コルト51ネービー古式銃(本物)

51ネービーと49ポケットのご紹介

写真00

ひょんな、ご縁で古式銃の写真をいただきました。モデルガンではありません、本物です。
たいへん珍しいのでご了承いただき公開しています。

昔は、Gun 誌には古式銃の宣伝がよく出ていましたが今では見かけません。
oo年までに輸入された実銃は登録され古式銃として売買できます。
お値段は100万以上します。主にフリントロックやパーカッション式ですが、なかには、カート式の物もあるようです。


写真01

トリガーガードとバックが真鍮製のようです。
このデザインは、SAAにも採用されました。

ハンマー先端のリアサイト部分の削りこみが良く分かります。


写真02

グリップは当然ワンピースでしょう。当時のコルトでは一般的です。
フレームの状態は良いですね。ブルーが綺麗です。


写真03

深津縣とは、1871年(明治4年)に実施された廃藩置県で生まれた岡山と広島にまたがる県でその後、両県に含まれ消滅しました。
壬申(じんしん)八十七というのは、年代を表すのでしょうか?
1872年が壬申の年なのでその時に購入した物でしょう。八十七の意味が良く判りません。

キーを抜くときの傷が散見されますが、全体にたいへん良いコンディションのようです。


その後、古いGun 誌を読んでいたら壬申の年(明治5年)に明治政府が全国に散らばる外国製の銃の 一斉検査を実施したと書いてあり、通し番号と所在県が刻印されたようです。したがってこの87番は、明治政府により 刻印された物だと思います(Gun 誌1975年7月号参照)。

写真04

フロントサイトは、真鍮ではなく鉄板のようです。


写真10

と思ったら追加写真いただきました。真鍮製でした。
こんな風になっているのですね。リアサイトがハンマーノッチなので左右の調整は フロントサイトで出来るようになっていますね。

写真09

シリンダーのど真ん中にシリアルが打ってあるのですね。知りませんでした。


写真11

コルト大佐のCol は、付いていないのでポケット・モデルよりも製造は古いのかもしれません。




49ポケット


写真05

メッキモデルで当時では高級品でしょう。31口径とのことです。
トリガーガードは、真鍮にメッキされているとのことです。
真ん中の写真に、バレル、フレーム、トリガーガードに同じシリアルが刻印されているのが 判ります。

アドレスにあるコル・コルトとは Colonel(大佐)の名誉称号を受けていたサミュエル・コルト のことです。


写真06

素晴らしいですね。

ネジの格好などCAW のモデルガンよりMGC の方に近い感じですね。


写真07

銃身は6インチくらいかな?
このモデルは、相当に売れた物です。このあと36口径の51ネービーが登場します。
当時は、36口径をネービー、44口径をアーミーと呼んでいました。


写真08

ハンマー先端のリアサイトの削りこみがありません。単なるノッチのみです。


匿名 様、たいへん貴重な写真を有難うございました。
日本人の歩んできた歴史の証人です。
良い状態で後世に引き継がれていって欲しいと願っています。



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