左はオリジナル、右が今回製作物
第二次大戦中ドイツ軍の9mmルガー弾の箱は16発入りで、波型の仕切りが入っている 大変凝った特徴のあるものであった。今回は、これを再現すべく挑戦してみた。 例によってラベルのスペルは、解読不能なところは いい加減に書いてある。 設計図も結構いい加減だが、CADを使用しているので近い線には、 いっていると思う。
製作してみて思ったが、今回の物は結構、難しい、というか面倒くさい。
設計図 (A4 印刷) → Luger_box.pdf
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切り抜いたボディー。
底のミミは、もうすこし台形になっているようだがそのまま、まっすぐに図面を書いてしまった。
製作する時は、はさみを入れても良い。
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折りかたは、このように「底のミミ」をはさむように糊付けする。
表がわの「ミミ」が最後にかぶさる。
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オリジナルは、写真のように鉄のホッチキスでサイドが止められている。
この再現は、手元にあった大きめのホッチキスの針をばらして、箱に小さな穴を開け、針を差し込み
内側を指で曲げた。
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波板の製作が面倒だ。
カッターで小窓をきちんと抜いておく。 紙の反発力が強いので、せっかく穴に心棒を全部通していても糊が乾かないうちに抜けてしまう。
心棒はミミの部分以外は糊を付けては、いない。オリジナルもそうなっている。
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製作した波板。
心棒の「ミミ」の折り曲げ方向が反対向きになってしまった。
カートを入れると自然にカーブが決まるので神経質に丸めてはいない。心棒は穴に通っているだけなので
波板は自然と配分される。
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今回も、いつもに増して適当に作ってしまったが、それなりには出来上がった。 写真小道具のモデルガンはMGC のP−38。 今回は、こしの無い薄い紙で全部を作ったが、オリジナルを見ると波板と心棒は こしのある紙が使用されている。材質を変えた方がよいかもしれない。 また、私の設計では、すこし内側に余裕がありすぎのようだ。 まぁそれなりに楽しめたので、こんな面倒な箱の再設計はやめにする。 ドイツ軍はこんな凝った箱を作るなんて、民族的な特徴であろうか? それとも1908年制式化された弾薬なので、昔の箱の作り方をずうっと続けていたのであろうか? 興味は尽きない。
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