PPK ホルスター

2次大戦中のものと思われるドイツ軍のPPK ホルスターを入手。
しかし、刻印がまったく無いので戦後の物なのかもしれない。
おおむねストラップが下から来るものは、戦中物だと思う。
ポリス用かもしれない。

このホルスターの特色。買って始めて気が付いたのだが、革に裏張りがしてある。
通常は、一枚革で裏側はバックスキンになっているのであるが、このホルスターには、まるで紙のような材質の別の革が貼ってある。非常に凝った作りだ。

よく見ると表の革も薄い上等なひつじ革のようだ。
見えるだけで4枚の革を張り合わせてある。とても凝った物だ。
想像するに上級軍人、または偉い警察官が使ったものではなかろうか?

裏側はこのようにベルト通しが付いている。
良くみれば判るが、糸は白色なのをあとから塗ってある。

ベルト通しや前面スリット部分など関係が無いところまで全て4枚貼りの革が使用されている。 この手のホルスターには詳しく無いのだが、かなり立派なほうではないだろうか?

ずっとPPK 用だと思っていたが、実際にモデルガンを入れてみたら何だか余裕ありすぎ。
バレル先端も少し余っている。

PP を入れてみたらドンぴしゃりだ。

マガジンの長さもPP 用だ。よってこのホルスターはPP 用だと判った。
が、もうとびらの写真を入れ替えたくないのでこのページの題名はPPK 用のままにしておく。

取っ手の革は材質が違う。

ついでに革質うんちく。上から牛革、豚、ひつじ革である。
このページでは、ひつじ革かもと書いたが、こうやって並べてみると違うようだ。 毛並みは牛みたい。通常牛の皮は厚くてこのホルスターの上貼りのように薄いものは無いので ひょっとすると馬の皮が使用されているのかもしれない。

その後、ガンモさんより「スペイン・ラム」の革では無いだろうかと意見を寄せてくれました。 実際は、よくは判りませんが良い革です。


通常の牛革のホルスターは、左のようにフタの裏側は、そのまんまバックスキンである。
したがって1枚の革で作られている。

今回登場した、お宝3個、記念撮影。
MGC のもののスライド先端下部の切込みがなだらかなのが、戦後版PPK のつくりである。


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