コルト・49ポケット・古式銃(本物)

メインチャンス 様から写真を頂いて書いてます。有り難うございました。
写真00

今ではずいぶん珍しい古式銃(本物)の写真をいただきました。コルトのポケット49です。

1849年に出来たモデルで31口径、主に5連発です。この年に51ネービーも完成していたのですが ナンバーリングは50ではなく、51として販売されました。コルト社では51ネービーが最も多く生産された物かと思っていましたが、この49ポケットの方が多い記述も見ました。
南北戦争に大量に使用されました。


写真01

4インチ銃身のようです。バレルとシリンダーの間隔が激しく開いています。相当に 痛んでいたのか、使用が激しかったのか、どちらかと思います。

古式銃について、誤解の無いように書いておきます。
登録された古式銃砲は対物許可の性質を有していることから、銃刀法第3条第1項第6号により何人でも所持が認められることとなります。 と、下記の警察ページに書いてあるとうりです。

http://202.32.0.131/seian/kenjyuha/koshiki.htm

ですが、いわれのない「古式銃狩り」もあっているようで、「モデルガン狩り」と似たり寄ったりです。 こちらのページの「メッセージ」を読むと判ります。↓

http://www.koshikiju.com/index.html

「犬と猫の持ち主を探しなさい」と言われて、犬も猫も1点で計算するのなら、私だったら繋がれている犬ばかり探しますね。 警察だって人間ですから「見やすい」所から点数を稼ぐのも無理は無いのでしょう。


写真02

ガス抜け銃身・・じゃなくって本物ですから。そうとう錆びが激しかったモデルのようですね。
オーナーの家は、旧家だそうで、代々木箱にでも入れられて受け継がれてきたのかもしれません。

バレル連結のキーが良く見えます。


写真03

5連発です。シリンダーシャフトもかなり傷んでいるようです。やせて見えます。
フレームは、ニッケルメッキが施されていて、光り輝いています。

写真04

バレルは、ピッカピカですね。キーは、抜け落ちないのでしょう。CAWのモデルガンと同じです。

写真05

バレルとフレーム、トリガーフレームに同一のシリアル番号が打刻されています。

写真06

シリンダーにも同一のシリアルが刻まれていますが、前の方は消滅しています。

写真07

「1行ニューヨーク」のバレル刻印。このタイプは、シリアルが「187131」から 「332993」まで127,000丁も製造されています。下記ページに詳しいです(英語)。

http://www.colt49.com/index.htm

コル・コルトとは、名誉称号を受けたコロニル・サミュエル・コルト(コルト大佐)と言う意味です。


写真08

ライフリングは、しっかりしているようです。でも 錆びていますね。

写真09

なんともスマートな形状です。ポケットモデルというのがよく判ります。

写真10

ハンマーの下端には、SAA の様なローラーが付いています。

写真11

フォトショップですこし遊んでみました。


ご参考

写真12

昔のGun 誌には、必ず古式銃の宣伝が載っていました。が、昭和50年(1975年)に銃刀法が 変更されて輸入できなくなったようです(詳しく調べていません)。
今では、広告すら見かけません。所有するには、なにも許可は要りませんが、登録付きのものに限られます。 また価格はたいへん高くて、安くても1丁100万以上すると思います。

この写真の「文秀堂」さんは、昭和50年に古式銃から撤退し、ポリス用品を扱う「JAC」となります。 その後、エアガンで活躍した事はご存知の方も多いでしょう。 1973年5月号のGun 誌の広告です。この本は、私が初めて購入したGun 誌です。まだ中学生でした。
当時はタークの訳の判らない記事を何度も読み返しましたが理解できませんでした。が、いま読むと全部判りますね。

メインチャンス様、貴重な写真有り難うございました。どうぞ大事に受け継いでいってください。



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