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コルトの初期の代表作である51ネービー。モデルガンとしてはMGC が早くからモデル化していた。
MGC 亡き後もCAW から魅力的なモデルが販売されている。 実銃では、パターソンの失敗で倒産したコルト氏の再起がウォーカーモデルでその後 ドラグーン、ポケット、ネービーとなる。60アーミーはそのあとでその頃コルト氏は 働き中毒で亡くなる。
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今回用意した物は、上からMGC 金属モデル、CAW のHW モデル。一番下は、とりあえず51ネービーとして
売られていたが、丸銃身でドラグーンみたいなスペインデニックス社のトイガン。
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CAW ヘビーウェイト・モデルガン
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CAW の物は、実物の構造をきちんと再現していて感激ものだ。 このバレルにあるキーもちゃんと生きている。 昔の金属モデルガンは、MGC もマルシンもモールドのニセモノだった。
この写真のモデルは、キットのバレルのみペーパーをかけて鉄用ガンブルーを塗って見たのだが、さっぱりうまくいかなかったので
、そのままバフ掛けをしてみた物だ。程よくすれて、まるで本物の鉄のようになった。ついでに何も処理していない
フレームとシリンダーもバフで磨いてみたが、きれいに光るだけで鉄の感じはしない。 |
![]() 私はミニボール盤に取り付けて白棒(研磨剤)を使用している。
写真撮る為に1時間くらいで仕上げたが、簡単にきれいになるので超お勧めです。
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CAW の物は本物に忠実に板バネを使用する。MGC の物はコイルバネなのでハンマーストラットの
ミゾが見える。MGC の物はハンマーを起こしたときにコイルバネの振動余韻が手に感じられるので、昔のこだわるマニアは
MGC をコケにしたかもしれない。 今から振り返れば当時の技術、価格、耐久性などを考えると、壊れないオモチャを供給するという点からは
MGC の姿勢は同感できる。 |
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余談であるが、MGC はSAA もコイルバネを使用していた。 |
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実物通りの分解手順。カンゲキ。これで重ければ言う事無いが、限定販売のリアルウェイトモデルは相当に高い。 CAW は、こだわりの物造りで好感が持てるが、あまりメジャーな物がない様で商売は厳しいかもしれないが、 こういう会社は是非ともがんばって多くの素晴らしいモデルを供給して欲しい。 |
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どうです? 1時間で仕上げたにしては、きれいに出来上がったでしょう。 グリップフレームは手付かずですが・・・。 |
MGC 金属モデルガン
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かつて販売されていたMGC の51ネービー。MGC が51ネービーでCMCがレミントン、マルシンが60アーミーと
各社競合せずに住み分けていた。パーカッション銃はウエスタンが流行の頃は、もてはやされたろうが
今では、マイナーな方かもしれない。 この2つは、亜鉛地肌を真鍮ブラシ(サンダー)で磨いてタミヤカラーのクリアイエローを吹きかけている。 クリアイエローは、刻印なども埋まらずたいへん良いのだが、触っていたらすぐに剥げてしまう。 |
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MGC の51ネービーは珍しいだろうと思っていたが、あるところにはある物であちこちから借りてきて
4つも写真に収める事ができた。グリップは写真にあるパール、茶、黒の3種類が存在していたようだ。 上2つがクリアイエローを吹きつけたもの、次はほとんど銀メッキ状態になったオリジナルボディ。 一番下が普通のラッカースプレーを塗った物だ。写真に撮るならクリアイエローが良いと思う。 |
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この銃身の短い物は、ファクトリーカスタムではない。もともとぶつ切り銃身状態のものにローディングレバーを
切断、溶接してセットした物だ。亜鉛は溶接できないと思っていたのだが、何とかなる物らしい。 偶然知り合った近所のGun 好きの方に加工していただいた。縁とは不思議な物です。感謝しています。 |
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デニックスほどではないが、かなり省略されているMGC ネービー。 |
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本来ボルトを止めるネジは、飾りのモールドのみ付けられている。
また、このフレーム先端が折れやすく泣き所だ。 |
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いかにもMGC らしい所が、このローディングレバー先端のキャッチである。
一番上がMGC 、真ん中がCAW 、下がデニクスである。写真で見ると良く判らないがMGC 以外はちゃんと
バネが入っていて稼動するが、MGC の物はモールドである。よく見ないと判らない。
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黄色い矢印のところを楕円にし、ローディングレバー全体が動くようになっている。
まったく笑ってしまう。デニックスもびっくりの展開だ。先端加工するよりもコスト安だと思ったのであろう。
パーツ点数はそう変わらない。
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銃の右側の写真を撮っていないことに気付いたので一同勢ぞろいさせてみた。写真は難しい。
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スペイン・デニックス社 金属トイガン
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ドラグーンモデルといえばよいものだが、今でもアメリカなどのWEBでは51ネービーとして売られている。
日本のモデルガンとは雲泥の差があるが、これはこれで面白い。簡単明瞭である。
デニックス社のトイガンは、かつては日本でも販売されていたが現在では売っていない。販売店に聞いてみたところ
警察の主導で販売していないらしい。うーーむ、こんな子供用のおもちゃまで禁止されるとは・・。
あんまり押さえつけると不満エネルギーが溜まっていいことないと思うのだが。 ちなみに去年までやっていたNHK 大河ドラマの山之内一豊は新領地になった四国で旧来からの地元武士と 自分のところの武士の身分を厳密に区分けし、下の身分になった地元武士のあいだには不満エネルギーが長いあいだ溜まっていき それは、やがて倒幕へと繋がっていくことになります。犬猿の仲の薩摩と長州のあいだを取り持った土佐の武士たちが居なかったら 明治維新はあんなに早くできなかったでしょう。 そうです、不満エネルギーは何代にもわたって溜まっていくとたいへんなエネルギーになるのです。 なんでも押さえつければ済むものではないのです。押さえつけたら別の所が盛り上がってくる物なのです。 |
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ハンマーとハンドとトリガーの3つで構成されている。ボルトはトリガー先端が兼ねている。
昔の実銃ではよくあるパターン。組み込む際、ハンドの裏にスプリングを入れるのが面倒である。
布団の上などでやるとうまくいきます。 |
あとがき
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古い物、もしくはレプリカを触るということは、そのものが存在していた時代を触ることでもある。 このモデルガンひとつで1850年代の破竹の勢いだったコルト氏の時代、南北戦争、ウエッソン氏の夜明け前、 ブローニングは生まれても居ない、いろいろ想像できて面白い。当時コルト氏は何人も自身の子供を亡くすという 不幸にあっている。ビジネスは順調だったようだが、なかなか両立しない物だ。 ウエッソン氏の兄の考案したリボルバーはコルトに特許侵害で販売停止された。その兄の急死を受け ウエッソン氏の闘志に火が付いた事は想像に難くない。やがてスミス氏と独自の金属薬莢式拳銃の開発に成功する。
エネルギー保存の法則は、自然界で普遍のものだ。無から有は生まれない。
人間社会でも似たような物だ。やっつけたらいつか、やり返される。自分の代ではなくても子孫の代かもしれない。
全勝ちしたときは気をつけよう。あまり、人に恨まれないように、押さえつけないように生きていこう。
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