パターソンをブルーイング

HW・プラスチックモデルガン
写真00

憧れのパターソンを購入しました。お店で見たときに素晴らしい製品だと5秒で判りました。

せっかくのヘビーウエイト製だからブルーイングをやってみようと思い立ちました。
金属モデルガン党の私には、初めての作業です。よって以下の記事に誤りがあるかもしれません。
上はバレルのみ作業した状況の写真です。グリップは塗り替えています。


写真01

以前、友人から教わったようにやりました。
はじめは「本当に青くなるんかいな?」と疑っていましたが、塗りを重ねるごとに 青くなっていき、感激ですね。ただ、どこで止めるか少し悩みますが・・・。


写真02

表面出しをいい加減にやった結果、ウェッジ前方のヒケは、残っています。ザラザラの部分です。右側の方が よく色が出ました。うまくいきそうなので以下、他の部分を手順を解説していこうと思います。



シリンダー

写真03

写真ではよく判りませんが、ノーマル状態のときは、艶消し灰色状態です。
表面をペーパーがけしてプラスチックでこすると黒色鉄の状態になります。これもいいもんです。

最後ブルーイングしたものです。もっと青くなるかと思いましたが、ケースハードンみたいになっちゃいました。 表面研磨を入念には行わなかったせいかもしれません。以下のように実行しました。


写真04 布やすりでバンバン削ります。
シリンダー前面は特に押し出しピン跡がくっきりなので、見えなくなるまで削ります。

遠慮はしないでしっかり削らないと後が大変です。

シリンダーは、銀色になります。


写真05 400番の耐水ペーパーで仕上げます。
洗面台に水をためてやりました。

洗面台の流しに傷があったら黒い汚れがこびりつきますが、その時は ハミガキ粉で奇麗に落ちます。

この作業後は、シリンダーは真っ黒になります 。


写真06 安物ドライバーの柄で強くこすって、立った表面を滑らかにします。

写真07 ポリッシュしました。

研磨剤は付けてなく単にバフでこすっているだけです。

この段階で、まるで本物の鉄のように見えます。真黒でピカピカです。

このままにしておくのも1つの道だと思います。


写真08 アルミブラック3倍液を作ります。
キャップ一杯のアルミブラックに水をキャップ2杯入れて塗ります。

写真09 最初塗るとはじきますが、気にすることありません。

一度塗って乾かしたら、真鍮ブラシで全面こすります。すると、ススのような皮膜が 取れます。


写真10 乾くのが待てないので、電気ストーブで乾かしながら実行しました。
塗っては乾かし、ブラシでこする。この作業を延々と行います。
3回目か5回目くらいから明らかに青い部分が出てきます。あとは、何回やるかお好みです。 私は12回やりました。疲れました。

5、6回やって青い部分が見られないなら、磨き不足か材質のせいです。 もう一回磨いてみるか、あきらめましょう。


写真11 作業の途中に結晶の塊のような白い帯ができますが、最終的には、わからなくなるので 無視します。

最後は、もう一度ポリッシュして完成です。
亜鉛のブルーイングではないので油は塗る必要ありません。


写真12

リコイルシールド部分がノーマル状態です。比較するとよく判ります。

延々同じ作業を繰り返すので、飽きますね。忍耐力が必要です。

ブルーイング終了後は、指の油さえ大敵です。真鍮モデルを扱うように常に磨いてやらないといけません。大変です。まぁ、実銃もそうだから我慢しましょう。



フレーム

写真13 フレームは、平面部が多いので予想どうり簡単に青くなりました。5回くらい塗ったかな?

バックストラップを付けて塗ると持ちやすくて作業しやすいです。


写真14 作業の途中に面白いことに気付きました。矢印の部分は、紙やすりをかけるのをすっかり忘れていた部分ですが、 きれいに青くなっています。

今までは、素材をむき出しにしないとブルーイングできないと思っていましたが、そうではなく 単に平滑にするための作業なんですね。


写真15

バレルとフレームは簡単に青くなるのですが、シリンダーはそうではないので材質が違うのかもしれません。

それにしても指で触るたびに汚くなるので、シリコンオイルを塗って写真を撮りました。 これでは、うかつに触れもしません。ジルコニアでも吹いた方がいいかもです。


リコイルシールド

写真16 リコイルシールドは、センターシャフトを付けて塗ると作業しやすいです。

写真17

あまり青くはなりませんでした。まぁ、こんな物でしょう。風景が反射していないので判るように、表面仕上げは雑です。
シールド図 HWS のシールド部は、極端に描くと右のように円球部の方が円筒部よりも少し大きく成形されていますので、削りまくりました。また、全体の造形は、手持ちの書籍を見るとNo.3 パターソンに多い形でNo.5 パターソンであるテキサスパターソンには、数えるくらいしか 認められないので、主観で、かなりなめらかに削ってしまいました。No.5 は、完全球形が多いです。


亜鉛パーツ

写真18

亜鉛パーツは、反応がめちゃくちゃ早いので3倍液のアルミブラックにキャップ10杯の水を加えて塗ってみました。 さっと一回塗りでも良いようですが、写真は後でタッチアップしています。いい具合だと思ったら、すぐに水洗いをしないと 反応が進んで、翌日見たら全然違う状況になってしまいます。写真のフレームの「にじみ筋」は、ピカールで軽く磨くと消えます。

フレームとあまりに色が違うので、フレームをやりかえました。HW材は表面をつるつるにすると黒くなるので、 荒いペーパーで仕上げた銀色状態で以下のように行いました。


ケースハードンに挑戦

写真19 2種類のガンブルーを使用しました。

アルミブラックと亜鉛用の物です。
亜鉛の物はHWに塗ると黒くなります。


写真20 アルミブラック原液で、てきとうに模様を描きます。

写真21

アルミブラックが反応して青みがかって来たら、乾かないうちにその上から亜鉛用ブルー液を塗って 全体に散らしました。反応が進みすぎるといやなので、ティシュでふき取り、真鍮ブラシでこすって仕上げました。

初めてなので試行錯誤状態です。経験が必要ですね。

以上で作業終わり・・・写真用なのでそーとー手抜きです。


着工前

写真22

買ってきて早々に全体をペーパーがけして、グリップを塗り替えた状況です。


完 成

写真23

全体は傷だらけですが、写真で目立ちません。ブルーイングを、はじめてやってみましたが なかなか奥が深そうです。手軽にやりかえられるから挑戦する価値はありますよ。


渾身のショット

写真24

この写真が撮りたいがために頑張って完成させました。



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