しろーとは手を出すな! 番外編・諸君の成功を祈る
もともとは、海外の通販サイトを紹介するこのコーナーであったがいつの間にか eBay の
事ばかりになってきたので、ここで一応eBay シリーズは終わらせたい。
それにつけ、せっかく海外オークションできるのだからGun 関係ばかりでは面白くないので
今回、アンティーク陶器と化石をご紹介する。
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これは、現在のノリタケが1910年ころに輸出していた陶器である。
今の日本では、オールドノリタケと呼んでいるらしい。
もともと私は興味がなかったのであるが、友人に米国で買って日本で売って儲けるものがないか相談したところ、
彼は、自分の趣味であるオールド・ノリタケの事を延々と説明しだした。 かいつまむと明治時代に「日本の未来は海外貿易にある」と考えた森村兄弟によって手描きの焼き物の輸出が始まった。 その品質の良さで会社はどんどん大きくなり、そこからいくつも会社が独立していった。 現在のノリタケ、TOTO 、イナックス、日本ガイシ、大倉陶園、NGK スパークプラグ など。すごい会社ばかり。 | ||||||||||
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eBay でmorimura と検索語を入力してみるとズラッとオールド・ノリタケが出てくる。 日本のヤフーオークションではオールド・ノリタケというカテゴリーがある。 さすがに米国では、お買い得感だが日本のオークションのほうでは、あまり活発な取引とは思えない。 まぁ、安いものを購入して様子を見てみるか・・・ということでこの皿4枚を10ドルで購入した。 他に誰も入札者はいなかった。見た感じいいものだと思う、綺麗だ。しかし対抗者がいないということは、 ありふれたものなのであろう。 送料は30ドルだという。そんなものだろうと即、支払った。やがて立派に包まれた物が送ってきた。 | ||||||||||
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本物かどうだかわからないが、単価の安い皿などにニセモノは存在しないだろう。 水差しなどの高額なものには、マニアでも判らないような精巧なニセモノが存在するそうなので、 うかつに購入してはいけない。私が目指すのは「ローリスク・ローリターン」である。
さっそくヤフーオークションに出してみたが、さっぱり人気が無く下記のごとく赤字になってしまった。
しかし、お好きな人に引き取られたようで、このお皿にとって何十年ぶりに帰ってきた日本の住処としては良いところに
行ったのだと思う。 食器類の輸入には検疫があるとWEB で読んだが、この皿は未開封で送られてきた。
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モリムラのビスクドールといって陶器製の少女人形は、日本ではかなりお高いようだ。
「ハイリスク・ハイリターン」を望む人や個人的に収集したい人には向いているかもしれない。
ご参考ページ
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オパール化アンモナイト化石 |
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化石の中には、何らかの作用によってオパール化するものがあるようだ。 全身が真っ赤にオパール化したものは、何万円とする。大変綺麗なものだ。ここに紹介するものは 1/3くらいオパール化したアンモナイトの化石である。マダガスカル産に多いらしい。 eBay で購入したが、出品者はイギリスからである。 | ||||||||||
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eBay ではfossil で検索する。たくさん出てくるが、日本のオークションのお値段とそう変わりは無い。ということは、転売すると送料分だけ損をすることになる。 まぁ、「ものは試し」と、ひとつ競り落とした。そうして日本のヤフーオークションに出してみた。 普通、こういう物の出品写真は、大きさがわかりにくいものが多い。 しかし、私は購入後に落札者が落胆してはいけないとスケールとともに撮影した。 それがたたったのか、さっぱり人気が無かった。 | ||||||||||
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またしても赤字になった。大体においてイギリスからの出品物は高い。
日本に比べてそんなに割安感は無い。しかも1ポンドは約200円で日本の通貨は弱い。
しかし世界でも日本でも好きな人は大勢いるものだと感心した。 こういうものはアメリカでも、日本でも、イギリスでも珍しい物なので、どこで購入しても、それなりに高い。 利ざやを稼げるものは、 「ある国ではありふれたものだが、こちらの国に持ってくれば珍しい」 と、いったものであろう。 エジソンの蓄音機など7万円くらいで買えるが、日本では20万以上だ。しかし良いことばかりは無い。 購入したものが何年も売れないと資金回収が出来なくなり不良在庫と化してしまう。 魅力的だがその道に通じた者でないと数枚の写真から物の価値を正確に読み取るのは難しい。 シロートは、それなりに行動すべきだ(高価なものは買わない)。
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青年よ世界を目指せ!
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上の写真は、私のマシンのデスクトップである。Xplanet というフリーソフトで
壁紙にリアルタイムの地球を表示してある。これを見ながら海外と、やり取りするのが好きだ。
「いま、アメリカはお昼か・・」とか「イギリスは今日も雨だなぁ・・」とか思いながら入札している。 この写真を良く見て欲しい。日本は左のほうにある。今は夜中の2時だ。アメリカはお昼だ。 地球全体を見るとほとんどが大きな太平洋である。私たち日本人は、いつもこの大きな太平洋を 地図の真ん中にして見ている。しかし西欧世界では、下の写真のような配置の世界地図ばかりである。 そりゃそうだろう、一番でっかい海を中心に持ってくるのは非効率的だ。 | ||||||||||
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この写真のように、世の中はイギリス、アメリカ、アフリカあたりが中心地帯にある。
日本は右隅でFar East=極東と呼ばれる遥かかなたの国である。
世界に飛び出す前に西欧から見たら日本はこんな隅っこにあるのだという認識を持つべきだ。
そうして、政治や経済に興味が無い人でもこのインターネット社会が存在できているのは、 そこそこに世界が平和だからということを噛み締めて欲しい。明日の食料さえままならない状態であれば 趣味の世界になんて浸るヒマは無いし、お金を払ったのに物が来る保証がなければ 誰も通販なんてやりはしない。平和と安全が保障されているからこそ趣味にいそしめるのである。 人には何らかの才能が必ず存在していて、英語ではGift と呼ばれる。私には商才は無いのはわかっていたが、この稿が 秘めたる商才を持つ若人の参考になれば幸いだ。 私はeBay をやってみるにあたって多くの先人たちが残して行った「けものみち」をたどっていった。 これから若い人たちがその道を何人も通れば、やがてそれは大きな道となるであろう。 その道が、寸断されることの無い平和な世の中を願ってやまない。
インターネットのケーブルは海底を通って世界中に張り巡らされている。あなたのマシンに繋がっている ケーブルをずぅっと辿っていくとアメリカにもイギリスにも物理的に繋がっているのだ。
↓参考記事。
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