永らく放っておいた割れたハンマーを修繕してみました。
あんがいお手軽だったので紹介しときます。
左が今回修繕したハンマーです。右は友人から借りてきた物です。
左のハンマーには、あらかじめ鉛筆で穴を開けるセンターのあたりを取っています。
2.5mmで穴を開けて、3mmのタップでネジ切りをし、適当なネジを思いっきりねじ込みます。
ピッチが会おうが合うまいがお構いなしに力一杯ねじ込みます。
ネジを適当な長さに切断後、今回の主役粘土パテの登場です。
カー用品店で数年前に買ってきた粘土パテです。まだ使えるのか心配でしたが、問題ありませんでした。
粘土ったって、本当に土ではありません。90%はエポキシ樹脂で10%の真鍮粉で出来ています。
固まったらカチカチになります。
主材と硬化剤を同じ長さに切り取り混ぜ合わせます。このときドライバーなどで行うよりも
手のひらでコネコネした方が、温度が上がって柔らかくなり混ぜやすくなります。
均等に混ざったらネジに盛りつけて、おおまかの形を整えます。このときにハンマースパーの切れ込みを
入れておこうと思ったのですが、あまりに柔らかいために全体が変形するので断念しました。
学校の粘土細工と同じで割り箸の先端をカッターで斜めにそぎ落としたヘラが使いやすかったです。
ネジに盛りつけたあとヘラで適量に粘土を落としていきます。
工作が苦手な人は、いきなり荒成型を終わらせなくても、硬化速度が非常に遅いので、ある程度堅くなってから
成型し直すことも出来ます。自分がやった感じでは、道具を使うよりも手でこねた方が形を作りやすかったです。
この段階では、とにかく現物よりもすこし大きくしておかないと駄目ですね。
1日おいて・・・も、なんだか柔らかくて爪の痕が付きますので2日置いてから加工しました。
やすりで簡単に削れますので、完品と比較しながら削っていきます。削りすぎないように注意です。
滑り止めは、目立てヤスリで溝を入れた後に三角ヤスリで勾配を付けました。本数はオリジナルよりも
少なくなってしまいました。狭い間隔で溝を切るのは、けっこう難しいです。
色を塗って完成です。どれくらいの強度か判りませんが、古いモデルガンですのでバンバン動かすわけでも無く
これで十分使えるでしょう。
折れたハンマーもゴミから現役に復活して喜んでいることでしょう。
今回活躍したヤスリ達です。上から2個が目が粗くて大きな成型に役立ちます。
仕上げは、他の目の細かいヤスリで行います。
どうだったですか?あんがいお手軽で面白い作業でした。捨てられない折れたパーツをお持ちの方は、一度挑戦してみてはいかがでしょう。