写真01 ちなみにこちらはS&W の実物写真です。

上の写真は似たようなセットを

取りそろえたものです。

以下これらについて書いてみたいと思います。


タナカ再販

写真02 2025年2月ごろに福岡MGC のページでタナカさんの来月製品でSW500 ES が発売されることを知りました。 以前からあのオレンジ色のグリップが魅力的でついでにサバイバルキットも謎が多くて揃えたいと思っていたところでした。

タナカさんは、SW500 のモデルガンも出してはいるのですが、いつに再販になるのか分かったものではないので、 とりあえずガスガンの再販品を購入しました。オークションでもなかなか出てこないし高値で推移しますので 思い切っての新品購入です。

上のWEB 記事はアームズマガジンさんの中のタナカさんのブログページから抜粋しています。


タナカ 外観

写真03 写真04 写真05

写真06 写真07

写真08 写真09 写真10

素晴らしい出来和えです、黙っていたら実物の写真かと思ってしまいます。
できればでっかいカートが入れられるモデルガンも欲しいところです。 右下には、マルシンのレッドホーク・アラスカン454と並べていますが、500S&W 弾がいかにでっかいかが よく分かります。こんなでっかい弾を2.75インチから撃ったら、とんでもないことになりそうです。 とても実用的では無いですね、マニアの世界です。


実銃 外観

写真11 写真12 写真13

写真14 写真15 写真16

本物のステンレスの仕上げは、美しいです。素晴らしくって発火するのがもったいないです。 そういえば長い銃身のSW 500 を撃つ動画はよく見ますが、この短いやつは見かけませんね。 持っているだけで有難いモデルなのかもしれません。


実銃 カタログ

写真17 サバイバルキットは、S&W 社の2007年と2008年のカタログに掲載されていたようです(2008年は未確認)。そのうち2007年版はネットにPDF がありましたので 取ってきました。40ページに記載されています。44マグがグリーン、SW 500 口径がオレンジケース、460SW がイエローです。

460sw は454 カスールと口径互換で本当は454カスール口径で良いのですが、そうは言いたくないので無理やりに460 弾を作っていますが、現実には454カスール用だと思います。


キット詳細

写真18 カタログにある11個のキットの詳細を見てみたいと思います。

キット内容意 味解 説再 現
Watarproof Hardigg
Storm Case
防水ケースHardigg社ストームケースiM2100 入手
不可
Survival Blankets防寒
ブランケット
2個
グラバー社
サバイバルブランケット
入手可
KnifeナイフS&W 社Extreme Ops 入手可
Compassコンパス Silva Polaris コンパス入手可
WhistleホイッスルFOX40 ホイッスル MICRO 110db類似品
入手可
Signal Mirrorミラー UST社 StarFlash ミラー 入手可
Fire Starter火起こし COGHLANS
ファイヤースターター
入手可
Tinder燃焼材 UST Wet Fire Tinder入手可
Chain Sawチェーンソー Supreme Products入手可
Book熊の本 Bear Attacks Of The Century入手可
HandgunハンドガンS&W M500 2.75in 入手
不可

Tinderについては、最初のバージョンは
https://wisementrading.com/firestarters/starters/emergency-tinder-and-starter-kit/
にあるものではないか??と、思います。


キット詳細解説

上の表にある一番上と一番下は入手不可能です。一番下のGun はもちろん入手できませんのでモデルガンかガスガンを 手に入れるしかないのですが一番上の防水ケースはどうして入手できないのでしょうか?

実は、会社が無くなってしまったのです。


写真19 上写真は、SW キットがどのケースを使用していたかが分かるものです。ハーディッグ社のストームケース iM 2100 という ケースを使用していました。ところがこのハーディッグ社が2009年にライバルのペリカンケース社に買収されてしまい ストームケースもペリカンブランドになってしまいました。今でもストームケースは、ペリカンブランドで存在していますが、 残念なことにオレンジ色は発売されていないのです。イエローはあります。オレンジは企業向けに特別生産されているようです。

写真20 右写真がペリカンブランドになったストームケースです。以前と変わりませんが、オレンジ色は売っていません。 ペリカン社のケースとストームケースの最大の違いは、開閉機構にあり、ストームケースはワンタッチで軽い力で開くそうです。

一方、ペリカンのケースは留め具がきつく閉まっているので開閉に力が要ります。右はペリカン社ですが、ストームなので開閉が楽なはずです。


写真21 ストームのオレンジが入手不能なので(米国オークションでも汚れたものしか売っていない)、しかたなくペリカンの似たサイズで S&W キットを再現してみました。 それがこちらで1400と1450をオークションにて中古購入してみました。このページの一番上の写真で右が1450で 左のルガーが載っている方がすこし小さな1400です。サイズの方はこうなっています。

