コルトDA リボルバーについて

コルトのダブルアクションシリーズは、S&Wに対して日本では、 そう人気がないのでフレーム名称など詳細に語られる事はすくないようです。 そこで判る範囲でまとめてみました。

  --アイコンはENDO さん作です--

1) 松葉バネ式メインスプリング

右図は、パイソンのものですが、このシリーズは、いわゆるオールド・コルトのタイプで、各機種ではボルト形状が違うのみで 基本構造は全部同じです。

赤い色がメインスプリングで緑色のリバウンドレバーにテンションがかけられているので ハンドにもリバウンドレバーを介してテンションがかかっています。

ハンマーを起こすとハンドに架かっているリバウンドレバーが持ち上がり、それに付いているカムの動きで青いボルトが上下します。

CMC とコクサイのモデルガンのダイアモンドバックは、コイルバネを使用していますが 本物は、パイソンのような松葉バネです。

ついでに小型拳銃の方も図を描いてみました。
ダイヤモンドバックなどは、右図のようにボルトはくの字型です。
D フレームまでこの形式でE とI フレームは大型になったのでボルトが長く伸ばされたかんじです。


フレーム製 品口径年代
D フレームポリス・ポジティブ.22LR,.32NP,.38SW,.38CS1906
ポリス・ポジティブ・スペシャル.32NP,.32-20,.38C,.38Spl1909
バンカーズ・スペシャル.22LR,38CS,.38SW1928
デテクティブ・スペシャル.38Spl1927
 コブラ.22LR,.32NP,.38Spl1951
 クーリア.22LR,.32NP,.38Spl1954
 エージェント.38Spl1962
 バイパー.38Spl
ダイアモンドバック22LR,.38Spl1966
E フレームアーミースペシャル.32-20,38C,38Spl1908
 オフィシャルポリス22LR,.38Spl1927
 コマンドー.38Spl1942
 オフィサーズ.38Spl1930
   
 2次大戦が終わり、戦後E フレームに変更を加えてI フレームが誕生しました。
 今までのE フレーム製品は、ほぼI フレームに移行したようです。

I フレーム .357マグナム.357M1954
トルーパー.22LR,38Spl,357M1954
パイソン38Spl,357M1955


2)コイルバネ式メインスプリング


機関部は全面的に新設計され、スタームルガー社のブラックホークで言うトランスファーバーと同じ撃発方式になりました。
コルトではハンマーセフティコネクターと呼びます。
右の図では緑色のパーツです。

ボルトはトリガーにより引き下げられます。
ハンドには、コネクタに付けられた板バネにより、テンションがかけられています。

フレーム製 品口径年代
J フレームトルーパーIII.22LR,22WMR,38Spl,357M1969
 オフィシャル・ポリスIII38Spl1969
ローマンIII38Spl,357M1969
V フレームトルーパーV38Spl,357M1982
 ローマンV38Spl,357M1982
AA フレームキング・コブラ357M1986
アナコンダ44Spl,44M1990

 書籍より参考写真

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