SAA調整用治具

かんたん製作・便利ジグ
写真00

SAA 調整用のジグを作ってみたので紹介します。

SAA は、ダブルアクションリボルバーと違って、機関部がすべてフレームの中にあり 、目で見て調整することが出来ません。そこでジグを活用します。


写真01

これを作ったきっかけは、せっかく購入したパーツの組み合わせが悪かったからです。
写真のごとく、セーフティノッチにトリガーが嵌っていません。
状況は頭で想像できるのですが、調整するのは、やっかいです。ものすごく微妙な場所です。
そこでジグを作ることにしました。作り方は、いたって簡単です。


(1)拓本を取る

写真02

紙をSAA のフレーム穴にあわせて鉛筆で拓本を取ります。 この時にフレームのエッジも取っておくと何かと便利です。


(2)板に写す

写真03

その紙を適当な板に置いてキリで写し取ります。センターは見た目でやりました。 人間の目は結構正確です。 フレームラインも写し取ります。

板は、反りの無い物にしましょう。写真は、風呂用の「すのこ」の板です。硬いです。


(3)穴を開ける

写真04

モデルガンの軸を計測して近い大きさで穴を開けます。
トリガー軸が3.3mm、ハンマー軸が4.9mm でしたが、ちょうどのドリルが無いので 3.5mm と5.0mm を使用しましたが、その程度の誤差はOK だと思います。

穴を開けたら裏からモデルガンの軸を差し込みます。


(4)めでたく完成です

写真05

完成です。これで動かしながら少しずつヤスリでパーツを削って合わせます。
ごらんのようにボルトは、傾いてしまいますので、もっと軸をねじ込んで突出させる必要がありますね。まぁ、ボルト調整は、ハンドとの兼ね合いがありますので、本体に組み込みながら行った方が良いと思います。


(5)参考文献

写真06

maimai さんは、なんて頭がいいのでしょう・・・なんてことはありません。 この本の受け売りです。


写真07

ここに調整用ジグの記事が載っています。本の例は、スプリングまでセットできる 本格的な物ですね。


写真08

この本には、実銃の正確なデータがたくさん載っていて、SAA 調整を極めようとする方には、お勧めです。

私は知らなかったのですが、右写真のように実物のメインスプリングには、ハンマーローラの 通るミゾが切ってあるのですね。

紹介したショップマニュアルのページはこちらです。米国外からの購入は出来ないようです。

http://www.gunbooks.com/

私は、こちらの「コンバット・ブックス」にてメール問い合わせで購入しました。

http://www.combatbooks.com/

ご参考にどうぞ。


(6)調整完了

写真09

ジグのおかげで簡単に調整できました。
ハーフコックの間隔が大きすぎたのでハンマーで3,4回叩いて狭くして、セーフティコックのミゾを金ノコで少し広げました。あとはヤスリで滑らかに動くように削りました。
トリガーは、触っていません。

作例はスチールですので亜鉛パーツの場合は、叩かない方が良いでしょう。


しかし このあと組み込んで「あーでもない、こーでもない」と果てしなく調整は続くのでした・・・SAA の道は長いです。


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