・・?

年代モデル写真備考
1874M74 黒色火薬、1871 Mauser rifle
11mm口径
1887M87 20発?、写真はレプリカ品
Gew 88 、7.92o 口径 用
1888M87/88
薄形
15発用、砲兵や工兵用、士官も?
1889M89 Gew 88 用、仕切りがあるので前面にリベットが見える
人によっては、M 87/88 と分類。
1895M95 Gew 88 用、M95 の写真は少ない。95は、止めバンドが下から出ている。
1909M09 Gew 98 用・厚い15x3=45発入る
191111年型 Kar 98 用・薄い10x3=30発入る
194343年型 Kar 98 用・前面バンドがリベット止め

モデル09・レプリカ品

写真21 写真22

写真23 写真24

レプリカ品の1909年型を買ってみました。日本ではなかなか見つからなかったので アメリカから購入。左右セットで 60ドル+送料 25ドル=85 US ドル くらいでした。

09年型のポーチは、後の11年型と違いクリップ弾が3列入ります。ですから、かなり 厚いです。2枚目写真で11年型と比較しています。このころには後盒は廃止されていたようですが、よく分かりません。 09年型で、ひとり左右で90発で運用したのでしょうか?11年型なら左右で60発です。 すこし少ないようにあります。雑のうにでも入れていたのかな?


メディカルポーチ

写真25 写真26

写真27 写真28

これは国内で購入したドイツ軍のメディカルポーチのレプリカです。非常に良く出来ています。 海外製だと思います。 このポーチは、ご覧のようにM87 ポーチとそっくりです。WW1 のコスプレなどに使用しても良いのではないでしょうか?

写真07 中身はこのようなものが入っていたのでしょう。

猫は入っていなかったでしょうが。


村田式

写真29 またまた、メディカルポーチか?、いえいえそうではありません。中田商店製村田式小銃用の 弾薬入れです。ドイツのM87によく似ています。まぁ、この時代は各国共に似たような格好の 弾薬盒を使用していましたが、その中でも特にドイツ製に似ていると思います。

全然知らなかったのですが、203高地攻略で有名な児玉源太郎大将は、若いころにドイツ軍人の教育を受けていたのですね。 そのあたりから装備がドイツ式なのかもしれません。


写真30 写真31

写真32 写真33

M87 よりもずいぶん薄型ですが、ちゃんとM87 と同じく30発入ります。 日本軍の弾薬盒はD環が付かないものばかりです。サスペンダー装備がなかったのでしょう。

のちの30年式の弾薬盒は少し小さくなって、形状も逆三角形に変わっていきました。


剣差し

写真34 ついでに剣差しも撮影しました。

一番左がWW2ドイツ軍のもので次が村田式、以降は30年式です。すべてレプリカです。


参考書籍

写真09 写真08 ドイツ軍の軍装についての本を探していたら、いろいろ絶版でしたが アンモポーチについての書籍を見つけたので購入してみました。ドイツ語です。 世界の弾薬盒について書かれています。日本軍も記載ありです。

Alfred A Kruk さん著の
Patronentaschen, Patronengurtel und Banduliere 1850-1950

参考
本代  €85 + 送料 €69.9 =€154.9
=¥25,729

A4サイズでモノクロのみですが情報量は多いです。が、ドイツ語なのでたいへん読みにくいです。


おわりに

写真35 150年前のドイツの弾薬盒を入手して、あらためて村田銃の弾薬盒にもつながっていることを確信しました。 現代では自動小銃が主流なので弾薬はマガジンごと持ち歩くように変わっています。 軍用の革製弾薬盒の文化も終わっています。今回は良く出来たレプリカ品も含めて150年の歴史の旅をさせてもらいました。

↑写真の一部に3Dプリンタで作られた製品を写しています。上のGew98のリアサイト、 左の8mmモーゼルのダミーカート、右端のグレネード弾です。 この最新の技術により、今まで、なかなかレプリカ品でさえも存在しなかった物も、比較的簡単に 製造できるようになります。この技術革新と製作者の熱意で、新たなレプリカ品収集への道が見えてきた気がしました。 何より安価な事がマニアには嬉しいことです。製作しているクリエーターの方々に感謝です。