写真22 真ん中のストームケースより少し小さいのが1400で少し大きいのが1450になります。

私の感覚からすると1450の方が再現しやすいですね。1400は小さいです。 もしくは、イエローで良いのならストームケースiM2100が最適ですね。高いけど。


キット再現

写真24 写真23

上写真の赤く囲んでいるものが実物の写真で、他は私が似たようなものを揃えたものです。 一枚目は、S&W のファースト・バージョンの品々でこの赤い柄のついたチェーンソーは セカンドバージョンから変わります。また、ファイアスターターも変わります。

2枚目写真が私の分類では、セカンド・バージョンでチェーンソー、ファイアスターター、燃焼材 が変わりました。私が購入したS&W のナイフは形状が似た安い物を買ったので、探せばそのものずばりが あるかもしれません。アルミのブランケット防寒着は、金色と銀色が売っています。S&W キットと同じメーカー品です。 今では、残念ながらFOX 40 の笛は同一形状の物は売られていません。


写真25

3枚目写真は、全部私が用意した似た物たちです。救助ミラーは真ん中に穴があって、相手を見ながら 信号を送れます。S&W の物は、真ん中の穴がスター印になっていますが、私が買ったものは 普通の丸穴です。コンパスも似たものです。こだわりませんでした。ファイアスターターはS&W ファーストに 使われているものと同じメーカー品です。熊の本も同一品だと思います。この本は、まったくイラストも 写真も掲載されていないので読む気力がわいてきません。熊の事故事例がたくさん掲載されているようです。 S&W キットでは本の表紙の下部分がスミス&ウエッソンになっています。


Tinder について

写真27 燃焼材はファーストバージョンの時にはワタの塊のようなものが付属していましたが、その後、袋に入ったウェットファイアというものに変わったようです。UST WetFire Tinder で検索すればいっぱい出てきますが、今では白い袋のようです。おそらくワタにグリセリンをしみこませたようなものだと思います。私は再現するのにウェットファイアは結構高いので 百円ショップで鼻栓を買ってきました。


再現まとめ

写真26 上写真の左側が再現したものです。パッケージを破っていないのは、記事を書いたらあとで売ってしまうつもりだからです。 だれでも自分で揃えられるものですが、面倒だと思う人はオクをチェックしていてください。そのうち売りに出します。 何だかブローカーみたいですね。私自身は謎解きの間が最高に楽しいので、解けてしまったら別に手元に無くても良いのです。 次の謎解きのために少しでも資金回収出来たら良いと思っています。

キット内容購入場所価格
(送料、税金込み)
防水ケース1400オクで購入 ¥10,345
防水ケース1450オクで購入 ¥10,000
防寒ブランケット2個 アマゾン日本¥2,090
ナイフアマゾン日本¥2,752
コンパス アマゾン日本¥890
ホイッスルアマゾン日本¥1,420
ミラー アマゾン日本¥1,776
火起こし 楽天¥1,360
燃焼材 ダイソー¥110
チェーンソー eBay オークション¥7,889
熊の本 アマゾン日本¥3,365
エアガンMGC 福岡¥35,008

大まかに言って中古ケースが1万、小物合計が2万、ガンが4万といったところでしょうか? ちなみにケースは、新品で買うとすごく高いです。また、チェーンソーはオレンジの柄が付いていないものは もっと安く買えます。


うんちく・その1

写真28 S&W 社はサバイバルキットの生産を2年ほどで止めたようですが、そのキットの魅力は人を引き寄せるようで 民間会社から44マグナムで似たようなキットが発売されています。熊の彫刻まで入れて念入りです。

うんちく・その2

写真29 こちらは、本家S&W 社から発売されたM360 によるサバイバルキットです。オレンジグリップは、小さな拳銃でもなかなか格好いいですね。タナカさんがモデルガン化してくれれば良いのにね。キット内容が20年前とずいぶん変わっているのが興味深いです。 ミラーやブランケットはそのままですが、ファーストエイド・キットが入っているのが現実味を帯びています。

おわりに

写真31 写真は1400ケースです。カートはライト社のリアルサイズ・ダミーです。

人は謎があるとそれを解明するのに躍起になります。犯罪報道でも動機が謎だと、あれやこれやと 想像して落ち着きません。もやもや解消には、こちらが納得のいく動機が必要になりますので、判明したら動機の報道があり それを見てやっと落ち着くことが出来ます。

S&W のサバイバルキットは昔から知っていましたが、その中身が何なのか疑問に思ったら、その謎を解明したくて 仕方ない気分になりました。ネット上をあちこち調べて、ケースはハーディッグ社の物だと分かった時はうれしかったです。 ひとつひとつ、写真を調べてメーカー等を解明していく間は楽しくてしょうがなかったですね。不謹慎な発言ですが ストーカーも写真の一部から相手の居場所を探る間は、こんなにワクワクするのだろうと思いました。ちょっとしたヒントから 謎を解くのって面白いです。と、いうことで私はこの件は満足しましたので、また次の謎をめぐってワクワクを探しに行き たいと思います。


おまけ

写真30 タナカガスガンの分解図です。