写真x おおお、欲しかったんですよ、このちょこっとバレルが出ているライフルが。
とうとう量産品のモデルガンとしては、登場しなかったエンフィールドNo.4 ライフルですが、 エアガンなら買えるほどの品物が出てきました。写真は中華品を7万ほどで購入。


写真06 国産のKTW は、昔作られた実銃パーツのものと最近のものにNo.4 ライフルがありますが どちらも10万を超えますので、何とか買えたものが写真のRWA 社、中華製エアコッキングです。
写真00 No.4 ライフルのモデルガンといえば、Gun誌 1975年(昭和50年)1月号に長興の広告が掲載されています。
やがて来ることになる破滅的な 52年規制など全く想像すらできない、モデルガン黄金期でした。

46年規制でハンドガンの黒色、銃口開きが規制され、 モデルガンは死んだと言われましたが、どっこい金色になってもモデルガンは、流行り続けました。 黒色を知らない世代にとっては、金色でも違和感なかったのでした。

また、六研をはじめとする高級モデルガンシリーズも登場しました。 これは私が思うところ、団塊の世代が25歳くらいになり結構な金額をモデルガンに使える世代が登場したことによる ものでしょう。

団塊の世代を挟んで子供たちの人口の多い時代でした。 高級品から廉価版まで買う人が多いので市場がにぎわいました。

ちなみに団塊に次ぐ世代の私は、当時17歳の高校生でしたが、同級生は、かなり大勢いました。


写真05 こちらが長興の鉄製モデルガンの広告です。カラー写真は、下記の上六のカタログにありました。
写真04 エンフィールドは、Gun 誌の広告よりも価格が上がっていますね。

この中で六研製品は、AR-18、ベルぐマン、M1カービン、トンプソンと4機種も載っています。 エランさんのフェイスブックによりますとこの写真のAR-18 が六研の特徴を表しているそうで (1)ダストカバーがない(2)コッキングハンドルがストレート なのが 六研AR-18 の特徴だそうです。


75年MGCビジェール

写真01 1975年といえばMGC の機関紙ビジェール75版が出た年ですが、この号には、たくさんの新製品とともに六研とタイアップすることが書かれています。 ちょうど六人部さん作のP−38MJQなどが発売されたころです。MJQ製品第2号の予定だったミリタリポリスが記事に登場します。 が、結局52年規制により発売されずに終わりました。

私の推測するところですが、MJQ というのは社長(通常会長と呼ばれる)の神保さんのプロジェクト名だったと思います。 小林さんとは、このころ仲が悪かったのかもしれません。あくまで推測です。 小林さんではないデザイナーとして六人部さんに原型師をお願いしています。この写真のハイカスタム六研製モデルガンが ひょっとするとMGC から発売されていたかもしれない時代でした。


夢の補充

写真02 子供のころに上のカタログ写真を見て、大人になったら全部買ってやるぞと思っていましたが、 法律が変わって52年規制で鉄製モデルガンは売られなくなってしまいました。 それに伴い、六研をはじめミコアームズや是永アームズさんなども広告からは消えちゃいました。
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また、もし法律が変わらなかったとしても、とても今現在のお小遣いでは六研は買えないことに間違いはありません。

そこで叶わぬ夢をいつまでも抱いているよりは、似た行動をとることによる疑似成功体験を得て 心に空いた穴に夢のピースを詰め込むことにしました。 すなわち、六研とは逆の安い価格のエアガンで同じような写真を撮ってみました。 これで、ある程度納得できてしまい、おかげで叶わない夢の大きな心の穴は、かなり小さくなりました。


写真のワザ

右の私が撮った写真では、左側からの自然光一つで撮影したものですが、左側MGC 広告のAR-18 のストックの光りかたを見ると 右側からもライトが当たっているのがわかります。また、トンプソンのマガジンを見ると上下にも影が出ていて 結局、上下左右からライトが当たっていることがわかります。広告写真の撮影は大変ですね。

SMLE

写真03 イギリス軍の小銃はSMLE と呼ばれます。ショート・マガジン・リー・エンフィールド の略です。 写真は、腰が抜けそうに省略されたデニックスのモデルガン、No.1 ライフルとRWA のエアガンNo.4 ライフルです。 エアガンのほうが実際に弾が出るので作りは本物っぽいです。デニックスは見えない部分は省略されていて先端以外は バレルも存在していません。

あとは、ジャングルカービンがあればいいのですが、カスタム品しか手に入らないでしょうね。


おまけ

上六のカタログを幅1920ドットのでっかいJPGにしました。別ウインドウで見られます。 表と裏を見ると、この時代がすべて見渡せます。裏には、ミコアームズからもうすぐ出るガーランドやAK47 も載っています。 クリックすると別ウインドウでの表示になりますのでご注意ください。

上六カタログ_表 上六カタログ_裏